【プランナーが教える】結婚式の参列マナー01.受付係を頼まれたら《Q&A付き》

ウエディングプランナーが運営する結婚式場相談カウンター「トキハナ」監修、結婚式の参列マナー特集。 今回は、ご友人やご親族の結婚式で受付係を依頼された方に向けて、受付係の役目やマナーをご紹介します。 結婚式の受付係は両家の「顔」として、最初にゲストをお迎えする大役。この記事で知識とマナーを身につけて、自信をもって結婚式当日を迎えてくださいね。(文:トキハナ 編集部)

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1. 結婚式の受付係の役目

ゲストが結婚式場に到着するとまず、式場スタッフはゲストを受付へご案内します。この受付に、新郎新婦が依頼した“受付係”が待機していて、ゲストの対応をお任せすることになります。

結婚式の受付係の役目は、
①ご祝儀を預かって管理する
②芳名帳を完成させる
③ゲストを案内する
この3つです。

受付係は“新郎新婦側の人間”です。大勢のゲストに失礼のない態度を心がけましょう。

受付係にふさわしい服装マナーや、式当日の受付の流れと注意点などを、こちらの記事でチェックしておくと安心です。

結婚式の受付係の役目は、ゲスト全員からご祝儀を預かって管理し、芳名帳に記入してもらって完成させ、ゲストを待合室や会場へ案内することです。
受付係であるあなたは“新郎新婦側の人間”。大勢のゲストに失礼のない態度を心がけましょう。

受付係にふさわしい服装マナーや、式当日の受付の流れと注意点などを、こちらの記事でチェックしておくと安心です。

1-1. ご祝儀を預かって管理する

結婚式に招待されたゲストは、新郎新婦へのご祝儀を持参し、受付係に手渡します。
ゲスト1名あたりのご祝儀金額は平均3.0万円(友人の場合)ですが、1組の結婚式のご祝儀総額は、平均224.8万円。
*出典/ゼクシィ結婚トレンド調査2018(首都圏版)

これだけの金額を受付中に預かって、受付終了後に決められた方にお渡しするのが受付係の役目です。責任感をもって取り組みましょう。

1-2. 芳名帳を完成させる

芳名帳とは、結婚式に参列したゲストの全記録。この芳名帳を元に後日、新郎新婦がゲストの名前と住所を確認し、お礼の連絡をしたり、結婚報告はがきを送ったりしますので、一人残さず記帳していただき芳名帳を完成させます。

1-3. ゲストを案内する

受付を済ませたゲストが次にどこへ行けばいいのか、案内するのも受付係の役目です。受付のタイミングは挙式前だったり披露宴前だったりいろいろ。
・挙式前なら → 挙式会場または待合スペース
・披露宴前なら → 披露宴会場または待合スペース

事前に式場スタッフから受付係に説明がありますので、案内する場所をしっかり確認しておきましょう。この時、席次表などの配布物が用意されている場合は手渡します。

《Point》
トイレや喫煙所などの場所も把握しておくとGOOD!

挙式や披露宴の開始を待つ間、トイレや喫煙所の場所を受付係にたずねるゲストもいらっしゃいます。もちろん式場スタッフがご案内しますが、受付係の方がたずねられた時にサッと答えられたらよりスマートですよね。
他にクローク、授乳室、更衣室など、会場内の施設の場所をあらかじめ把握しておくといいですよ。

2. 女性の受付係にふさわしい服装は?

結婚式の受付係は、新郎新婦の“両家の顔”です。また、結婚式にはさまざまな年齢・職業の方が招待されますので、おしゃれすぎて悪目立ちするのも、地味すぎるのも好ましくありません。明るく清潔感があって品のある、万人ウケするような服装が◎。

あなたが女性の場合は、受付係として次の3つのポイントに気をつけて服装を選びましょう。

① 動きやすい・着崩れしないデザインのドレス
お辞儀をするたびに胸元がチラチラ見えたり、両手でご祝儀を受け取ったら肩にかけたストールがずれたり…そういったデザインのドレスを着ていると、心配になって受付係の役目に集中できません。動きやすく、着崩れしないドレスを選びましょう。

② 髪型はアップかハーフアップ
受付係がしょっちゅう髪の乱れを直しているのも見苦しいもの。アップかハーフアップにしておくと髪が顔にかからず安心です。ショートヘアの方はアクセサリーやワックス、スプレーなどを使って髪を直す必要がないようにしておきましょう。

③ 上品なメイク&ネイル
明るく清潔感があって品のある、万人ウケするような服装に合うメイクは、濃すぎず上品なナチュラルメイク。ニュース番組の女性キャスターのメイクをお手本にするといいですよ!また結婚式の受付では手元に目がいきやすいので、ネイルも上品なカラー&デザインを。

3. 男性の受付係にふさわしい服装は?

男性の場合も、女性同様に上品で清潔感のある服装を選びましょう。
おしゃれすぎるのも、地味すぎるのもNG。例えば、会社の社長や取引先の重役に会っても恥ずかしくない装いをイメージするといいですよ。
その上で、結婚式の受付係にふさわしいポイントは次の2点です。

① 小物で華やかさを出す
ネイビーやグレー、ブラックなどのダークスーツの場合、明るい色の小物を取り入れるだけで、ぐっと華やかな印象になります。ポケットチーフやネクタイピンなどの小物で華やかさを出しましょう。

② 手元は清潔に
結婚式の受付では、男性の手元も意外と見られています。爪はきちんと切りそろえて、指先を清潔に整えておきましょう。

《Point》
女性はぜひ、黒以外のドレスで受付に華を添えて

結婚式場に集まる人びとの衣装の色は、黒が多いです。モーニング、黒留袖、ブラックフォーマル、黒のシックなドレスを着る女性も多いですね。
黒はNGカラーではありませんが、受付係が全員“黒”を着ていると、お祝い事にはどこか不似合いな印象が…。男性はともかく、女性はぜひ華やかな色のドレスを着て、受付に華を添えてあげましょう!

4. 結婚式当日の受付係の流れと注意点

受付開始までにすること・受付中にすること・受付中の注意点の3つにわけてご紹介します。

4-1. 受付開始までにすること

●遅刻厳禁!1時間前には会場へ
公共交通機関の遅れなど不測の事態に備えて、早めに会場に着くよう行動しましょう。30分前集合と言われていても、1時間前には会場に着くつもりでいると安心です。

●会場に着いたら身だしなみチェック
受付中は持ち場を離れることができません。まずトイレへ行って身だしなみやお化粧のチェックを。貴重品以外の荷物はクロークに預けておきましょう。

●会場スタッフと打ち合わせ
受付のおおよその流れを、会場スタッフと打ち合わせます。備品をチェックし、段取りの確認をし、お車代を渡すゲストや、受付終了後にご祝儀を渡す人を把握しておきましょう。

●受付係の役割分担
冒頭でも説明した通り、受付係の主な役割は
①ご祝儀を預かって管理する
②芳名帳を完成させる
③ゲストを案内する
この3つです。誰が何を担当するか、事前に決めておくとスムーズですよ。

●両家への挨拶
“両家の顔”である受付係ですから、必ず受付開始前に両家へ挨拶をしておきましょう。

《Point》
わからないことは式場スタッフに気軽に質問を

初めてのことばかりで何をどうすればいいかわからない、という方も多いと思います。会場の動線や、ご両家へ挨拶に行くタイミングなど、些細なことでも不安な場合は式場スタッフに気軽に質問してください。
式場スタッフは結婚式のプロです。臨機応変に、最適なアドバイスをしてくれますよ!

4-2. 受付中にすること《会話例付き》

受付では、たくさんのゲストに対応することになりますが、することはだいたい同じですので、緊張せずに粛々と対応すると良いでしょう。

受付中の会話もだいたい決まっています。

たとえば、ゲストが受付に来て「本日はおめでとうございます」と言われたら、
「ありがとうございます」とお辞儀をします。

ご祝儀を差し出されたら、
「ありがとうございます。お預かりいたします」と言って、ご祝儀を一時置くトレーに置きます。

続いて「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いします」と言って芳名帳を指します。
あらかじめ決めておいた役割分担に沿って、ゲスト名簿にチェックを入れたり、席次表などの配布物を渡したり、会場へ案内したりして終了です。

《Point》
ご祝儀と芳名帳は必ず指定された方へ手渡して

時間になると式場スタッフが受付係に声をおかけし、受付終了となります。ご祝儀と芳名帳をまとめて袋にしまい、新郎新婦が指定した方(親族か、新郎新婦のきょうだい)に「本日はおめでとうございます。滞りなく受付を済ませました」と一言添えて手渡します。
会場の金庫に保管するよう指示されている場合は、会場スタッフが金庫まで同行し、鍵をかけていただきますので、その鍵を指定された方にお渡しください。

気をつけていただきたいのは、新郎新婦が指定した方以外に渡さないこと。指定された方が見当たらず他の方や会場スタッフに預けたり、指定された方以外の人物から「ご祝儀を預かるように言われてきました」と声をかけられても絶対に渡さないよう、くれぐれもお願いいたします。

4-3. 受付中の注意点

結婚式の受付中は、次から次へと到着するゲストの対応に追われます。行列ができてゲストに迷惑をかけないよう、次の点に注意しましょう。

●私語は控える
久しぶりに会う友人が受付に来ても、受付で話し込んだり、はしゃいだりすると受付が停滞するのでNG。受付では軽く挨拶する程度にして、後でゆっくりと再会を喜びましょう。

●席を外す際は声をかけて1人ずつ
ご祝儀を預かる受付は不在にしてはいけません。ゲストの案内やトイレなどで席を外す場合は、他の受付係に声をかけて1人ずつ行くようにしましょう。

5. 結婚式の受付係のQ&A

Q.受付係の受付はいつ、どうやってする?
A.結婚式の受付は式が始まる前にゲストをお迎えし、芳名帳へ記入のお願いと席の案内、ご祝儀を受け取り管理する役割です。全員の受付が完了したら、自分の分を最後に記入します。受付係同士でご祝儀を確認しながら袋に入れ、ゲスト名簿にチェックを入れます。

Q. お車代を渡すゲストはどうやって見分ける?
A.お車代などが入った祝儀袋は、新郎新婦(の親御さま)が事前に受付係に預けます。その方が受付に来た時に忘れずに渡せるように、ゲスト名簿に印をつけておくと良いでしょう。

Q.受付係は御礼をもらってもいいもの?
A.御礼を用意される新郎新婦(の親御さま)は多いです。「お気遣いいただき、ありがとうございます」と一言添えて、ありがたく頂戴しましょう。

Q.新郎新婦の親族の受付をする場合に気をつけることはある?
A.親族の方にはまず「本日は誠におめでとうございます」と声をかけましょう。その他の手順は親族以外のゲストと同様に進めますが、親族専用の控え室が用意されている場合は、親族控え室にご案内します。

Q.ご祝儀を差し出されなかったら?
A.ご親族などで、すでにご祝儀を直接届けている方もいらっしゃいます。ご祝儀が差し出されなくても気にせず、その旨をゲスト名簿に記入しておくと良いでしょう。

Q.受付終了時刻になっても来ていないゲストがいたら?
A.友人などから遅刻の連絡があったら式場スタッフに申し送りをします。不明なゲストがいる場合も式場スタッフに氏名を伝えてください。

Q. 受付が終わったけどご祝儀を預ける人がわからない。式場スタッフに預けてもいい?
A.NGです。式場スタッフに確認しても預ける方を把握していなければ、直接、新郎新婦の親御さまに確認し、親御さまが指定した方に預けてください。

Q.受付係の持ち物って何かある?
A.式場で用意しているため特にありません。携帯電話を持っておいていただくと、当日式場内にいても連絡が取りやすく何かと便利かと思います。

6. まとめ

結婚式の受付係を依頼された方に向けて、受付係の役目やマナー、服装、注意点などを、ウエディングプランナーの視点でご紹介しました。

結婚式の受付係という大役は、そう何度も経験することではありません。だからこそ結婚式当日は緊張される方も多く、時には手順を忘れてしまって慌てるシーンも。
そんな時にプランナーとして素敵だなといつも思うのは、別の受付係の方がさりげなくフォローされたり、目の前の参列者の方が笑顔で声がけをされたりして、和やかなコミュニケーションが生まれることです。

このように結婚式は新郎新婦やご両家だけでなく、誰もが幸せを感じ笑顔が増える場なのかもしれません。ぜひリラックスして受付係を楽しみ、ミッション終了後はたくさんお祝いしてあげましょう!

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