結婚式のテーブルラウンドとは主に、新郎新婦がお色直しをして再入場する時に行う演出のこと。
ゲストと間近で会話が楽しめるとあって、取り入れる新郎新婦も多い演出ですが、実は各ゲストテーブルで行われるさまざまな演出にはそれぞれ、素敵な意味が込められているって知っていましたか？
今回は、テーブルラウンドの演出について、その意味や具体的な進め方について解説します。
（文:marco）
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目次
1. 家族やゲストとのつながりを感じる”キャンドル演出”
結婚式のテーブルラウンドの中でも、最もよく知られているのがキャンドルサービスですよね。キャンドルサービスにはゲストの幸せを願い、二人の幸せをおすそ分けするという意味が込められています。
一般的には、新郎新婦がゲストテーブルをまわりながら各テーブルのキャンドルに火を灯していき、最後にメインキャンドルに点火します。
また、同じキャンドル演出でもキャンドルリレーは、新郎新婦とゲスト全員で灯りをつないでいきます。進め方はさまざまありますが、多くの場合、新郎新婦の入場後、家族や親しい人から種火を受け取り、新郎新婦は各ゲストテーブルの代表者のキャンドルに火を灯します。
代表者は隣の人のキャンドルに灯りをつなぎ、最終的にはゲストの代表者から新郎新婦が持つトーチに火が灯され、メインのウエディングキャンドルへ。
照明が落とされた会場に少しずつキャンドルの灯りが広がっていく光景はとても幻想的。家族やゲストとのつながりを感じられる、あたたかな演出になります。
2. 「円満」「未来を切り開く」和の演出”ミニ鏡開き”
伝統的な和の演出は、鏡開きです。「鏡」は酒樽の蓋を指し、丸い形をしていることから「円満」という意味を、また「開く」は未来を切り開くという意味をもっていることから、結婚式では夫婦円満を願う意味で鏡開きが行われています。
この鏡開き、テーブルラウンドで行うこともできるんですよ。それぞれのゲストテーブルに小さな樽を置き、ゲストの掛け声にあわせて新郎新婦二人で鏡開きを行います。
樽の中身は日本酒とは限りません。ワインやジュースなど他のドリンクにしたり、お菓子をいれるなど鏡開きのアレンジ版もあります。ゲスト全員が参加できるため、とても盛り上がる演出です。
3. 水合わせの儀を現代版にアレンジ！”フェアリーイリュージョン”
日本には古来より「水合わせの儀」という伝統の婚礼儀式がありますが、それを現代風におしゃれにアレンジしたテーブルラウンド演出が「フェアリーイリュージョン」です。
元々、水合わせの儀には、新郎新婦それぞれが持ってきた実家の水を一つに合わせることによって、別の環境で育った二人が一つの家族となり幸せに暮らしていけるようにという意味が込められています。
「フェアリーイリュージョン」はこの水合わせの儀を華やかにアレンジしたもので、新郎新婦が持つ光の水をゲストテーブルに置かれたオブジェに注ぐと、中の液体と化学反応を起こして色のついた光を放つという幻想的なシーンが生まれます。
オブジェにはさまざまなデザインがあるので、和装はもちろんドレスにも映える演出です。また、キャンドルサービスのように最終的にメインテーブルとつながる演出なので、会場に一体感が生まれとても盛り上がりますよ。
4.二人の好みに合わせやすい！”○○サーブ”
新郎新婦の趣味や意向に合わせて、応用しやすいのがサーブ。
お酒やお菓子、手紙、お花などを手渡ししながらテーブルを回る演出です。
何を渡していくかによって、テーブルラウンドをした後の会場もまた変わります。
手紙をみんなで読む時間を過ごすのも素敵ですし、お花に彩られた会場になるのも華やかですよね！
5. 派手なことはしたくない！それなら”フォトラウンド”
派手な演出は行わずにテーブルラウンドをするならフォトラウンドを。メガネやヒゲ、吹き出しなどのポップなイラストが描かれたフォトプロップスを使って、おしゃれな写真を楽しく撮影できます。また、テーブルごとに写真のポーズを合わせるポーズカードも注目アイテムのひとつ。
新郎新婦がポーズを指定したカードをテーブルラウンドでゲストに渡し、カードに書かれたポーズで写真を撮るという楽しい演出です。同じポーズになりがちな結婚式の写真撮影も、ポーズカードを使うとさまざまなバリエーションが残せますよ。
6.確認しておきたい注意事項は？
テーブルラウンドの所要時間については想定しておきたいところ。
ゲストが退屈してしまいますので、ゲストの人数が多い方は、長くなりすぎないよう注意が必要です。大体30分以内で収めることが好ましいですね！
またスムーズに回れるように、司会者から席にいてもらうようアナウンスしてもらうなどの工夫もできます。プランナーとも事前に相談しておくといいでしょう！
7. まとめ｜結婚式のテーブルラウンドは二人らしく自由にアレンジして
今までに見たり、体験したことのあるテーブルラウンドの演出も、意味や由来を知って少し印象が変わったのではないでしょうか。結婚式のテーブルラウンドはゲストを楽しませるだけではなく、新郎新婦が結婚式でどんな想いを伝えたいか、その想いを伝える演出としても使えます。
ご紹介したそれぞれのテーブルラウンドの意味を踏まえた上で、二人の結婚式に取り入れるなら、二人らしく自由にアレンジして楽しみましょう！
