結婚式の写真は、どのシーンも特別なもの。なるべくたくさんの写真で想い出を残したいし、自分たちのお気に入りを厳選したい!という新郎新婦が多いのではないでしょうか。
しかし、結婚式の写真データは、すべてもらえるわけではありません!ここでは、結婚式の写真に関する基本情報やデータの取り扱い、カット数に関する予備知識などをお伝えします。
(文:桑田千寛)
目次
1. 結婚式の写真データには、もらえるものともらえないものがある
結婚式の写真の種類には、大きく分けて「記念写真」と「スナップ写真」のふたつがあります。
♠記念写真
*用途:家族写真、集合写真、ポーズ写真
*特徴:型物写真(かたものしゃしん)、または、スタジオ写真とも呼ばれる。
写真スタジオや挙式会場内、式場内のガーデンなどでポージングを決めて型を作り、照明や反射板を使って撮る写真。写真の出来上がり時期は、結婚式の約2週間~1ヶ月以内と比較的早い。
♠スナップ写真
*用途:結婚式当日のメイクシーン、挙式、披露宴、二次会の模様を撮影するライブ感のある写真
*特徴:結婚式の進行内容を記録する写真。
新郎新婦の入退場や主な演出シーンはもちろん、ヘアメイクシーンや受付時のゲストの様子などオフショットも含まれる。進行中の様子を撮影するため、カメラマンは会場内の照明に合わせて、カメラ露出を調整し、動きながら写真を撮る。
カット数や演出シーン、ゲスト人数が多い場合には2カメで撮影することも。
記念写真は一般的にデータをもらうことは出来ず、焼増しを希望する場合には結婚式場またはカメラマンに別途オーダーが必要となります。一方、スナップ写真は、アルバムのオーダー内容に合わせてデータをもらうことが出来ます。
アルバムの出来上がり時期(結婚式の約1.5~2ヶ月後)より早めにデータが欲しい場合や、結婚報告ハガキや年賀状に写真データを利用したい場合には、あらかじめ申し出ておくとデータのみ先に渡してもらうことも可能です。
それでは次に、スナップアルバムの写真データについて詳しく見ていきましょう。
出典:トキハナ | LUCE
2. プロが2,000枚撮っても、使える写真は200〜300カット
結婚式のスナップアルバムは、“カット数”を選ぶことが出来、指定カット数によってアルバムのページ数が変わってきます。
カット数とは、撮影後にもらうことが出来る写真データの合計数のこと。結婚式の進行中に撮影するため、当然、被写体となる新郎新婦やゲストが動いていたり、表情に変化があったりするもの。
カメラマンは、「逃したくないこの瞬間!」を確実に撮るために、ワンシーンごとに連写したり、別の角度から撮影するなどの工夫を行っています。ですから、1カット=シャッター1回ではなく、シーンごとに何十枚も撮影した中からセレクトした1枚=1カットとなります。
カメラマンによってシャッターの合計回数は異なりますが、例えば、200~300カットのアルバムをセレクトした場合には、2,000枚ほどは撮影しています。たくさん撮影した写真の中から、指定カット数の厳選した内容で選ぶことが出来るのですね!
では、カット数は、どれくらいオーダーすれば良いのでしょうか?
『ゼクシィ結婚トレンド調査2017(首都圏)』によると、スナップ撮影を依頼したカップルがオーダーしたカット数の平均は、537.2カットとなっています。
1位:300~400カット未満 17%
2位:400~500カット未満 16%
3位:500~600カット未満 15%
4位:1,000カット以上 14%
カット数を多くすれば、選べる幅が広がり、充実した内容となるでしょう。ただし、カット数が多くなれば費用も上がっていきますので、予算を踏まえて検討してくださいね。
費用が気になる場合には、カット数は控えめにして、こだわり内容や撮影してほしい場面などを記載した「撮影依頼書」を作成し、カメラマンに渡しておくと安心です。
出典:トキハナ | LUCE
3. 「アルバムはネットで安く仕上げたい」写真データだけもらうには?
スナップ写真のデータ渡しは、アルバムのオーダーを基本としている結婚式会場が多いです。しかし、アルバム代金が高額であることや、近年、ネットで簡単にアルバム作成出来るようになったこともあり、「プロ撮影+データのみ」を希望する新郎新婦が多いのも事実です。
結婚式場によっては、料金表に掲載せず、希望があれば対応するといった場合もありますので、まずは一度、確認してみましょう。
結婚式場で対応してもらえない場合、外部のフリーカメラマンに依頼する新郎新婦も。この場合、持ち込み料がかかる、または、持ち込み不可の会場もありますので、結婚式場に確認してから手配することをおすすめします。
4. まとめ|結婚式のスナップ写真、オーダーするなら条件を検討してから
結婚式のスナップ写真には、データでもらえるものと、そうでないものがあるとわかりました。
アルバムタイプも色々ありますので、費用だけでなく、どのような写真に対応しているアルバムなのか、データが付属しているか、いつごろ手元に届くかといった点も考慮してセレクトしましょう。