結婚式では多くのゲストが写真を撮ってくれますが、新郎新婦が事前に準備しておかなければ撮れない写真があります。それが「親族写真」と「家族写真」、そして「全員集合写真」。
それぞれの特徴とオーダー時のポイント、プレゼントする際に気をつけることをご紹介します。
(文:桑田千寛)
目次
1. 結婚式だからこそ撮れる!「親族写真」と「家族写真」
自分の兄弟(姉妹)や両親とは日常的に顔を合わせる機会が多くても、その他の親族とは、結婚式で久しぶりに会えるといった新郎新婦も多いのでは。
また、結婚式は、親族全員で一度に顔を合わせられる機会でもあり、お互いの近況報告で盛り上がったり、子供の成長を楽しみにしている方々も多くいらっしゃいます。
“みんなで集まった記念に、写真を残しておきたい!”と思うのは自然な発想。それぞれの手持ちカメラやスマホ撮影で楽しむ時間も素敵ですが、晴れの日の装いは特別ですから、せっかくならプロのカメラマンに記念写真を撮ってもらい、プレゼントすると大変喜ばれますよ!
カメラマン撮影の集合写真として代表的なのがこちら。ほとんどの新郎新婦が希望しています。
♠親族集合写真
挙式会場やスタジオで、新郎新婦を中心に、両家家族と親族が雛壇式に並んで撮影。初めて顔を合わせる親族がいる場合もあり、一度きりでは、名前と顔が一致しないことも。結婚式後に両親や親族にプレゼントして、おさらいしてもらうのにも役立ちます。
他にも、最近はこんな集合写真を撮る新郎新婦が増えています。
♠家族写真やお祝いの写真
*新郎新婦+お互いの家族
*新郎または新婦+お互いの家族
*七五三を迎える子どもがいる、伯父が還暦を迎えるなど、お祝い事が重なる親族用
結婚式に列席してくれる親族の誕生日や記念日などを事前にリサーチしておくと、とっても素敵な親族写真が撮れるかもしれませんね!
2. 楽しい雰囲気をまるごとパシャリ!「全員集合写真」
仲の良い友人や職場の同僚は、かしこまり過ぎない写真を撮るのがポイント。普段の距離感を大切にしたラフな雰囲気の写真をプレゼントすると、結婚式当日の楽しさや感動が蘇りやすく、結婚式後の会話が盛り上がるでしょう。それにはスナップ写真が一番です。
♠スナップ写真
*全員集合写真
*ゲストが個別に写っている写真
全員集合写真のスナップとは、親族の集合写真のように雛壇式に並んだりはせず、新郎新婦のまわりを取り囲むようにランダムに集まって撮影するスタイル。カメラマンは、高い位置から撮影するため、仕上がり写真は全員の顔が上を見上げる形となります。顔をはっきり写すというより、楽しい雰囲気を写真に記憶する、といった用途で行われます。
その他に、スナップ撮影では、挙式・披露宴中の模様を主体に、受付まわりやお色直し退席中のゲストの様子など、新郎新婦がいない場面の撮影も行われます(主に2カメの場合)。
受付係やスピーチ、余興など役割をお願いした友人には、そのシーンの写真を個別に選んでプレゼントすると喜ばれます。スナップ写真は、データでもらえることが多いので、結婚式後に印刷してプレゼントしたり、仲の良い友人にはメールで送っても喜ばれるでしょう。
3. 結婚式の写真をプレゼントする際に気をつけること
結婚式の写真は、家族や親族、ゲストにプレゼントをすることができます。結婚式当日の急な依頼は、時間や設備の問題で対応できないこともありますので、事前にチェックしておきましょう!
♠家族写真、親族集合写真をプレゼントしたい
写真の性質として「全員の顔をくっきり写し出す」ことがポイントであるため、デジタルカメラではなく、画質が鮮明なネガフィルムの撮影になります。スナップ写真とは使用する機材も異なりますので、必ず事前のオーダーを。
また、撮影場所によるスタンバイ時間なども考慮する必要があり、当日のオーダーだと対応できないことがほとんど。必ず事前にプランナーに希望しておきましょう。
♠スナップの全員集合写真を当日プレゼントしたい
事前に式場担当者やスナップカメラマンにオーダーしておけば、結婚式中に準備してもらうことが出来ます。
この場合、撮影データの取り出しや印刷、包装などの作業は担当のプランナーが行ってくれるケースが多いかと思いますが、作業完了まである程度の時間が必要となり、結婚式と同時進行になるため何名かのスタッフ手配も必須です。
挙式後、または披露宴の前半に撮影して、ゲストをお見送りする際に手渡しするのがベストです。
4. まとめ|スナップ写真のオーダーを有効に活用しよう
ネガフィルムで撮る親族写真と、デジタルカメラで撮る全員集合写真。この2つはほとんどの新郎新婦が撮影し、プレゼントしている写真です。ですが、せっかくの結婚式。もっと自分たちらしく写真にこだわってプレゼントしたい!という方も多いのでは。
そこで有効なのが、スナップ写真のオーダーです。事前にカメラマンと打ち合わせをして、「このゲストに写真をプレゼントしたいから、このシーンでこの人を撮ってほしい」など、具体的に希望を伝えておくのです。
「どのシーンでもいいから家族の写真をたくさん撮ってほしい」というオーダーもアリですよ。カメラマンは、一瞬を切り取るプロフェッショナル。きっとプレゼントしたくなる写真をたくさん撮ってくれるはず!
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