時代や流行に関係なく、多くの先輩カップルがやってきた結婚式の定番演出。
代表的な演出に「花嫁の手紙」と「ケーキ入刀」があります。これらの演出に憧れている方は多いと思いますが、一方で、ちょっと自分たちの結婚式には合わないかも…と思っている方もいるのでは?
それもそのはず、今は結婚式の演出を自由に選んで自分たちらしく楽しむ時代。
「結婚式だから」「新郎新婦だから」といった固定概念にとらわれて、したくない演出をする必要はないのです。
でも、長い間“定番”の地位をキープしてきた演出には、それなりの理由があります。
その理由を知った上で「しない」という選択をしても遅くはないはず!そこで今回は「花嫁の手紙」と「ケーキ入刀」、2つの定番演出についてご紹介します。
(文:yerrow)
目次
1. 書く時間も宝物になる演出「花嫁の手紙」。結婚式だから言える言葉も
花嫁が親への想いを手紙にしたため、披露宴で朗読する演出「花嫁の手紙」。
親子の絆を感じられるだけではなく、花嫁にとっては、手紙を書くことで家族との思い出を振り返ったり、改めて感謝の気持ちが湧くものです。
一方で、親御さんにとって「花嫁の手紙」は、子育ての卒業証書のようなもの。一生懸命育ててきたわが子が今こうやって立派に成長した姿を見せてくれること…。
あの時伝えたことを、こんな風に感じていてくれたんだ…など、あらゆる想いが駆け巡って、実に感慨深い表情を浮かべる親御さんが多いのです。「花嫁の手紙」を読むことは、子として受けたたくさんの幸せを恩返しすることなのかもしれませんね。
また、普段は恥ずかしくて親御さんに伝えられなかった言葉も、結婚式で読む「花嫁の手紙」というツールがあれば、素直に伝えることができるはず。だから、どうしても読むのが恥ずかしい方は、手紙を書いて渡すだけでじゅうぶんなのです。
2. 実はオリジナリティが表現しやすい演出「ケーキ入刀」
ウエディングケーキ入刀。結婚式ではお決まりの演出のひとつですが、実は長い歴史があるのをご存知ですか?
出典:代官山 鳳鳴館
♠ウエディングケーキの起源は古代ギリシャ時代
諸説ありますが、古代ギリシャ時代、花嫁の頭上にビスケットをまいたことが起源という説が有名です。ビスケットの原料である小麦は、当時の人々の主食でした。収穫や子孫繁栄を願い、花嫁の頭上に撒くことで繁栄を願ったそうです。
その後、豊饒を意味するぶどうなどのフルーツを加え、固く焼き上げたフルーツケーキに形を変え、現在のウエディングケーキに近づいたと言われています
♠ケーキ入刀の始まりは、アメリカのあるカップルから
ケーキ入刀にも由来があります。その昔アメリカの結婚式には、花嫁の母親がウエディングケーキを作り、花嫁がケーキカットをしてゲストへ配るという風習がありました。
シュガーケーキが流行した時代、固くてケーキを切り分けることができずにいた花嫁に、花婿がそっと手を差し伸べて一緒にケーキカットしたことがケーキ入刀の始まり。“結婚後初めての共同作業”と言われるようになったのです。
♠ウエディングケーキを自由に楽しもう!
でも、由来があるからといって、踏襲しなければならないという決まりはありません。二人らしく自由にアレンジしちゃいましょう!
例えば…
「寿司ケーキ」
和のウエディングにぴったりな「寿司ケーキ」。大きなちらし寿司をケーキの形にして、ナイフ入刀の代わりにしゃもじで入刀!
「カラードリップケーキ」
ケーキカットの代わりに。カラフルなソースをケーキにかけて、デコレーションの仕上げを新郎新婦で行う共同作業です。ソースをかける前と、かけた後の変化も写真映えしそう!
「ウエディングケーキデコレーション」
ゲストテーブルにフルーツやチョコペンを用意しておき、真っ白なケーキにデコレーションしてもらいます。ゲストが仕上げたケーキに入刀するからこそ一体感もアップ!
3. 「ケーキ入刀」後の演出は“ゲストへのおもてなし”?
ファーストバイトの意味は、ご存知の方も多いはず。新郎から新婦へ「一生食べるものに困らせません」という誓いとともに。新婦から新郎へは、「一生美味しいご飯を食べさせます」という誓いとともに、お互いに一口のケーキを食べさせあいます。
とはいえ、ファーストバイトに込める意味は決められているものではありません。もっと二人らしく、オリジナリティのある意味を込めてファーストバイトをしませんか?その方がゲストも喜んでくれるはず!
また、ファーストバイトはゲストを楽しませる“おもてなし”の1つでもあります。だからこそ、巨大サイズのスプーンやビックスコップ、巨大なしゃもじなど、インパクトのあるアイテムを探したいもの。
スマホやカメラを構えてシャッターチャンスを待っているゲストに、最高に写真映えするファーストバイトシーンを提供しましょう。
4. まとめ|結婚式の定番演出は、するもしないも二人の自由!
「花嫁の手紙」と「ケーキ入刀」、結婚式における2つの定番演出について、“定番”である理由をご紹介しました。新郎新婦さんの中には「定番の演出だから、自分たちの結婚式ではやりたくない」という意見もあります。それはそれで良いと思います。
ただ、ゲスト側の意見として「定番の演出はやっぱり楽しみ!」という声があるのも事実です。実際、演出を一つもしない結婚式に招待されたある女性は、「何この時間?食事会?」と不思議に感じた、と言います。
定番の演出は、するもしないも二人の自由。だからこそいろいろな情報を得て、二人で検討してみましょう。結婚式のプロの意見が聞きたい!という方はトキハナのオンラインプランナーまで気軽にご相談くださいね。