結婚式の演出は、時代とともに内容が大きく変わるものもありますが、今も昔も変わらずに行われているのは、人との絆を感じられる演出。
中でも「水合わせの儀」という演出は、昔からあるセレモニーでありながら、最近ではさまざまな形にアレンジしてされ多くの結婚式で感動的なシーンを演出しているんです。
今回は、「水合わせの儀」とはどんなものなのか、さらにはアレンジアイデアについても詳しく解説していきます。
(文:marco)
目次
1.「水合わせの儀」とは?どんな意味があるの?
水合わせの儀は、もともとは神前式で行われていた儀式で、新郎新婦がそれぞれ実家で汲んだ水を一つの盃の上で合わせて新しい家族の誕生を祝うものです。
水は別々の場所で過ごしてきた新郎新婦を表し、二つの水が合わさることで、新しい家族が生まれることを意味しています。そして、その水に新郎新婦が口をつけることで、これから始まる結婚生活への決意を表すことができるんです。
2. 水以外でもできる!現代版「水合わせの儀」はフルーツで
このように、和のセレモニー要素の強い水合わせの儀ですが、最近は和の結婚式に限らず、人前式の演出として取り入れるカップルが増えているんです。
合わせるものも、水ではなくお互いの出身地のジュースやお酒など、二人らしくアレンジして楽しむ新郎新婦も!中でも花嫁の注目を集めているのが果実酒づくり。お色直しの後のテーブルラウンドで行うゲスト参加型の演出です。
まずは、新郎新婦が果実酒の容器となるボトルを持ってゲストのテーブルを回ります。テーブルにはあらかじめフルーツを用意しておき、ゲストに自由にフルーツを選んでボトルに入れてもらいます。フルーツはカットしたものでも、皮ごと使ってもどちらでもOK。
全てのゲストテーブルを回り終わったら高砂に戻り、最後の仕上げとして、フルーツが入ったボトルに二人で一緒にお酒を注ぎます。こうして作り終わった果実酒は、そのまま高砂に飾っておけばカラフルでおしゃれな装飾に。ゲストとの写真撮影でも活躍してくれること間違いなしですね。
また、結婚式後は、果実酒が飲みごろになったらゲストを自宅にお招きしても!結婚式当日だけでなく、終わった後も楽しみが続くのが嬉しいポイントですね。
3. 砂合わせ、植樹など!水合わせの儀の豊富なアレンジ例
水合わせの儀は、実は飲み物以外でもアレンジが可能。“二つのものを一つに合わせる”というポイントを押さえておけば、さまざまなバリエーションが楽しめます。
♠サンドセレモニー
新郎新婦がそれぞれ色のついた砂を選び、その砂を一つの入れ物に注いでいくというサンドセレモニー。海外の結婚式ではよく行われている演出ですが、最近日本でも取り入れる新郎新婦が増えてきました。
サンドセレモニーの由来は、ネイティブアメリカンの風習がルーツとなっていて、別々だった砂が一つになることで結婚を表現しています。砂が重なり合うことで作られる模様は、その瞬間にしかできない世界に一つだけの作品に。
♠植樹の儀
こちらは植木鉢の中の植物に、新郎新婦二人でお水をあげるというもの。お水は、それぞれの実家から持ってきたものを用意し、ゲストが見守る中、二人同時に植物に水やりをします。
植える木や苗で選ばれているのは、オリーブやガジュマル、ウンベラータなど、平和や幸せを意味するもの。結婚式後は育てる楽しみが増え、大きく育ったらシンボルツリーとなって、家の中を明るくしてくれそうですね。
また、ゲストにも参加してもらえるようウェルカムスペースに植木鉢と土、シャベルなどを用意して、待ち時間に土を入れてもらうといった工夫をしている新郎新婦も。
4. まとめ|日本伝統の婚礼儀式を二人らしく進化させて
「水合わせの儀」は日本に古くから伝わる伝統の婚礼儀式です。ですが、その作法や風習に固執するのではなく、二人らしい水合わせの儀に進化させて行うことが、伝統を受け継ぐことになります。
水合わせの儀が意味することーー別々の二つのものが一つになる、というポイントをおさえておけば、合わせるアイテムを変えて、二人ならではのオリジナルのセレモニーにすることができそうですね。
華やかでありながら絆を感じられる水合わせの儀。この演出にぴったりの結婚式場を探したいという人は、トキハナのオンラインプランナーに気軽にご相談くださいね。