はじめは結婚式をするつもりがありませんでした。30代で結婚したし、私も彼も目立つのが好きではないので。でも、家族の身体に良くないところが見つかったのをきっかけに「家族で揃って思い出を作ったり、改めてありがとうを伝える場はもう今後ないのかも」と思い、結婚式をやってみようと考えました。

ただ、やるとしても“家族中心で”という条件は二人で設定していましたね。

とりあえず「有名な結婚情報誌を！」と思い購入しましたが、あまりの分厚さに二人でめげて…。その後は、以前から気になっていた式場の見学に行きましたが、「何か違う」っていう違和感を持ちました。

私たちは前提として「家族を中心とした結婚式がしたい」と思っており、幼い姪っ子や高齢の親のケアを一番に考えていました。でも、式場さんから最初に聞かれたのは「披露宴会場で飾る花は、どんな色がいいですか？」ということ。私たちとしては、ただそこに好きな人がいてくれて、美味しいご飯を食べられたらと思っていたので「見た目は何でもいいのに」と違和感を持ってしまいました。

専門の人に相談してみようということで、まずは大手企業が運営している式場相談カウンターに行きました。そこでは5会場ご紹介いただいたんですが、そこでも違和感は残りました。やはり最初に「どんなイメージがいいですか？どんなドレスが着たいですか？」と聞かれたんです。式場の見た目のイメージと予算などの条件が合致する式場を紹介する場なのかなと感じました。

この漠然とした違和感がずっと拭えなかったのは想像以上につらかったです。

実際に行ってみると、会場の動線や授乳室、式場スタッフのゲストに対する意識など、ホームページだけでは分からないことをたくさん知ることが出来たんです。色々お話しする中で「この方たちだったら任せて大丈夫」と思えました。自分がこだわっているポイントが、ここならクリア出来ると思ったんです。

3件の式場見学をしましたが、家族のことを考えると、動線がしっかりしていて段差や階段が少ないという点でアニヴェルセル表参道が一番と思い成約を決めました。特に、幼い姪っ子と甥っ子がいたので、授乳室を完備していて室内のアメニティがしっかり配慮されているという点が決め手になりました。

当日は「しっかりしないと！」と思ってしまい、全然泣けなかったんです(笑)。

でも、生まれて初めて父が泣くところを見られたので、それで満足です。事前に式場や日時についての詳細を電話で伝えたら、「良かったなぁ」って、電話口で声を詰まらせていたようで、その時に、結婚式ってやっぱり親にとっても心の区切りというか特別なんだなぁ、結婚式をやると決めて良かったなぁ、と思いました。

まず、イメージが先行して、私たちだけでは選ばなかったであろう会場を選べました。

本質的にやりたいと思っている式と、そのコンセプトを大事にしてくれる式場をマッチングしてくださったのが良かったです。また、他の相談カウンターとは異なり、カウンセリングの際にビジュアルについて答えるアンケートが一切無かったのも良かったです。

加えて、事前に私たちの要望を式場に共有してくださっていたので、私たち・式場・トキハナ（旧：gensen wedding）との間で連携が取れていて、打ち合わせが非常にスムーズでした。

結婚式を挙げるかどうかは人それぞれですが、家族に「ありがとう」と伝える機会は作った方がいいと私は思います。

普段からそういう時間が作れれば1番いいんですけれど、私は親と離れて暮らしていたのでなかなそういった機会がなく、結婚式の時しか家族との時間を作れなかったので。そういった点で、私は結婚式を挙げられて本当によかったです。

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