結婚式の席次表って必要?オーダーvs手作りvsデジタル。海外のアイディアも!

結婚式の席次表は、ゲスト全員の名前とテーブル配置を記載するペーパーアイテムです。
席の案内をする以外にも、ゲスト間でコミュニケーションをとる上で役立つアイテム。
席次表の役割に、オーダー・手作り・デジタル、それぞれのメリットと費用、海外の席次表アイディアをご紹介します。 (文:桑田千寛)

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1. 結婚式の席次表の役割

1-1. 席次表はいつ、どうやって使う?

結婚式に出席するゲストは、挙式または披露宴前に受付に案内されます。受付では主に、芳名帳の記入やご祝儀のお預かりが行われ、この時に受付係からゲストへ席次表を手渡します。ゲストは、席次表を見て自分のテーブル位置を確認し、テーブル上の席札を目印に座る、という流れになります。

1-2. ゲストの席を示す以外には?

席次表には、ゲストの席と名前の他に、肩書や新郎新婦との続柄が書かれています。ゲストはそれを見ることで、自分以外に“どんな人が来ているのか”を知ることが出来ます。

新郎新婦とゲストの間で親交が深いことは当然ですが、ゲスト間では結婚式で初めて会う場合も少なくないため、“名前・続柄・席の場所”を明確にすることで、ゲスト同士がコミュニケーションをとりやすくなるのです。

1-3. 両親にとって席次表はマストアイテム

新郎新婦の両親は、披露宴の歓談中などにゲストテーブルをまわり、一人ひとりに挨拶をします。その際に必要なのが席次表。両親にとって多くのゲストが初対面です。とくに新郎新婦の職場の上司や同僚は、名前と顔が一致しないこともあり、そういった場面で席次表は欠かせません。

席次表

2. オーダー席次表のメリットと費用

席次表は、オーダーするとクオリティの高いものを作ることが出来ます。中でも、印刷クオリティには手作りとの差があります。家庭用プリンタのサイズはA4までですが、席次表でよく使われるサイズはB4〜A3サイズですので、披露宴出席人数によって幅広いサイズから選ぶことが出来ます。

また、結婚式間近になって欠席するゲストが出た場合、披露宴の席配置を大幅に変更しなければいけないケースも。必要に応じて変更依頼すれば、結婚式当日までに差し替えるなどの対応をしてもらうことが出来ます。

2-1. オーダー席次表のメリット

*印刷クオリティが高い
*B4〜A3サイズが選べる
*当日までの差し替えが可能

2-2.オーダー席次表の費用

費用の相場は、1部400~1,000円。追加する内容によって費用が変わり、席配置の他に、新郎新婦のプロフィール紹介や写真、料理メニューなど、記載する内容が増えるほど費用も上がります。

2-3. オーダー席次表の注文部数

30部からオーダーできます。それ以上の追加はショップによって1部単位、10部単位など様々です。

席次表

3. 手作り席次表のメリットと費用

席次表を手作りする場合は、ペーパーアイテムショップの手作りキットを利用すると良いでしょう。家庭用プリンタ対応のA4サイズの席次表デザインが、様々にラインアップされていますよ。

利用方法は、まず手作りキットを購入し、デザインごとに対応するテンプレートをダウンロード。披露宴会場のテーブルプランを元に、ゲストの名前と続柄を入力して、自分たち用の披露宴席次表に編集して印刷します。席次面以外にプロフィールや新居案内などを挿入して編集することもできます。

3-1. 手作り席次表のメリット

*手作りキットを使えば簡単に作成できる
*プロフィールなどの追加編集が無料でできる

3-2. 手作り席次表の費用

手作りキット利用で、1部150~400円。表紙に使う台紙のクオリティやデザイン性、リボンなどの装飾物の有無によって価格が変わってきます。

3-3. 手作り席次表の注文部数

10部から注文でき、追加注文も10部単位で受け付けているショップが多いです。ゲスト人数分を注文するのではなく、入力や印刷ミス、変更があった場合に対応できるよう予備を含めて多めに注文しておくと安心ですよ。

3-4. 手作り席次表の注意点

手作りの場合、印刷する時期には要注意です。オーダーする場合でご紹介した“欠席による大幅な席変更への対応”が必要になるケースを想定して、出欠の最終確認を行った上、結婚式の10日~1週間前を目途に印刷すると良いでしょう。

席次表

4. デジタル席次表のメリットと費用

PowerPointやWord、Canvaなどのアプリが使える方には、デジタルの席次表もおすすめです。ひとりひとりに配るのではなく、QRコードをを読み取ってもらい、各自のスマホで見てもらうことができます。

また、印刷する席次表で問題視された「直前に変更が必要な場合」に対応しやすい方法になっています。印刷のやり直しや、書き直しに比べると、デジタル席次表の編集は簡単にできますよね。

4-1. デジタル席次表のメリット

*直前に変更が必要な場合に対応しやすい
*費用を抑えられる

4-2. デジタル席次表の費用

無料アプリのみでも作ることができるため、上手く行えば費用がかかりません。節約ポイントにもなるので、ここも1つのメリットですね。

4-3.  デジタル席次表の注意点

ゲストにスマホを持っていない方がいらっしゃる場合、QRコードを読み取って見てもらうことができません。事前にそれが分かっているときは、デジタル席次表を利用しないか、数部印刷しておくか、などの対策をした方が良さそうです。

5. 海外のウェディングに学ぶ!席次表に変わるアイディア

ここまで、1人1部ずつ配る席次表について紹介しました。ですが、結婚披露宴のスタイルも多様化してきており、少人数で行う場合、2部制で行う場合、1.5次会などの会費制で行う場合など、席次表は必要ないのでは?と感じることもあるでしょう。

海外の結婚式には、席次表を配らないでゲストをスムーズに案内するアイディアがあります。パーティ文化に慣れた欧米の花嫁に習って、ふたりの結婚式に合うスタイルで取り入れてみてくださいね!

5-1. シーティングチャート

日本で言う席次表のこと。ですが、欧米の結婚式では席次表を1人1部ずつ配らず、披露宴会場の入り口に1部設置します。これがシーティングチャートです。ゲストは、シーティングチャートで自分のテーブル位置を確認して席に向かいます。1.5次会など会費制のカジュアルなパーティや、40名以内の少人数披露宴の参考になりそうですね。

席次表

5-2. エスコートカード

ゲスト1人ずつの名前とテーブルナンバーが書いてあるカードのこと。ゲストはエスコートカードを受付で受け取って、そこに書かれているテーブルナンバーを目指して会場へ進みます。カードのデザインにこだわれるので、受付をおしゃれに飾るコーディネートアイテムとして注目している方も多いのでは?

海外では席札を置かず、指定のテーブル内で好きな席にゲストに座ってもらうというスタイルが多いのですが、日本ではパーティ文化の違いもあるため、席札を置いておくほうがスムーズかもしれません。

また、ゲストの名前と席の位置を確認できるように、両親にだけは席次表に代わるものを用意しておくことをおすすめします。

6. まとめ|絶対ではないけど、用意したいウエディングアイテム

結婚式の席次表は、必ず用意しないといけないものではありません。ですが、記事中でご紹介したように、ゲスト同士のコミュニケーションに役立ったり、両親が挨拶にまわる際のマストアイテムが席次表ならば、用意したくなりますよね。

最近は、席次表・プロフィール表・メニュー表などのペーパーアイテムを1冊のブックにまとめるカップルも多い様子。ぜひオリジナリティにこだわって、ゲストに喜ばれる席次表を作ってくださいね。

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