転職先は決まってる？決まってない？“あなたの状況別”に見る、必要な手続きガイド

転職活動を乗り越え、新しいキャリアへの期待に胸を膨らます一方、「保険や年金の手続きって、何だか難しそうで面倒…」と、少し憂鬱な気持ちになっていませんか？
専門用語も多く、どこで何をすればいいのか分からず、後回しになってしまうことも。

この記事では、そんな“手続き”に関する不安を解消するために、「転職先が決まっている場合」と「そうでない場合」、それぞれの状況別に必要な手続きを順番に解説していきます。
（文：トキハナキャリア編集部）

ケース1：転職先が決まっている場合の手続き

まずは、退職から次の会社への入社まで、期間がほとんど空かない（目安として14日未満）ケースから解説していきます。

この場合、社会保険などの面倒な手続きは、基本的に新しい会社の人事担当者が行ってくれます。

そのためやるべきことは、今の会社から以下の3つの重要書類を確実に受け取り、次の会社に提出することです。

① 雇用保険被保険者証

② 年金手帳

③ 源泉徴収票

【要注意】
源泉徴収票は、退職日にはもらえず、最後の給与が確定した後に郵送されるケースがほとんどです。
いつ頃届くのか、必ず退職前に確認しておきましょう。

ケース2：転職先が決まっていない（期間が空く）場合の手続き

次に、退職してから転職活動を始める方や、入社日まで期間が空く（目安として14日以上）ケースです。

この場合、あなたは一時的にどの会社にも所属しない状態になります。
そのため、「健康保険」「年金」「失業保険」の3つの手続きを、自分自身で行う必要があります。

① 健康保険の切り替え手続き

② 国民年金の加入手続き

③ 失業保険の給付手続き（希望する場合）

※これらは一般的な手続きの流れです。最終的には、必ずご自身の状況に合わせて、会社の担当部署や役所の窓口にご確認ください。

どちらのケースにも共通する、大切なポイント

どちらのケースの方にも共通して、退職時には会社から「離職票」という書類も発行されます。

これは特に、ご自身で手続きを行う場合に失業保険の給付で必要になる重要な書類ですので、受け取りを忘れないようにしましょう。

なお、手続きの詳細は、お住まいの地域や個々の状況によって異なる場合があります。
不明な点があれば、一人で抱え込まず、役所の窓口や専門家に遠慮なく質問することが大切です。

【補足】手続きをシンプルにする「有給休暇」の賢い使い方

退職後にご自身で健康保険や年金の手続きを行うのが少し複雑だと感じた方もいるかもしれません。
実は、多くの方がこの手間をなくすために、有給休暇をうまく活用しています。

例えば、最終出社日の後に残った有給休暇を消化し、その最終日を正式な「退職日」とします。
そして、新しい会社の「入社日」をその翌日に設定すれば、社会保険の加入期間が1日も空くことなく、面倒な手続きを自分で行う必要がなくなるのです。

ここまで、転職に伴う主な手続きについて解説してきました。

少し複雑に感じる部分もあったかもしれませんが、事前にポイントを押さえておけば、安心して新しいスタートを切ることができますよ。

まとめ｜事前の準備が、新しい生活への安心感に繋がる

転職に伴う手続き、ご自身のやるべきことは明確になりましたでしょうか。

一見難しそうに感じますが、事前に流れを把握し、準備しておけば、決して怖いものではありません。あくまで参考として、この記事を段取りの整理にご活用ください。

トキハナキャリアでは、転職活動そのものはもちろん、こうした退職に伴う細かな手続きに関するご質問にも、丁寧にお答えしています。ぜひ気軽にご相談ください。

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