小さな子どもが結婚式のお手伝いをしてくれる「フラワーガール」や「リングボーイ」の存在はみなさんご存知ですか?
挙式を華やかに、そして温かい雰囲気で包んでくれる演出のひとつですが、いざお願いしようと考えると「誰にお願いしたらいいんだろう」「お礼の仕方はどうしよう」「衣装はどうしたらいい?」など、意外とわからないことだらけではないでしょうか。
今回はフラワーガール・ボーイに焦点を当て、基礎知識から衣装・演出のアイデアをご紹介します。(文:桑田千寛)
目次
1.フラワーガール・フラワーボーイの役割は?
フラワーガール・フラワーボーイの演出は、とにかく可愛い!でも、可愛いだけではなくきちんとした意味が込められているんです。
花には「清め」という意味があり、それを撒きながら花嫁の前を子供が歩くことで「バージンロードを清めて邪悪なものから花嫁を守る」という意味になります。
花びらをまくという女性的なイメージから、女の子=フラワーガールが一般的によく知られていますが、男の子にお願いするフラワーボーイでもOK。
日本はもちろん、欧米で取り入れることの多い演出です。
2.結婚式でフラワーガール・フラワーボーイの出番はいつ?
挙式で活躍してくれる“フラワーガール・フラワーボーイ”の登場シーンは、ふたつあります。ひとつめは、新婦が挙式会場へ入場するシーン。フラワーガール・フラワーボーイは、新婦の前を祭壇に向かって歩いていきます。
出典:アニヴェルセル 立川
正式には、
①バスケットに入れた花びらを撒く
②ブーケを持って歩く
③花束を持ってバージンロード沿いの参列者に花を配りながら進む
という、3つの方法があります。
ふたつめは、挙式後に行われるセレモニーのシーン。無事に挙式を終えたふたりを祝福するため、列席者が挙式会場の外で花道を作って待っています。
新郎新婦のふたりが再登場したら、フラワーガール・フラワーボーイが先導して、ふたりが歩く道に祝福の花びらを蒔きながら歩いていきます。そして、列席者の手元にもフラワーシャワーが配られ“おめでとう!”の言葉と共に、ふたりに向けて空高く花びらが舞い上がります。
新郎新婦のふたりは頭上からも足元からも花びらに包まれて、とてもハッピーで華やかな演出となります。
3.どんな人にお願いすればいいの?
新郎新婦の兄弟(姉妹)の子どもや従姉妹(従兄弟)、またはその子どもなど親族や、ごく親しい友人の子どもの中から1~2名お願いすると良いでしょう。年齢に制限はないのですが、一般的には4~10歳ぐらいの子どもにお願いするケースがほとんど。
また、子どもの年齢だけではなく、性格も考慮したいところ。年齢が小さすぎる場合や、緊張しがちな性格の場合は、子どもの母親に手伝ってもらうなど柔軟な対応をしましょう。
新婦の前を歩くのが負担になる場合、ベールガールと言って、新婦入場の際、新婦の後ろでベールの裾を思って一緒に入場する、という役割もあります。どの役割ができそうか、相談して決めるといいですよ。
可愛らしい演出で周囲の大人は喜ぶばかりですが、本人はもちろん、親御さんにとっても大役を引き受けることになりますから、フラワーガール・フラワーボーイの演出を希望するふたりは、早めに相談してあげてくださいね。
4.どんな衣装が良いの?
せっかくの晴れ舞台ですから、フラワーガールとフラワーボーイの衣装にもこだわりたいところ。結婚式では一般的に“白い衣装は花嫁だけのもの”で、列席者が白を着ることはタブーとされていますが、フラワーガールだけは特別!白を着ることが許された唯一の存在ですから、素敵な衣装を準備してあげたいですね。
出典:セント・ヴェルジェ教会
白にこだわる必要はなく、ブルー、ピンクなどパステルカラーのドレスも人気です。フラワーボーイも、新郎が着るタキシードのようなブラック、シルバー、ネイビーの衣装を着れば格好良く決まりますよ。
5.どんなお礼が良いの?
フラワーガール・フラワーボーイをしてくれた子どもたちには、お礼を忘れずに用意しましょう。
子どもの年齢に合わせたプレゼント(ぬいぐるみやお菓子など)がおすすめ。相場は1000〜3000円ほどです。頼んだ子どもの親に、どんなキャラクターが好きか、どんなお菓子が好きか、など事前にリサーチができるといいですね。
6. まとめ|子どもたちにとっても結婚式は、かけがえのない経験
結婚式は、ふたりにとって一生に一度の晴れ舞台であるように、ゲストにとってもかけがえのない思い出の1日となります。
しかも子どもたちにとっては、ほとんどの場合が“はじめての体験”尽くし!きれいな花嫁さんと、かっこいい花婿さん。 周りの大人たちがみんな嬉しそうに笑っていて、いい匂いのするお花がたくさんあって…。
子どもたちにとって、これほど幸せに溢れた場所は、そうはないのではないでしょうか。もし、ゲストの中にフラワーガール・フラワーボーイを引き受けてくれるような子供さんがいたら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。