結婚式・披露宴の幕開けという大切なシーンを担う「乾杯挨拶」。最近は二人の上司だけでなく、友人にお願いする場合もあり、今や誰もがお願いされる可能性があるのが結婚式の乾杯役です。
この記事では、乾杯の2つのパターンとポイントを挙げ、乾杯の流れ・基本構成・注意点を解説。例文を参考にシミュレーションをして、素敵な披露宴のスタートを叶えてくださいね。(文:まゆ)
目次
【乾杯】の2つのパターンとポイント
乾杯には、主に2つのパターンがあります。まず1つ目は、主賓祝辞と乾杯を一人で行う場合。2つ目は、主賓祝辞と乾杯を別の人が行う場合です。
①主賓祝辞と乾杯を一人で行う場合
新婦側の上司が参列しない結婚式に多いのがこのパターンです。そういった場合、新郎側の上司に祝辞から乾杯まで通しでお願いすることがあります。このパターンでは、「祝辞」と「乾杯」の2つをこなす中で、いかに間延びした印象を与えないかがポイント。
基本姿勢は、「祝辞はしっかり・乾杯に移ってからは手短に」。乾杯のシーンに移るタイミングでは、新郎新婦を始め、ゲスト全員がシャンパングラスを持って起立するからです。
祝辞を終えて乾杯に移ったら、だらだらと話すことは避けましょう。グラスを持って起立した後の時間を短くすることで、ゲストにもスマートな印象を与えることができます。
②主賓祝辞と乾杯を別の人が行う場合
新郎新婦のゲストで、立てたい主賓が2人以上いる場合にこのパターンが多く見られます。ここでは、乾杯のみ担当する人向けにポイントをご説明します。
先にも述べた通り、祝辞はある程度時間をかけるのが一般的ですが、「乾杯は手短に」がセオリー。しっかりとした祝辞を聞いた後、ゲストは内心「早く食事歓談がしたい」と思っているもの。
かといって、祝辞と乾杯、それぞれが独立しているだけに内容が薄過ぎるのも避けたいところ。実は、そんな絶妙な濃度の挨拶が求められている点で、このパターンはとても難しいと言えます。
シャンパンの泡が消えてしまわないうちに、短時間で凝縮した内容の挨拶を目指しましょう。
【乾杯】のまでの流れ
では、乾杯の始まりから終わりまでの流れをシミュレーションして見ましょう。
① 司会者からの紹介を受けて起立し、その場で左右・後方のゲストへ軽く一礼
② 式場スタッフの誘導に従って、マイク前へ
スタッフがマイクの高さを調整するので、終わるまで待機
③ 新郎新婦に一礼、 次にゲストに一礼し、挨拶スタート
④ 乾杯!
⑤ 拍手が鳴り、司会の「おめでとうございます!」のアナウンスで一礼し、自席へ
【乾杯挨拶】の基本例文
乾杯の挨拶の内容にも、実は基本構成があります。主に以下の項目と順番が一般的であり、ゲストにとっても聞きやすい構成です。新婦上司が乾杯挨拶をするケースを挙げて、例文とともにチェックしていきましょう。
①自己紹介
「ただ今ご紹介にあずかりました新婦△△さんの上司、●●と申します。本日は、このようなおめでたい席にお招きいただきまして、大変光栄です。甚だ僭越ではございますが、乾杯の音頭をとらせていただきます。」
司会からの紹介のあとは、「ただ今ご紹介にあずかりました」と前置きをし、自分の名前と新郎新婦との関係を簡潔に述べます。
そして、結婚式という華やかな席に招いてもらったことへのお礼を述べ、乾杯の音頭を取る前には「僭越ながら」「若輩者ながら」とへりくだるひと言を添えて謙虚な姿勢を表現しましょう。
<用語解説>
*ご紹介にあずかりました・・・紹介してもらった
*僭越ながら・・・自分の地位や立場を越えて出過ぎた行いだとは分かっていますが
*若輩者ながら・・・未熟ではありますが
*音頭を取る・・・皆の先に立って、物事をすること
②二人・両家への挨拶
「○○君、△△さん、ならびにご両家のご親族の皆様、本日は誠におめでとうございます。どうぞ、ご着席ください。」
新郎新婦、ならびにご両家のご親族にお祝いの言葉を述べます。
そして、起立してあなたに敬意を示している新郎新婦・両家両親に着席を促しましょう。
<用語解説>
*ならびに・・・前後の事柄をつなぐときに用いる言葉。「AND」と同義。
③エピソード
「△△さんは、3年前に私の部署へ配属となりました。当社の中でも大変多忙な部署でありながら、パワフルに仕事をこなし、何事にも率先して手を挙げる姿が印象的でした。今では当社一の重要顧客を担当するまでに成長され、当社にとって欠かせない存在になっております。△△さんは社内のみならず、取引先にもファンがいるほど、人を思いやる姿勢に優れた方です。そんな△△さんの愛情をいっぱいに受けられる○○君は、本当に幸せ者だと思っております。」
二人との出会い、人柄と長所が伝わるエピソードを、関係性に応じて盛り込みましょう。
④二人へのはなむけの言葉
「○○君、△△さん。今日この日の気持ちをいつまでも忘れずに、温かく笑顔の絶えない家庭を築いて下さいね!」
これからの二人の幸せを願う言葉を添えましょう。
⑤乾杯
「それでは、新郎新婦の末永いお幸せと、ご両家並びにご臨席の皆様方のご多幸とご繁栄をお祈りいたしまして、皆様ご唱和をお願いいたします。乾杯!」
<用語解説>
*唱和・・・一人が唱えたあとに続いて、多くの人たちが同じ言葉を唱えること。
【乾杯】で失敗をしないために
- 【乾杯】で失敗をしないためのポイント
-
「前置き」を忘れない
「忌み言葉」「重ね言葉」を避ける
ゲストへの気遣いをする
乾杯の発声タイミングに注意
長く話しすぎない
「前置き」を忘れない
乾杯はやはり、全員の掛け声が揃うのがベストですよね。意図していなかったタイミングで急に「乾杯!」と言われ、ゲストがパラパラとそれに続く…なんて事態は避けたいものです。
注意点としては、掛け声が揃うようにわかりやすく「前置き」をすること。全員にタイミングがわかるよう、「それでは皆様、ご唱和お願いいたします」などの前置きをしてから乾杯を促すとスムーズです。
また、「乾杯!」は恥ずかしがらず、大きな声でゲスト全員を盛り上げましょう。
「忌み言葉」「重ね言葉」を避ける
(1)忌みことば
「別れを連想させる」として、以下のようなネガティブワードは結婚式ではタブーとされています。
「切る」「欠ける」「壊れる」「破れる」「刺す」「去る」「飽きる」「再び」「失う」「終わる」「途絶える」「戻る」「消える」「閉じる」「逃げる」「別れる」「冷える」「避ける」「割れる」「泣く」「消える」「薄い」「倒れる」
(2)重ねことば
再婚を連想させるとして、こちらも避けるのが理想的です。
「皆々さま」「ますます」「くれぐれも」「しばしば」「いろいろ」「たびたび」「わざわざ」「二度三度」「またまた」「重々」「再々」「かえすがえす」「かさねがさね」
ゲストへの気遣いをする
祝辞と乾杯を一人で行う場合に注意が必要なのが、祝辞〜乾杯のスタートまでは新郎新婦とゲストに着席を促すこと。祝辞の際には、新郎新婦と両家両親は起立してあなたに敬意を示します。祝辞のスピーチに入る前に、「どうぞ、ご着席ください」と声をかけましょう。
乾杯の発声タイミングに注意
祝辞が終わり乾杯に移るタイミングで「それでは皆様、乾杯のご唱和をお願いいたします。 」と言えば、司会から「皆様グラスをお持ちいただき、ご起立をお願いいたします」とアナウンスが入り、スタッフがグラスを手渡してくれます。全員がグラスを片手に起立したのを見届けてから、乾杯の発声を行いましょう。
長く話しすぎない
乾杯だけを担当する場合は、各項目にかける時間を短くしましょう。一般的に時間は、1~2分ほどがよしとされています。3分にもなると、間延びした印象になるので注意しましょう。
まとめ | 事前のシミュレーションで当日はスマートな乾杯を
ご紹介した乾杯挨拶の流れに沿って事前にシミュレーションしておくと、結婚式当日は落ち着いてスマートに振る舞うことができるはず!当日までは緊張するかもしれませんが、二人はあなたが適役だと思って声をかけたのです。自信を持って臨んでください。
結婚式当日を楽しみにしている二人のためにも、しっかり準備して素敵な披露宴のスタートを叶えて下さいね。
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