披露宴で招待客をおもてなしするゲストテーブル。
美味しい食事を囲みながら、和やかなひと時を過ごしてもらいたいですよね!
ゲストテーブルに飾るお花は、披露宴の間、ゲストの一番近くで目を楽しませるものになります。
今回は、ゲストテーブルのお花を選ぶ時の基本的な知識と、様々なコーディネートアイデアをご紹介します。
(文:桑田千寛)
目次
1. 結婚式のゲストテーブルの装花①:コーディネートの基本
ゲストテーブルのお花は、メインテーブルの花材に合わせるのが基本。
お花の打ち合わせではまず、新郎新婦が座るメインテーブルの内容から決めていきます。ふたりのイメージしている結婚式や好みのスタイル、テーマカラーなどがあれば、ここでしっかりと希望を伝えて具体化しましょう。
ゲストテーブルの上には、お花以外にも様々なものがコーディネートされます。テーブルクロスやナフキン、ペーパーアイテムなども重要なアイテムになりますので、フローリストからアドバイスをもらって、イメージに合うカラーや素材感のものを選びましょう。
例えば・・・
“スタイリッシュで大人っぽいコーディネートにしたい”
‐光沢のあるサテン地のブラックやブラウンのテーブルクロスに、真っ赤なバラとグラスキャンドルを散らせば、シックで大人の雰囲気に。
“ナチュラルでフレッシュな雰囲気にしたい”
‐テーブルクロスやナフキンは、麻混の質感が優しいリネンでベージュやホワイトを選び、グリーンをふんだんに使ったフラワーコーディネートで爽やかに。
といったように、装花だけでなく、テーブルクロスやナフキンのカラー、ペーパーアイテムなどのトータルバランスを考えながらフローリストと相談すると、結婚式のイメージをより具体的に作ることができます。
出典:トキハナ | 花屋福太郎
2. 結婚式のゲストテーブルの装花②:様々な花器を使ったアイデア
ゲストテーブルのお花を生ける花器には様々なタイプがあって、好きなものを選べることもあります。花器によって雰囲気が変わりますので、どんなタイプのものがあるかチェックしてみましょう。
2-1. 透明感のあるガラス
光を通すクリアなガラスの花器は、明るい印象が演出できます。花材の足元が見えるので、丸い花器には、花束スタイルのお花を生ければ可愛らしくなりますし、円筒型の背の高い花器にカラーの花を生ければ、スタイリッシュな雰囲気になります。竹材などと組み合わせれば、和の雰囲気を作ることもできます。
2-2. アンティーク調の陶器やブリキ
レトロな雰囲気やシャビーな風合いはラスティックウェディングにぴったり。アンティークカラーのキャンドルと組み合わせても素敵ですよ。
出典:トキハナ | UNDER THE TREE
2-3. 一輪挿し
いくつかの一輪挿しに様々な小花を飾って並べるとキュートな印象に。輪切りした丸太の上にバランス良く置くとおしゃれ度アップ! ガーデンウエディングの雰囲気を出したいときにぴったりです。
2-4. ゲストテーブルごとに高さを変えた花器でコーディネート
大小様々なサイズや形のガラスの花器を使います。テーブルごとに組み合わせを替えて高低差をつければ、空間を広く見せる効果と華やかさがアップ!
2-5. 花器を使わないリースフラワー
幸福と永遠の象徴であるリースは、人気のアイテム。オリーブなどグリーンで作ったものや、お花をふんだんに使ったものなどバリエーションも作れます。中央にはキャンドルスタンドを置いても素敵!
このように、花器によって様々なコーディネートを楽しむことが出来ます。季節によって使う花材も違えば、ボリューム感も変わりますし、テーブルの数によって費用も変わりますので、併せてフローリストに相談しましょう。
3. 結婚式のゲストテーブルの装花③:遊び心をプラスするなら?
ゲストテーブルの装花は、ほんの少し遊び心をプラスすることによって、グンとふたりらしさがアップします。
3-1. フラワーペタル
フラワーペタルとは、花びらのこと。ゲストテーブル中央の装花のまわりに、生花や造花の花びらを散らすと華やかさがアップします。
生花だけでボリュームを出して華やかさを演出しようとすると、費用が高くなる傾向に。上手く予算調整をしながら華やかさもアップ、しかも遊び心が演出できるコーディネートです。
3-2. キラキラ感を演出
花器に入れる水の代わりに、クラッシュゼリーやジェルを使うアイディア。照明が当たるとキラキラして、とてもキレイですよ!
透明のクラッシュゼリーの中に、生花などを入れて遊び心いっぱいに!例えば夏のウエディングには、ブルーのジェルをベースにお花と貝がらを添えれば、爽やかなマリンの印象となります。
3-3. フルーツを使って
装飾にはお花以外にもたくさんの方法があります。フルーツをゲストテーブルの装花に添えることで、少し変わったアクセントに!
会場装飾や装花と色の系統を合わせることで、統一感のあるコーディネートにすることができます。季節のフルーツを取り入れたり、香りの広がるものを選んだりと、装飾の幅がぐんと広がります。
4. まとめ|靴やアクセサリーを選ぶように、コーディネートを楽しんで
花だけを見ると、メインテーブルよりボリュームが控えめになるゲストテーブルの装花。しかし、披露宴会場で大部分のスペースをゲストテーブルで占めていますから、全体で見るとコーディネートの仕方によって大きくイメージが変わります。
また、花だけでなくクロスやナフキンなどのアイテムを合わせて選ぶ楽しみもありますよね。普段のファッションを楽しむときに、洋服にあわせて靴を選び、アクセサリーを選ぶのと同じように、結婚式という晴れの舞台でも、色合わせや素材感を選んでコーディネートするなど、楽しむ要領はファッションと同じです。
ふたりの結婚式のイメージに合った、素敵なコーディネートを見つけてくださいね!