絶対に必要?結婚式の縁起物の意味と贈り方、省く場合の注意点

結婚式でゲストのお土産として準備する引出物には、記念品や引菓子など種類があり、縁起物はそのうちの一つです。
では、どんなものを縁起物と呼ぶのでしょうか?
代表的な縁起物の品目とスマートに贈る方法、そして縁起物を入れない場合の注意点などを紹介します。 (文:桑田千寛)

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1. そもそも結婚式の縁起物って何?

日本では古くより、人生の節目や年毎の祈願など「晴れの日」を祝う習慣が根付いています。

例えば、年中行事では、新年のはじめに神社仏閣を訪れ家内安全・商売繁盛などを祈り、人生の節目では、お宮参りや七五三など子供の健やかな成長を祈るなど。皆さんも経験してこられたのではないでしょうか。

このように、日本では昔から、神社仏閣に祈りを捧げたり、祝い事で縁起をかついだ品物“縁起物”を用意するなどの習慣があり、現代に引き継がれています。結婚式の縁起物もその一つ。新郎新婦からゲストへ贈る引出物の中に縁起物を入れることによって、幸せな人生を歩むための願いを込めているのです。

縁起物

2. 結婚式の代表的な縁起物はこの6品目

それでは実際に、結婚式の縁起物にはどんなものが選ばれているのでしょうか。代表的な縁起物を紹介します。

①鰹節 
鰹節は、雄節と雌節を合わせると一対になることから「夫婦円満」を表し、また、その切り口が松の木の年輪に似ていることから縁起の良いものとされています。現代の一般家庭では鰹節を削る習慣が少ないため、節を削って真空パックにした“削り節”が取り扱いやすく、保存にも便利なため縁起物の主流となっています。

縁起物

②かまぼこ 
紅白の半円型のかまぼこは、お正月のおせち料理でもお馴染みですね。丸みがかった半円型は日の出を表し、紅色=魔除け・喜び、白色=清浄・神聖を表しています。そのため、形も意味合いも結婚式にふさわしく、縁起物として取り入れられています。ただし要冷蔵のかまぼこの場合、遠方ゲストへの縁起物としては不向き。

③昆布
昆布は、繁殖力の強い海藻で“子孫繁栄”の意味が込められ、結納品としても江戸期から用いられています。引出物で贈る場合は、乾物や佃煮にしたり、最近ではうどんやお茶漬の出汁として鰹節と共に用いられたりとバリエーションが豊富です。

④赤飯
赤飯は、日本のおめでたい席で食される伝統的な料理です。かまぼこの「紅」と同じく、小豆を煮出した「赤」でもち米を色づけることで、邪気を祓ったり災いを避ける力となり魔除けにつながると考えられています。長期保存ができないため、ゲストの顔ぶれによっては不向きです。

⑤うどん
太く長いうどんは長寿を表し、また、末永く続く幸せを表しているとして縁起が良いとされています。結婚式の引出物としては、紅白に色付けされたものやハート型のものも。鰹節や昆布との組み合わせ商品などもあるので、世代によって贈り分けても喜ばれそうですね。

⑥梅干し
梅は、高潔・忠実を花言葉に持ち、春を告げる花としても縁起が良いとされています。語呂合わせで「梅」の漢字は、「木+母」と書くことから「母なる木」として、子孫繁栄の意味も伴っているとされています。紀州梅で有名な和歌山県では、結婚式の引出物に梅干しを入れるのが伝統的だそう。

縁起物

3. 縁起物の相場は1品1000円。ゲストに合わせて贈りわけを

前項でご紹介した縁起物の相場は1,000円~で、内容量や包装パッケージによって価格が変わってきます。例えば親族や主賓には、熨斗がかけられる化粧箱のものを選ぶときちんと感が出て、友人には包装パッケージが華やかなものを贈ると印象に残りやすいでしょう。

同じ内容の縁起物でもゲストに合わせて包装パッケージを選んだり、独身のゲストにはより使いやすい内容の縁起物を選ぶなど、ゲストに合わせて贈りわけをしましょう。

また、出身地が違う新郎新婦は、それぞれの地域性が感じられる縁起物を相手方に贈ると、興味関心が深まり話題性も膨らみますよ!そういった場合には、引出物紹介を司会者に行ってもらい、選んだ理由などふたりの想いを添えてもらうと、一層、盛り上がります。

縁起物

4. 結婚式の縁起物の役割と、入れない場合の注意点

鰹節に昆布、かまぼこなど、それって必要?絶対に入れなきゃダメ?と思った方がいるかもしれませんね。ここからは、結婚式の縁起物の役割についてご紹介していきます。

結婚式では、「割れる」と言った忌み言葉を連想させる事柄を避ける性質があり、引出物も偶数個(2・4・6)ではなく、奇数個(3・5・7)で贈るのが一般的です。全国的には、引出物=記念品1品+引菓子1品+縁起物1品の3品で贈られることが多いでしょう。

習わしから言えば縁起物は入れたほうが良いものですが、どの程度、習慣に添うかは個人で決めること。現代では、様々な生活スタイルがあり個性が尊重されるようになってきました。結婚式の縁起物も、古き良きものを大切にする気持ちと、新しいものを取り入れたい想いの両方のバランスを上手く取れば大丈夫です。

ただし、もしも縁起物を取り入れない場合は、決定する前にまず両親に相談を。その上で、引出物の品数を減らすのではなく記念品や引菓子を増やすなどして、合計3品になるよう工夫したほうが無難です。とくに親族など年配のゲストは品数を気にされる方が多いようですよ。

友人ゲストには、都市部を中心に2品を贈る新郎新婦も増えてきています。その場合、減らす品物は縁起物のようですね。理由として、生活スタイルに合わないものをもらっても困るからといった声も。しかし、その分、予算を減らすわけではなく、記念品+引菓子の2品で3品分(5,000~7,000円)程度となるように贈る新郎新婦がほとんどです。

縁起物

5. まとめ|縁起物を入れない場合は司会者に協力要請を

結婚式には、ふたりを祝う様々な関係性や世代のゲストが集まりますので、習慣に対する価値観も多様です。その点で言えば、伝統に関するある程度の知識は必要で、無視することは難しいですね。

しかし、大切なのは、ふたりが考える感謝の伝え方やその表現方法であって、誰かに強要されるものではありません。

周囲の方々の声に耳を傾けながら、ふたりで相談したその結果として「縁起物は入れない」という決断をしたのなら、何の問題もありません。

それでもなかなか決断できない…などの相談があれば、トキハナのオンラインプランナーに気軽にお問い合わせくださいね。

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