結婚式には、日頃お世話になっているたくさんの方々が集まってくださいます。ゲスト全員がふたりにとって大切な方でしょうけれど、結婚後もこれまでと変わらず、より一層ふたりの良き理解者となって支えてくれるのは、ご両親ではないでしょうか。
今回は、結婚式でご両親に花束贈呈をする理由と、喜ばれる花の種類や贈り方をご紹介します。
(文:桑田千寛)
1. 結婚式で両親に花束贈呈をする理由
ふたりがご両親に伝えたい想い、それは“感謝”の気持ちではないでしょうか。いつも心では思っていても、言葉にして伝えるのは照れくさくてなかなか出来ないものですよね。
誕生日や母の日などの年間行事で花を贈ることはあっても、“ありがとう”を伝えるためだけに花を贈ることって、ほとんどないのでは?結婚を通して親と子で向き合う機会だからこそ、結婚式で贈る花束に、その想いを託してみてはいかがでしょうか。
結婚式は、新郎新婦ふたりの出発の日ですが、ご両親にとっては“子育て卒業日”であり、どちらにとっても門出の日です。
ご両親は結婚式当日、わが子がお世話になっているゲストへの挨拶やおもてなしに大忙し。きっと初めてお会いする方々もいらっしゃり、いくらかの緊張感を持っていらっしゃるでしょう。
そして迎える、披露宴のクライマックス。新郎新婦を大切に想うゲストに見守られながら、祝福とねぎらいの拍手の中で、わが子から“感謝”の花束をもらうことは、親として何よりの勲章となります。
2. 結婚式で“ありがとう”を伝えられる花の種類
結婚式でご両親に贈る花束には、特別な想いを込めたいですよね。披露宴のクライマックスシーンでは、式場内の照明が暗くなり、新郎新婦やご両親をスポットライトで照らしていることが多いため、テーブルフラワーやドレスとの相性まで考える必要はありません。
花の種類は、ご両親が好きな花を贈るのが一番喜ばれます。花の好みがわからない場合は、色合いや花言葉から選ぶという方法も。ここでは、感謝の気持ちを伝えられる花をご紹介します。あなたが伝えたい気持ちにぴったりな花を選んでくださいね!
♠白いダリア
花言葉:感謝・豊かな愛情
♠トルコキキョウ
花言葉:感謝・思いやり・希望
♠カンパニュラ
花言葉:感謝・誠実
♠ピンクのガーベラ
花言葉:感謝・よい語らい・思いやり
♠ピンクのバラ
花言葉:感謝・幸福・上品
♠赤いカーネーション
花言葉:母への愛
♠ホワイトレースフラワー
花言葉:感謝・細やかな愛情・可憐な心
♠ベルフラワー
花言葉:感謝・誠実・楽しいおしゃべり
3. 花束以外でお花を贈る方法
花の贈り物には、花束以外にも様々な種類があります。ご両親に贈るおすすめのフラワーギフトは、生花やプリザーブドフラワーのアレンジメント。花を飾る器は、ご両親の好きなテイストや結婚式のイメージに合わせて選ぶと良いですね。それぞれの贈り方をご紹介します。
♠生花
生花のアレンジメントには、器の中に吸水性のスポンジが入っているので、適度に水を注せば、ご自宅で花瓶に移すことなく、式後数日間は楽しんでもらえます。
‐バラの花を敷き詰めたフラワーボックスは、リッチさ抜群
‐ナチュラルな雰囲気がお好みなら、コロンとしたフォルムのバスケットがおすすめ
‐ガーデニング好きのお母様には、式後に育ててもらいたい花の苗をチョイス
♠プリザーブドフラワー
枯れることがなく水を与える必要もないプリザーブドフラワーのアレンジメントは、インテリアとしても人気です。
‐陶器の花瓶にアレンジすれば、テーブルフラワーの代わりに
‐丸いリースは“永遠”と“幸福”の象徴
‐実用的な置時計には“お互いに新しい時を刻んでいく”“新郎新婦の新たな生活を見守る”という意味も
4. まとめ|ご両親へのプレゼントは花束と一緒に
ご両親への贈呈品は、趣味嗜好に合った品物をプレゼントするという新郎新婦もたくさんいます。その場合でもお父様には品物とブートニア、お母様には花束というように文字通り“花を添える”と、見ているゲストにもわかりやすい華やかさがあり、披露宴の感動的なシーンがより盛り上がりますよ。
特別なことでもない限り花を贈ったり、贈られたりする機会はそんなにありませんよね。だからこそお祝い事に欠かせない花は、受け取る人をシンプルに喜ばせることができるのです。フラワーギフトには様々な種類がありますから、ふたりらしく感謝の気持ちを表現してみてくださいね。