結婚式の余興で人気のあるメッセージムービー。ゲストから新郎新婦への余興として上映されることが多いのですが、新郎新婦のふたりがお互いへサプライズで上映することもあります。 ここではメッセージムービーについて、撮影するときに注意したいポイントをご紹介します。 (文:えりか)
目次
1. 結婚式のメッセージムービーとは?
メッセージムービーとは、新郎新婦に縁のある人からのメッセージを集めて編集したムービーのことを指します。
主にゲストから新郎新婦への余興として、メッセージムービーは上映されることが多いです。特に地元を離れている新郎新婦は、遠方で結婚式を挙げると参加することが難しいゲストがお祝いするためにも利用されます。
また、新郎新婦がパートナーに向けて、内緒でメッセージムービーを作ってサプライズすることもあります。
友人だけでなく、新郎新婦のおじいちゃんやおばあちゃん、学生時代の恩師などからのメッセージが入っているとより一層喜んでもらえます。また、両親からのメッセージが入っているというのも、喜ばれるサプライズですね。
メッセージムービーはムービー会社に依頼することもでき、予算はボリュームや構成によりますが3万円~が多くなります。
撮影から頼むとなるとさらに費用は増えるうえに、遠方の場合は撮影に行くための出張料なども必要になってくるので、動画は自分たちで準備して、編集だけを頼むという人がほとんどです。
どちらにせよ撮影は必要となってくるので、ポイントをおさえて見やすいムービーが作れるようにしましょう。中心となって制作する人は以下のことに気を付けてくださいね。
2. 結婚式のメッセージムービーを作る際の注意点①:縦横の固定
メッセージムービーを作成する際のポイントとして、まずムービーの縦横の向きを固定することが挙げられます。普段、スマホで動画を撮影する際は、縦で撮る人が多いのではないでしょうか。
ところが、結婚式のムービーはスクリーンで上映をするため、基本的に16:9という横長の比率になります。
横長のフォーマットに縦方向で撮影した動画を入れた場合、上下を合わせてサイズ調整されるため、動画の左右は黒く塗りつぶされているような状態に。被写体が小さくなってしまい、見づらい映像となります。
横向きで撮ったものと縦向きで撮ったものが混在するのも避けたいところです。ムービー自体に統一感がなく、見ていて落ち着かない印象になります。メッセージムービー用の動画を集める場合は、参加してもらう人たちに「必ず横向きで撮影してね」と伝えるようにしましょう。
また、メッセージムービーではメッセージを書いたスケッチブックやパネルを持って撮影をすることも多いですが、このとき持っているパネルのサイズ感も統一できるとベター。
スクリーンは通常のテレビよりも色が薄く見えることがありますので、スケッチブックやパネルに書く絵や文字はなるべく濃くするのもポイントです。
3. 結婚式のメッセージムービーを作る際の注意点②:音の録音
メッセージムービーを撮影するときは、できるだけ静かな屋内で撮るようにしましょう。屋外には、人が思っているよりもたくさんの音が溢れていて、雑音などが入ると肝心のメッセージが聞こえないこともあるからです。
メッセージムービーで最大の課題は、「音」です。実は音の編集というのは、ムービーを作るプロでも苦戦する部分。様々な人が違う環境下で撮影した動画を繋いだ場合、必ず音の大きさや性質に違いが出ます。
また、いつもより大きな声でハッキリと話すように心がけるようにすると良いですね。音の編集が難しい場合は、メッセージ自体をスケッチブックやパネルに書いてもらい、BGMを入れるという手法もあります。
ムービーの編集に慣れていない人は、むしろこちらのほうが作りやすいこともあるので、動画を集める前にどちらにするか考えておきましょう。
4. 結婚式のメッセージムービーを作る際の注意点③:上映時間
メッセージムービーに登場するゲストひとりあたりの、動画のボリュームも統一したほうが良いです。
ゲストに撮影をおねがいするときは、ムービーの長さ÷参加人数でひとりあたりの持ち時間を計算してから、「〇秒くらいの動画にしてほしい」など、具体的な長さを伝えておくようにしましょう。
メッセージムービーの上映時間は、長くなりすぎて見ているゲストが取り残されないように、3~5分で収めましょう。
メッセージムービーは新郎新婦(もしくはどちらか)に向けたものになるため、いわゆる「身内ネタ」になりがちです。
5. まとめ|新郎新婦はもちろん、その家族にも喜んでもらえるムービーだからこそ
結婚式のメッセージムービーは、新郎新婦にとって本当に嬉しい贈り物になります。そしてゲスト、特に家族にとっては、ふたりと周りの人との関係性が分かって微笑ましいもの。
ポイントをおさえて、より伝わりやすく、喜んでもらえる映像にしましょう。協力してくれる人が多い場合、中には動画の撮影をしたことがないという人もいるかもしれません。
撮影する際の注意点などはリスト化して、依頼する際に渡すとスムーズになります。ぜひ参考にして、素敵なメッセージムービーを作成してくださいね。