ウエディングプランナーが運営する結婚式場相談カウンター「トキハナ」監修、結婚式の参列マナー特集。今回は、二次会の費用の決め方です。二次会の会費の相場や決め方、また赤字にならないための注意点や対処法を解説します。費用について頭を悩ませている幹事さんはぜひ参考にしてくださいね。(文:MOMOMS)
目次
1. 二次会で掛かる主な費用
二次会の予算や会費を具体的に決める前に、一般的にどんな費用が掛かるかをリストアップし、何がどれくらいの金額になりそうかを大まかに把握しておきましょう。
一般的に会場代や飲食代のほかに装飾などの備品、映像演出などのレンタル代、新婦の衣装代、ゲストへのプチギフトなどの費用が挙げられますが、予定外の出費にも対応できるように「その他」「雑費」といった項目も考えておくと安心です。
そのほかには万一の時のキャンセル代、飛び入りで参加するゲストに備えて追加人数代も考慮しておくと良いでしょう。
会場によって持ち込みを行う場合は、別途料金が発生することもあるので注意しましょう。
2. 二次会会費の相場
2-1. 平均は男性7,300円、女性6,400円
一般的な二次会の会費の平均はどれくらいなのでしょうか?もちろん二次会の内容や会場、地域によって変わってきますが男性が7,300円、女性が6,400円というのが相場のようです。
*出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2018 首都圏版
会費は男性よりも女性を低く設定するのが一般的です。男性は女性よりも多く飲食をする、女性はドレスやヘアセットに費用が掛かるという考えからきているようですが、最近では会費を一律にするケースも増えているようです。
会費を決める際にこの点についても新郎新婦と相談して、どうするか決めておきましょう。
3. 会費と予算の決め方
3-1.まずは新郎新婦と費用負担について相談を
会費や予算を決める前に、二次会に掛かる費用負担の内訳について新郎新婦と相談しておきましょう。二次会の主な収入源はゲストからの会費になります。
新郎新婦がコストよりも二次会の内容を重視したい場合、掛かる費用を会費だけでやりくりするのは難しくなります。このような場合は新郎新婦から一部費用を負担してもらうのが一般的です。
すべての費用を会費だけでまかなう場合は予算もそれに合わせて設定し、不要なコストをカットするなどの調整が必要になるので注意しましょう。
3-2.コスト重視なら、会費を先に決める方法
予算重視の場合におすすめなのが会費を先に決める方法です。先に会費を設定し、ゲストの人数から得られる収入を把握したうえで予算を設定し、会場や演出、ギフトなどを決めていきましょう。
この方法であれば設定した予算内で会場などを決めていくため、後から赤字になることも極力防ぐことができます。ゲストの負担を少しでも減らしたいなど、新郎新婦がコスト重視であればこちらの方法で間違いないでしょう。
逆に二次会で内容を重視したい場合は制限がかかるため、あまりおすすめできる方法とはいえません。
3-3. 二次会のイメージが明確なら、内容を先に決める方法
一方、先に二次会の会場や内容を決めてから会費を設定する方法は、やりたい二次会のイメージが明確な新郎新婦におすすめです。
内容をおおまかに決めたうえで「二次会に掛かる費用(会場費や備品代などすべて)÷ゲストの人数」で会費を決めましょう。
ただしこの方法の場合、費用を会費だけでカバーするのが難しくなるため、費用の一部を新郎新婦が負担する可能性が高くなるのでその点は心得ておきましょう。
3-4. どの決め方でもドタキャンするゲストを想定する
どんなに出欠確認をしっかり行っていても、ドタキャンするゲストが出てくるということは頭に入れておくことがポイントです。
ある程度は当日のキャンセル発生に対応できるよう、余裕をもって予算を組み立てるようにしましょう。
4. 費用を予算内でおさめるために注意すべきこと
二次会の費用をトラブル無く、予算内でおさめるには支出を明確にすることが大切です。一見当たり前のように思われますが、買い出しを幹事メンバーで分担して行う時は要注意!
必ずレシートや領収書をもらうことを徹底し、小さな備品でも何にいくら掛かったかを明確にしておきましょう。
また支出が発生したらエクセルなどの表にしてまとめておきましょう。都度確認、把握できるようにすれば、予算オーバーや二次会終了後の金銭トラブルを防ぐことができます。
5. 赤字になりそうな場合の対処法
準備を進めていくうちに予算がオーバーしそうな状況になることは少なくありません。その場合は重要度の低い費用項目をカットするか減らすかして調整しましょう。
例えばゲームの景品やプチギフトをなるべく安いネットショップで購入する、会場の装飾を減らしシンプルにするなどの対策が挙げられます。
ただし、どうしても避けられないのがゲストのドタキャンによる予算オーバーです。予算を立てる段階でドタキャンをするゲストをある程度想定して決めるのがベストですが、そうもいかない場合もあります。
このような場合は一般的に新郎新婦が費用を負担するケースが多いようですが、トラブル回避のためにも予めどう対処するか相談しておくのがベターです。
6. まとめ
二次会を赤字にしないためにはキャンセルなど様々な状況を考えて、余裕をもって予算を組み立てることがポイントです。また新郎新婦と負担の内訳など、費用面についてはしっかりと事前に話し合って決めることも大切です。
お金の話は面と向かって相談しづらいこともありますが、二次会を成功させるためには欠かせないことでもあります。参加者全員にとって良い思い出になるよう、準備を進めていきましょう。