結婚情報誌や結婚式場のホームページなど、どこを見ても結婚式のシーンにはお花がふんだんに使われていますよね。でも、結婚式の装花って、どの程度必要なものなのでしょうか?
新郎新婦にとっては、装花はウェディングアイテムのひとつ。結婚式を行うにあたって多岐に渡るアイテムを選ぶ必要があり、それぞれに費用がかかるため慎重に考えたいですよね。
結婚式でお花を飾る必要性や、費用対策をしながら上手く取り入れる節約のコツをお伝えします!
(文:桑田千寛)
目次
1. 結婚式の装花がゲストにもたらす心理的効果
そもそも、“お花を飾る”とはどういうことでしょうか?
お花は、古くから人の生活に取り入れられてきました。部屋に置くだけで、緊張を和らげてリラックスさせる効果があるとも言われています。
実際に、花のある空間のほうが、ない空間に比べて“人にとって安らげる”という心理的効果を測定した調査結果もあります。
(出典:みずほ情報総研 普及啓発用リーフレット「花の癒し効果って本当にあるの?」)
この調査では、花を置くことで得られるメリットの内、心理的効果が高いのは「活気」であるということがわかっています。
一般的に花はお祝い事には欠かせないものとして知られており、人生最大の晴れ舞台である結婚式で花を飾って新郎新婦を祝福するのは、日本に限ったことではありません。
結婚式には、老若男女、様々な関係性の方々がふたりのために集まります。
人生経験が豊富な両親をはじめ親戚の方や上司、何でも話し合える間柄の友人や同僚、成長が楽しみな子供たちまで、人によって経験値や価値観も様々です。
すべての人の価値観にぴたりと合わせる演出は難しいもの。
しかし、お花が持つ“活気づけるパワー”は、人を選びません。花を飾った特別な空間で祝福の気持ちも大きくなりますし、ゲストが笑顔いっぱいに過ごしてくれることは、新郎新婦が望むことでもあるはずです。
つまり、結婚式でお花を飾る大きな理由の1つは、“笑顔を生むから”ということが言えそうですね。
また、後で写真や動画で結婚式を振り返るときにも、華やかな画が記念に残っている方がいいですよね!
色や花材を選んで飾ることができるので、ふたりの結婚式のテーマを具現化できるツールの1つとして効果的に使えるのも、結婚式場に花を飾るメリットと言えるでしょう。
2. 結婚式会場を生花以外で飾る方法ってないの?
お花を飾ることの良さがわかったからといって、いくらでも費用をかけよう!というわけにはいかないでしょう。
お花をテーマにした結婚式をする場合などは別ですが、生花だけで会場を飾って華やかさを演出しようとすると、とても大きな費用がかかります。
ここでは、生花以外の花材やテーブルを華やかに見せる方法をお伝えします。
●視覚的効果を上手く使おう!
人が華やかさを感じるのは、素材感だけでなく、色による効果が大きいと言われています。披露宴会場のテーブルコーディネートを例に考えてみましょう。
披露宴会場のスペースで最も広い範囲を占めているのは、ゲストテーブルです。そして、ゲストテーブル上で“最も目立つ色”はテーブルクロスです。
例えば、赤いテーブルクロスを選んだ場合、基本的には全テーブルに赤いクロスがかかりますので、ゲストが披露宴会場に足を踏み入れた際、最初に目に飛び込んでくるカラーは“赤”でしょう。
次に、口元をふくナフキンを白にした場合、赤いテーブルクロスとの対比により、かなりはっきりとナフキンが目に入るのではないでしょうか。
ナフキンは折り方を選べますので、バラ、扇、王冠など立体的な形を選べば、会場全体に奥行き感が出て華やぎます。
このように、お花以外のテーブルアイテムで視覚効果を使って華やかさを出す方法もあります。
コーディネート全体のバランスを上手く取れば、必要な花の量もわかってきますし、生花だけでボリュームを出すよりも、洗練された雰囲気を創り出すことも出来ますよ。
●アートフラワーを取り入れる
ウェディングDIYにチャレンジしたい花嫁は、ペーパーフラワーを取り入れてみては?
ペーパーナフキンで作ったお花をゲストのナフキンに飾ったり、受付やウェルカムコーナーに飾れば華やかさがアップします。
また、ペーパーフラワーの応用編として最近注目の“ペパナプリース”にもぜひチャレンジしてみて!
ペーパーフラワーを円いリースにしたもので、メインテーブルの生花と組み合わせてワンポイントにしたり、ゲストテーブルの中央に置いて中に生花をアレンジした花器を飾れば、お花のボリュームがアップしたように見えますよ。
*メインテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
*ゲストテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
3. 結婚式の装花は必要な範囲で取り入れよう!
結婚式場で飾る花は“すべて生花でなければいけない”という決まりはありませんし、上記の「2. 結婚式会場を生花以外で飾る方法ってないの?」でご紹介したように、生花+ペーパーフラワーの組み合わせによって華やかさを演出できるなど、その方法は、まだまだたくさんあります。
“生花は、どの程度必要なのか?”また“どの範囲まで生花を減らすと失礼ではないのか?”といったことは、新郎新婦ふたりの価値観はもちろん、ゲストにどんな年齢層とお顔ぶれの方がいらっしゃるか、によって変わってきます。
気になる場合は、担当プランナーやフローリストに相談してみましょう。
自分たちらしく自由にコーディネート出来る!という楽しみを膨らませることが一番です。
ふたりにとって大切なことや結婚式のイメージ、予算など気になっていることをしっかりフローリストに伝えることで、良いアイディアが見えてきます。
そして、ふたりに必要な範囲で、手作りをする部分、プロに任せる部分を上手く分けていけば楽しみながら準備が出来る上、費用面でも嬉しい効果を期待できますよ。
4. まとめ|結婚式の装花は必要不可欠。予算と相談しながら上手に取り入れて
結婚式にお花を飾る必要性は、一般的な認識としてお祝い事には欠かせないものというイメージや、花がもたらす効果を考えると不可欠なものです。
ただ、新郎新婦にとってどのくらいの重要かということが大切なのであって、かけられる予算にも限りがあるものです。
装花だけで華やかさを演出するには費用がかかるため、その他のコーディネートアイテムで上手くバランスを取るなどして、必要な量のお花を取り入れることが出来るように、プロのアドバイスをもらいましょう。
トキハナのオンラインプランナーに相談してみてくださいね。