「結婚式の映像」と聞いて、どんなものを想像しますか?
ふたりの生い立ちを紹介するプロフィームービーや当日の様子が上映されるエンドロールムービーも素敵ですが、大切な結婚式の1日が丸ごと収録された「ビデオ撮影」も、ぜひ検討してほしいアイテムのひとつです。
今回は当日のビデオ撮影について、メリットや抑えておきたいポイントを紹介します。(文:えりか)
目次
1. 結婚式当日のビデオ撮影ってどんなもの?撮影はしたほうがいい?
「ビデオ撮影」とはその名の通り、結婚式当日の様子をビデオ動画で撮影するものです。結婚式の日の新郎新婦はタイトなスケジュールで動くことになります。
あっという間に時間が過ぎる上、緊張も相まって、楽しかったはずの結婚式なのに内容を覚えていない…という人も多いんです。ビデオ撮影で当日の様子を残しておけば、新郎新婦の目が届かないゲストの表情や、会場全体の動きを見ることができます。
写真でも当日を振り返ることはできますが、ビデオ撮影の大きな特徴は音声も収録されていること。スピーチの内容や会場全体で笑いが起きた場面、感動のシーンなど、鮮明に残すことができるのです。
2. ビデオ撮影を依頼するならプロ?結婚式に招待するゲストに頼んでも大丈夫?
大切な結婚式の一日をビデオで残すと決めたら、誰に撮影してもらうかを検討しましょう。ここでは大きく分けて2つの選択肢があります。
プロのビデオカメラマンに撮影を依頼するのか、当日参列予定のゲストに頼むのかです。
♠プロカメラマンのメリット・デメリット
プロのカメラマンにお願いするメリットは、何と言っても「結婚式のスケジュールを把握していること」。
結婚式の進行を熟知しているからこそ、より良いポジションで撮影をすることができます。さらにスピーチや余興の際の声をしっかりと収録してくれるもの魅力のひとつ。
通常プロのカメラマンにビデオ撮影を依頼した場合は編集作業まで行ってくれるので、音声についても聞きやすいようにしっかり編集をしてくれます。
きちんと編集がされた映像は長時間視聴しても疲れにくいもの。しかし、クオリティが担保されている分、後でご紹介しますが金額はかさみがちになります。
♠ゲストカメラマンのメリット・デメリット
ゲストに依頼するメリットとしては、「自然な新郎新婦の様子が収録できる」という点が大きいです。結婚式当日に初めて会うカメラマンや、打ち合わせで1・2回会ったことのあるカメラマンよりも、ふたりや他のゲストと近い距離感で撮影することができます。
撮影をお願いする以上は、お礼を包みたいところですが、それでもプロに頼むよりは金額を抑えられることもメリットです。ただし、プロのカメラマンが結婚式の進行を把握して先に動くのに対し、ゲストが撮影をした場合は進行が始まってから動くことがほとんど。
例えばサプライズで両家の両親と一緒にケーキカットをする進行があった場合、プロは先回りして、驚いた両親の表情を撮影してくれます。
一方ゲストにお願いした場合、進行の途中からの撮影になってしまったり、ポジション取りに失敗して他のゲストが被ってしまったり…ということもあるのを頭に入れておきましょう。
予算だけではなく、どのくらいのクオリティのものを残したいか考え、自分たちの希望に合ったほうを選択しましょう。
3. プロのカメラマンは結婚式場でお願いする?持ち込む?
せっかくだからプロにお願いしようとなったら、結婚式場専属のカメラマンにするか、自分たちでカメラマンを探して持ち込むかを決めていきます。
♠式場専属カメラマンのメリット・相場
結婚式場専属のカメラマンは、式場の特徴や美しく見えるポイントなどをよく知っています。また、結婚式当日はたくさんのスタッフが携わるものです。
特に、料理やドリンクを運ぶサービススタッフは常に動き回っています。スタッフたちがなるべく映像に映り込まないよう、お互いに連携することが大切です。
その点、結婚式場専属のカメラマンは普段から他スタッフと顔見知りなので、この連携が取りやすいというのも大きなメリットといえます。費用は10万円~17万円前後が相場です。
♠持ち込みカメラマンのメリット・相場
自分たちでカメラマンを探して結婚式場に持ち込む場合、実際に撮影をしてくれるカメラマンと事前にやりとりできることがあります。自分たちでフィーリングの合うカメラマンにお願いすることで、より希望に近いビデオ撮影をお願いすることができるでしょう。
また、サンプルの動画などを出しているビデオ会社やカメラマンも多いため、見比べて選べるのも特徴です。費用の相場も5万円台~10万円と、会場専属のカメラマンに比べて抑えられることが多くなります。
4. ゲストに結婚式当日の撮影をお願いする場合はこんなことに注意!
ビデオ撮影をゲストに頼む場合、いくつか注意したい点があります。
まず、自分たちの結婚式の進行についてしっかりと伝えることです。進行表があれば、撮影担当のゲストにも必ず共有しましょう。その際に、とくに撮り逃してほしくないシーンについては伝えておくのがベターです。
また、必ず会場側にもゲストが撮影をする旨を伝えましょう。このとき、新郎新婦の控室や、親族紹介の場に入って撮影をしてもらっても良いかの確認も忘れずに。他に撮影ができない場面などもしっかり聞いて撮影者に伝えましょう。
特に挙式中は、ゲストは席を立って撮影してはいけないなど、式場による制約があるので注意が必要です。そして、ゲストに撮影を頼む場合に一番大切なのが「うまく撮影できなくても責めない」という気持ちです。
また、撮影してくれる人もふたりの大切な「ゲスト」です。ふたりで一生懸命考えた進行や、悩んで決めたお料理を楽しんでもらえないのは残念ですよね。そのためにも、複数のゲストに交代で撮影をしてもらうよう話しておくなどの配慮が必要です。
5. まとめ|結婚式のビデオは「撮り直し」ができないものだからこそ
結婚式のビデオ撮影についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。中には、「撮影って必要かな?あとからビデオ見ることあるかな?」と悩んでいる人も多いはず。
もちろん予算にもよりますが、撮っておいて見ないという選択はできても、「撮っておけばよかった」と後悔しても取り返しがつきません。
また、当日は自分たちだけでなく、両家の両親もバタバタとするものです。撮影しておいたビデオは、ふたりの晴れ姿を一番楽しみにしている両親へのプレゼントにもなりますよ。
ビデオ撮影はその日を何度も見返すことのできるかけがえのない「記録」です。ぜひ、希望や予算に合わせて検討してみてくださいね。