「主役になるべき」は誰の意見?結婚式に潜む“無意識のプレッシャー”の正体と向き合い方【トキハナ調べ】

「結婚式なんだから、新郎新婦が主役になるべきでしょ?」
「花嫁はやっぱり、純白のウェディングドレスを着るものよね」
「バージンロードは、お父さんと歩くのが当たり前」
結婚式の準備を進める中で、こんな言葉をかけられたり、あるいは「なんとなく、そうしなきゃいけないのかな…」と感じたりしたことはありませんか?

トキハナが行った調査によると、「結婚式=新郎新婦が主役になるべき」と考える人が約6割いる一方で、当事者である若者の過半数は「主役になるのは嫌だ」と感じているという、大きなギャップがあることが分かりました。
この記事では、調査結果を深掘りしながら、私たちを無意識に縛る「結婚式はこうあるべき」という“思い込み”の正体や、その“空気”に惑わされず、おふたりが心から納得できる結婚式を創り上げるためのヒントを徹底解説します。
(文:トキハナ編集部)

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調査で判明!当事者と“世間”の間に横たわる大きなギャップ

結婚式に潜む無意識の思い込みについて、トキハナは20代〜50代の男女332名を対象に意識調査(※)を実施しました。

そこから見えてきたのは、結婚式当事者である若い世代と、世間一般との間に存在する、価値観の大きなギャップでした。

■調査結果:6割が「主役になるべき」と回答、しかし当事者の過半数は「NO」

「結婚式=新郎新婦が主役になるべき」と考える人は59.6%と過半数を超え、特に50代以上ではその割合が7割近くに達しました。

しかし、過去のトキハナの調査では、実際に結婚式を挙げた若者の54.3%が「結婚式で自分たちが主役になるのは嫌」と回答しています。
この「主役になるべき」という“世間の期待”と、「主役になりたくない」という“当事者の本音”のズレこそが、多くのカップルを悩ませる一因となっているのです。

※調査概要

【自社サンプリング調査】

調査期間:2025年8月4日〜8月8日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:結婚式を実施した20代〜50代の男女
有効回答者数:332名
回答者の属性:【性別】男性50.0%、女性50.0%
【年代】20代:25.0%、30代:25.0%、40代:25.0%、50代:25.0%

その“べき論”、本当にみんなが思っている?定番演出への意識調査

結婚式には「主役」以外にも、様々な「〇〇すべき」という固定観念が存在します。
今回の調査で、いくつかの定番演出に対する意識も明らかになりました。

「花嫁は白いウエディングドレスを着るべき」→ YESは36.0%
「バージンロードは父と歩くべき」→ YESは31.2%
「結婚式は儀式的な慣習にのっとるべき」→ YESは27.8%

驚くべきことに、これら全ての項目で「そう思う」と答えた人は、全体の3分の1程度に留まりました。

「結婚式はこうあるべき」という“べき論”は、私たちが思っているほど、絶対的な常識ではないのかもしれません。

【深掘り解説】私たちを縛る“空気”の正体とは?

調査結果で最も興味深いのは、「“自分は”そう思っていないが、“周囲の人は”そう思っていると思う」と回答した人が44.2%にものぼったことです。

例えば、「主役になるべき」と思っている人は6割弱いますが、「白ドレスを着るべき」と考える人は4割弱、「父と歩くべき」と考える人は3割強しかいません。
このように、世間の意見は決して一枚岩ではないにも関わらず、半数近くもの人が「きっと周りは“こうあるべき”と思っているに違いない」と、“見えない誰かの目”を過剰に意識しているのです。

これが、結婚式の自由度を奪う“空気”の正体です。

誰も明確に押しつけていないのに、「なんとなくそういうものだよね」という曖昧な同調圧力の中で、カップルは“選んだ”ようでいて、実は“選ばされていた”という状況に陥りやすいのです。

「べき論」から自由になるための3つのステップ

では、この“見えない空気”に惑わされず、おふたりが本当に望む結婚式を挙げるためには、どうすれば良いのでしょうか?

STEP①:まず「自分たちの本音」を言語化する

「私たちは、なぜ結婚式を挙げるんだろう?」
「誰に、何を伝えたいんだろう?」
「どんな時間を過ごせたら、幸せだと感じるだろう?」

周りの意見や常識はいったん横に置いて、まずはおふたり自身の「本音」と向き合い、言葉にしてみましょう。
これが、ブレない軸を作るための最も大切な第一歩です。

STEP②:“べき論”を「選択肢の一つ」として捉え直す

「花嫁の手紙を読むべき」ではなく、「感謝を伝える方法の一つとして、手紙を読むという選択肢もある」というように、全ての慣習を“べき論(must)”ではなく“選択肢(can)”として捉え直してみましょう

そうすることで、精神的なプレッシャーから解放され、「じゃあ、私たちに合う方法はどれだろう?」と前向きに考えられるようになります。

STEP③:想いを伝える「言葉」を持つ

もし、親御様などから「〇〇すべき」と言われた時のために、「私たちは、こういう理由で、こうしたいんだ」と、自分たちの想いを伝える準備をしておきましょう。

例えば、「バージンロードは、二人で未来へ歩んでいく第一歩にしたいから、一緒に入場したいんだ」というように、自分たちの選択にポジティブな意味付けをすることで、相手も納得しやすくなります。

“べき論”から自由になる!トキハナの「元プランナー」という味方

結婚式の準備を進める中で、「自分たちのやりたいこと」と「周りの期待」との間で悩んでしまうのは、決して特別なことではありません。

もし、おふたりが“見えない空気”に少しでも息苦しさを感じているなら、それは「自分たちらしい結婚式」を見つけるための大切なサインなのかもしれません。

出典:イワイ オモテサンドウ(IWAI OMOTESANDO)

トキハナは、そんなおふたりの「どうしよう?」という気持ちに、一番の味方として寄り添いたいと考えています。
「べき論」から自由になり、おふたりが心から「これだ!」と思える選択をするために、まずは誰かに話してみることから始めてみませんか?

例えば、「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うような些細な悩みは、経験豊富な元プランナーにLINEで気軽に相談してみてください。
式場に直接は聞きにくいこと、パートナーには言いづらいことも、親身にお聞きします。

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まとめ:「誰かの常識」ではなく「ふたりの納得」を大切に

今回の調査で、結婚式が“見えない誰かの目”や“昔ながらの慣習”によって、無意識のうちに縛られている現状が明らかになりました。
しかし同時に、そうした固定観念に対し「そうは思わない」と答える人が多数派になりつつあるという、希望の兆しも見えてきました。

大切なのは、「誰かの常識」に合わせることではありません。
おふたりが、おふたり自身の価値観で「これだ」と納得できる選択をすることです。

この記事が、おふたりを縛る“空気”から一歩踏み出し、心から「やってよかった」と思える結婚式を創り上げるための、小さな勇気となれば幸いです。

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