車椅子の生活や、病気・けが・体の動きに制限のある方の場合、「結婚式ってできるのかな?」と不安を感じる方も少なくありません。
結婚式がしたいと思っても、まずどこに相談したら良いかわからない。
ドレスを選びたいと思っても、車椅子のドレスのイメージがわかない。
事前にどんなことを考えておけば安心して進めていけるかわからず、一歩を踏み出せないままのケースもたくさんあります。
その不安を少しでも軽くするために、車椅子や身体状況に合わせたドレス・タキシード制作を専門に行う「W2-Dress」をご紹介します。
(文:渡辺 優子)
目次
W2-Dressのドレスの特徴(花嫁衣装)
W2-Dressは、車椅子での生活や体の動きに制限のある方が、無理なく・安心して着られることを前提に設計されたブライダル衣装ブランドです。
ドレス・タキシード・和装を、ひとりひとりの身体状況や可動域に合わせて調整・制作しています。
出典:W2-Dress
「着られること」だけでなく、「その人らしく、きれいに見えること」まで含めて設計されているのが特徴。
結婚式という特別な一日を、できる限り負担の少ないかたちで迎えられるようサポートしています。
では、具体的にどのような工夫がなされているのか、5つのポイントをご紹介します。
ポイント① 座ったまま10〜15分で着られる構造
出典:W2-Dress
⚫︎背中・脇を大きく開けられるファスナー/スナップ
⚫︎「かぶる」ではなく「巻いて留める」構造
⚫︎肩や腕を上げづらい方でも、前側の動きだけで完結
長時間立つ必要がなく、座った姿勢のまま短時間で着付けができるよう設計されています。
ポイント② 身体に合わせた「無理のない支え方」
出典:W2-Dress
⚫︎座位で安定する重心の位置
⚫︎前に倒れやすい方への首元の調整
⚫︎痛みが出る箇所を避けた縫製
「美しく見える」ことと同じくらい、「当日安心して過ごせる」ことを大切にしています。
ポイント③ “隠す”より“似合う”ラインをつくる
出典:W2-Dress
⚫︎座位でバランスよく見えるウエスト位置
⚫︎写真で自然に見えるスカートライン
⚫︎マーメイドも含め、ふつうの花嫁と同じように好みを反映
小柄な方や低身長の方向けにも、一人ひとりの体に合わせたパターン制作を行っています。
ポイント④ トレーン・ブーケの工夫
出典:W2-Dress
⚫︎撮影時はロングトレーン、移動時はフックで短く
⚫︎握力が弱い場合は膝上に固定
⚫︎両手が自由に使えない場合は保持方法を一緒に設計
「見た目の美しさ」と「動きやすさ」の両立を実現しています。
ポイント⑤ 和装にも対応
出典:W2-Dress
⚫︎掛下は上下2部式で、打掛は座ったままで着用可能
⚫︎長襦袢は半襟に簡略化し体の熱を発散できる設計に
⚫︎白無垢や色打掛のほか、トレンドのオーガンジーレースの掛け替え打掛あり
⚫︎前に倒れやすい方が無理なく着用できる作り帯
⚫︎草履が難しい方には柔らかな鼻緒付きレース足袋を着用
ドレス同様、和装も「座ったまま・楽に・美しく」着用できるよう開発されています。
タキシード(新郎衣装)の工夫
新郎様のタキシードに関しても、既製品ではカバーしきれないお悩みに対応しています。
出典:W2-Dress
⚫︎肘が伸びない → 袖口や肩を開けて横から腕を入れられる仕様
⚫︎お尻を持ち上げられない → サイド〜股下にファスナーを通す
⚫︎カテーテル・バルーン → 必要スペース確保しつつ外からは自然なライン
「サイズの大きい既製品でごまかす」のではなく、できるだけすっきり見えるシルエットを重視。
また、既製のタキシードをベースにリメイクすることで、価格が抑えられるよう配慮されているのも嬉しいポイントです。
会場選びで“聞いておくとよいこと”
ブライダルフェアや会場見学では、聞きにくいと感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、後悔のない結婚式にするために、事前に確認しておくと安心なポイントがあります。
■予約前に確認しておくとよい項目
・控室の広さ
・導線の段差・階段
・多目的トイレの位置
・雨天時ルート
・介助者が動けるスペース
・入退場ルート(バージンロードの代替案含む)
■見学当日にチェックしたい点
・実際の導線を車椅子で移動できるか
・控室の家具が動かせるか
・披露宴会場の通路幅
・会場のテーブルとテーブルの間の広さが車椅子ドレスを着ていても十分に確保できるか
・当日の担当者への情報共有
・一時的に休める場所があるか
■会場に共有しておくとよい身体情報
・痛みが出やすい箇所
・支えが必要な動作
・避けたい姿勢
・医療的ケアの有無
・介助者の人数と役割
・着替え・移動に必要な時間
なお、W2-Dressでは必要に応じて、当日の着付け・介添え・動作サポートまで行うことも可能です。
車椅子の花嫁を支えるドレスデザイナーの想いと「W2-Dress」の誕生秘話
W2-Dressを手がけるデザイナー・宮澤さんは、ご家族の病気の経験をきっかけに「その人の身体に合った服を作ること」を大切にするようになりました。
お母さまが脊髄変性疾患を患い、日常の「着替える」という動作そのものが負担になっていく様子をそばで見てきたことから、「衣服は、肌の次に自分のそばにあり守ってくれる存在」と感じたそうです。
その後、障がいのある人や体の動きに制限がある人の衣服の調整・制作を頼まれる機会が増えていった際、まだまだ障がい当事者の花嫁・花婿向けの衣装やそれに関する情報がほとんど存在していないと気付いた宮澤さんは、ブライダル衣装を専門にするようになりました。
出典:W2-Dress
現在は以下の3つを軸に衣装づくりを行っています。
⚫︎身体に合わせたパターン設計
⚫︎当日の動きを想定したデザイン
⚫︎会場との連携も含めたサポート
どんな身体の人であっても「あきらめてほしくない」。そんな強い想いが込められています。
障がいは決して「特別」ではない。すべてのカップルに共通するパートナーシップの形
身体状況や見た目に関わらず、パートナー同士の絆や、お互いへの敬意は、本来どのカップルも同じように大切なものだとトキハナは考えています。
・本人が「迷惑をかけてしまうのでは」と悩む
・親御さんが受け止めるまでに時間が必要なこともある
・相手のご家族との関係づくりに、より多くの対話や準備が必要な場合もある
現実には、そういった“心のハードル”も存在します。
それは、「障がいがあるから特別な愛」というわけではなく、どのカップルにも通じる、ごく自然なパートナーシップの姿だと感じます。
トキハナとしては、そうした「ふたりのあり方」が、その身体状況ゆえに制限されてしまうのではなく、できる範囲で選択肢を広げていくお手伝いができたらと思っています。
相談窓口について
トキハナではご希望や不安を伺ったうえで、どんな情報を会場に伝えるとよいか、どのような会場・衣装・サポートが考えられるか、一緒に考えていければと思っています。
ドレスを着ることや、式を挙げることを「諦めなければいけない側の人」なんて、本当はいません。ぜひお気軽にトキハナにご相談ください。
車椅子ドレスについての詳細は以下をご覧ください。
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