結婚式と言えばウエディングドレスのイメージが強いかもしれませんが、和装にもたっぷり魅力があります。
ウエディングドレスと和装、どちらにしようか迷っている方やそれぞれの魅力を知りたい方のために、和装を着る挙式の種類や花嫁衣装の種類、髪型、費用などについてご紹介します。
この記事を読めば、和装を着る結婚式の基礎基本を理解することができますので、ご参考になれば幸いです♪
(文:ameri)
目次
1. 和装の「挙式」のスタイルは3種類!
伝統的な結婚式をしたいから、白無垢姿に憧れを抱いたから……など、和装に憧れを持つきっかけは様々ですよね。形やデザインの種類はドレスの方が多いですが、和装の魅力は色打掛や引き振袖の場合、とにかく色柄が華やかで豊富なこと。白無垢にも、繊細で見事な織り文様が施されています。
出典: ホテル椿山荘東京
そんな和装を着ての結婚式のスタイルは、神前式、仏前式、人前式と、意外にも多くの挙式スタイルが選べます。
1-1. 神前式
出典: 明治神宮 明治記念館
三三九度や玉串奉奠(ほうてん)など、古式ゆかしい所作を行なう日本伝統の挙式。
神前式は神社のほかに、ホテルや結婚式場内の神殿で挙げることができます。
1-2. 仏前式
現世の結びつきと同時に来世の結びつきを誓う、仏教の教えに則った挙式スタイル。
新郎新婦のどちらかが寺院関係者か、実家が寺院の檀家などの場合のみ選ばれます。
1-3. 人前式
出典: FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT(鮒鶴京都鴨川リゾート)
ゲストの方々に証人になってもらって「人の前」で結婚を誓うスタイルの挙式です。
神前式や仏前式とは違い、形式にとらわれずオリジナルな挙式スタイル。和装への憧れはあるけれど、格式張った結婚式にはしなくてもいいかも……と思っている新郎新婦に人気です。和装の上品さと人前式のカジュアルさが絶妙にマッチする、まさに“和洋のいいとこ取り”です。
▶【人前式ってなに??】基本的な流れと特徴、おすすめ演出アイデアも!
2. 結婚式で花嫁が着る和装の種類とは?
結婚式で花嫁が着ることができる和装は「白無垢」「引き振袖」「色打掛」の三種類があります。
2-1. 白無垢(しろむく)
出典: La Reine
一番上に羽織る打掛から、打掛の下の掛下である振袖、帯や小物もすべて白で統一。もっとも格式高い礼装であると同時に、花嫁姿に柔らかさや透明感を与えてくれます。
綿帽子との組み合わせは伝統的で格式高い印象、角隠しと合わせると凛とした大人なイメージに、洋髪と合わせると少しカジュアルで可愛らしい印象になります。
2-2. 色打掛(いろうちかけ)
白無垢と同格の礼装で、華やかな印象を与えるためお色直しの衣装として人気があります。刺繍や織り、染めで描かれた文様によっても雰囲気が違うため、自分好みの柄を選ぶ楽しさもあるスタイルです。
2-3. 引き振袖
成人式の時に着る振袖とは違い、「お引き」で着るスタイルです。一般的には振袖を着る際にはおはしょりを作り裾の長さを調節しますが、引き振袖では裾を引きずっていることが特徴。ですので、裾部分の模様にもこだわって選ぶのも楽しいですよ。
3. 和装の花嫁衣装に合わせる「髪型」とは?
結婚式における和装の花嫁衣装についてご紹介しましたが、和装をより素敵にするためには髪型も大切。最近は洋髪を合わせる人も増えてきていますが、伝統的な和髪にもぜひ挑戦してみたいもの。
3-1. 文金高島田(ぶんきんたかしまだ)
「文金高島田」は江戸時代から続く日本の伝統的な花嫁姿です。
頭頂部で束ねた髷(まげ)が特徴の「文金高島田」を自前の髪で結うにはボリュームが必要なため、多くはかつらや半かつらを使用します。
3-2. 綿帽子
出典: 東京會舘
白無垢での挙式にのみ合わせることができる、すっぽりと額まで覆う布のこと。江戸時代の髪型である頭頂部で束ねた髷(まげ)まげが特徴の「文金高島田」に合わせることがほとんどです。
3-3. 角隠し
出典: 料亭賀城園
「文金高島田」の上にかぶる帯状で幅広の布のことで、白無垢、色打掛、引き振袖すべてに合わせることができます。
色は白以外にピンクや、刺繍・染め模様のあるもの、和紙で作られたものも。
3-4. 洋髪
出典: ホテル椿山荘東京
大ぶりのヘッドフラワーをつけると華やかさがアップしますし、洋髪を合わせることで、お色直しでウエディングドレスに着替えやすいというメリットがあります。
和装には必ずしも和髪を合わせなくてはいけないわけではないので、スタイリストさんやヘアメイクさんとじっくり相談してみましょう。
4. 知ってた?和装の結婚式の「意外な3つの特徴」!
4-1. 神社の神前式ではゲストの人数制限や参加マナーがある。
出典: 東京大神宮マツヤサロン
どの神社で挙式を挙げるかによっても変わりますが、神社の神前式は、新郎新婦と血縁関係が深い親族で行うことが多いです。もともと、神前式は新郎新婦の両家が繋がる儀式とされていました。
また、神社に大人数を呼べるほどのスペースがないということもあり、呼べるゲストは両親・兄弟・祖父母・いとこなどを含め、20〜40人ほどが平均的です。神社などで挙式を挙げる場合は、会場の収容人数がどれくらいなのかを調べておきましょう♪
また、神社では、カメラマン以外の撮影がNGであったり土足厳禁であったりと会場によって決められたマナーがあるため、必要な場合は前もってゲストの方々にアナウンスをしておきましょう。
▶【元プランナー直伝!】「収容人数○○名」の落とし穴?ギュウギュウすぎて窮屈な結婚式にしないために
4-2. 和装の結婚式は、ホテルや教会でもできる。
出典: ホテル雅叙園東京
和装の結婚式は神社でなければいけないと思われがちですが、ホテルや教会でも結婚式を挙げることが可能です。
神前式用の神殿が設置されている会場も多いため、大きな式場にて行われる和装の結婚式であれば、血縁関係がない友人達も招くことができます。
「和装を着たいけど、たくさんの友人達も会場に招待したい!」
そんなプレ花嫁さんは、教会やホテルでの結婚式がオススメ。最近では、教会で白無垢を着るという結婚式も流行っているので、和装だからと堅苦しくならず、「和×洋」のバランスを自由に楽しんで♪
4-3. 和装とウエディングドレスは両方着てもOK。
「和装にするか、ウエディングドレスするか、決められない!」
というプレ花嫁さんへ、結婚式のお色直しで和装からウエディングドレスに着替えるということも可能です。
和装の着付けには30〜40分ほど時間がかかるため、和装とウエディングドレスの両方を着る場合には「和装→ウエディングドレス」の流れが一般的。
お色直しの時間には、おふたりの生い立ちムービーを流したり、食事を楽しんでもらう演出など、ゲストを退屈させないような工夫もお忘れなく♪
また、前撮りで和装を着る花嫁さんもいらっしゃるので、無理に片方に決めなくても大丈夫です。
▶結婚式の前撮りを徹底解説!理想の前撮り実現のための流れとスケジュール
5. 和装の「費用」はどのくらいかかる?
出典: 大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館
「ウエディングドレスと着物って、結局どっちが高いの?」
「神前式はなんとなく費用が高そうだけど、どのくらいかかるかな・・・。」
と気になっているプレ花嫁さんも多いと思います。
特に、ウエディングドレスを着る結婚式の費用と比較して差が出てしまう項目の一つとして、衣装料金と美容料金が挙げられます。
一般的に和装は、衣装代・美容料金が高くなる傾向にあります。
着物は高級な絹糸で仕立てられている上に、ドレスに比べて管理に手間がかかります。また、和装に合わせるヘアスタイルには特別な技術が必要です。
和装・ドレスの衣装代や美容料金などの費用比較については、下の記事で説明しておりますので、ご参考になれば幸いです♪
▶【結婚式の費用の秘密!シリーズ3】ドレスと和装どちらにする?見逃されがちな衣装料金と美容料金には大きな差があった!
出典: 神田明神 明神会館
さらに、会場費については、どこのホテルや神社を選ぶかによって変わります。
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6. まとめ | 憧れの和装ウエディング。不安ならプロに相談しよう!
和装ウエディングは決まりごとが多そうなイメージを持つ方が多いかもしれませんが、白無垢の掛下に色を入れたり、綿帽子の内側に色を入れたりといった、ポイントカラーで遊びを入れる着方もあるので、着こなしによってはドレスよりも自分らしさが表現できます。
結婚式当日はウエディングドレス、前撮りに和装を着るなどして、両方の魅力をぜひ楽しんでくださいね。
とはいえ、初めての結婚式に不安がない花嫁はきっといません。憧れの結婚式を計画したくても、相談相手がいなくてできなかった…。と後から後悔して欲しくない。
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