結婚式の見積書をよく見ると“サービス料”という項目があります。
サービス料は、ホテルやレストランで食事をした際にも飲食費に加算されますが、結婚式のサービス料はもう少し複雑で、結婚式場によってルールも様々です。
結婚式のサービス料とその相場、結婚式場に確認しておきたいポイントなどをお伝えします。
(文:桑田千寛)
目次
1. 結婚式のサービス料って何?
結婚式のサービス料とは、ゲストをおもてなしするのに必要なスタッフの人件費。主に料理とドリンク、つまり飲食代金の合計額に会場規定のサービス料が加算されます。
海外のレストランやホテルでは、サービススタッフに直接現金を渡す“チップ”という習慣がありますよね。結婚式のサービス料は、これに近いイメージだと考えてもらえれば良いでしょう。実は日本にも少し前まで、海外のチップに似た“心付け”と呼ぶ、結婚式でお世話になったスタッフにお礼の金一封を包んで渡す習慣がありました。
ウエディングプランナー、ヘアメイク、スタイリスト、介添え人など、結婚式でお世話になるスタッフにそれぞれ心付けを渡していましたが、時代を経て結婚式のスタイルにも変化が。それに伴って流通し始めたのが結婚式のサービス料で、結婚式費用のサービスに関わる部分にあらかじめ加算して、結婚式費用の総額として新郎新婦に請求するようになったのです。
現在でも地域性や個人の考えによっては心付けを渡すこともありますが、サービス料を請求するにあたり多くの結婚式会場では、心付けのお断りを申し出るようになっています。
2. 結婚式のサービス料、相場はいくら?
結婚式のサービス料の相場は、一般的なホテルや専門式場・ゲストハウス・レストランで、飲食費用合計額の10%、高級ホテルで13~15%程度となっています。
例えば、ゲスト1人あたりの飲食費用が2万円で、招待人数が70名の場合。
飲食費用合計140万円(2万円×70名)×サービス料(10%)=14万円
飲食費用合計+サービス料=154万円 となります。
こうしてみると、10%とはいえ結構な金額になりますね(さらに消費税が加算されます)。ところが結婚式のサービス料は、何にいくらかかるかが結婚式場によって異なるため、上記の金額だけでは収まらないことがほとんど。
早速、サービス料が加算されやすい項目を詳しく見ていきましょう。
3. サービス料について結婚式場に確認しておきたいポイント
結婚式のサービス料は、一般的に料理やドリンクなどの飲食代金にかかる費用ですが、詳細な内訳は結婚式場によって違います。ところが見積書では、“サービス料”とのみ記載されていることがほとんどですので、このサービス料は何にかかっているのかがわかりづらいもの。
わからないことはきちんと質問しておきましょう。
サービス料がかかる飲食項目の一般的な内訳
- *料理全般(ウェルカムフード、披露宴の料理、デザートブッフェ)
- *ドリンク全般(ウェルカムドリンク、フリードリンク、乾杯用ドリンク)
- *ウェディングケーキ
結婚式場によってサービス料が加算される項目
- *披露宴のサービススタッフ(主に料理の配膳をするスタッフ。1テーブル1名ずつ)
- *新郎新婦の介添人(アテンドorアテンダントという呼称で明記されていることも)
- *控室使用料(新郎新婦用、親族用など)
- *披露宴会場使用料(専門式場、ゲストハウス、レストラン)
- *宴席料(ホテルでは披露宴会場使用料の代わりに、宴席料×人数分と明記しているケースも)
これから結婚式場を選ぶにあたって、何会場かの見積書を見比べてみると、会場によってサービス料の記載方法に違いがあることに気が付くと思います。
見積書のどの項目がサービス料に該当するのかといったことや、希望内容に変更・追加があった場合にサービス料がどのように変わるかといった目安を確認しておくと、トータル予算の把握がしやすくなり安心でしょう。
便利な見積もりチェックサービスも
見積もりの見方がわからないなら、プロにみてもらうのもアリ!
トキハナでは、業界と結婚式場を熟知したスタッフがおふたりの見積もり内容をチェックするサービスがあります。
見積もりの内容が妥当なのか第三者目線でみてもらうので安心です。また、サービス料の詳細や費用面で不安なことも気軽に相談できるので、多くの新郎新婦が利用されています。
※トキハナから式場を見学予約した方のみのサービスとなります
すでに結婚式場が決まっている新郎新婦は、打ち合わせが進む都度、段階的に見積書をもらうなどして、申し込み前の初期見積もりと比較することが大切です。初期段階より具体性が増した分、内容の変化に伴ってサービス料の金額も変動してきます。
不明点があれば些細なことでも放置せず、担当プランナーに確認をしましょう。
4. まとめ|違和感をすっきりさせて結婚式準備を楽しもう
結婚式のサービス料は、海外のレストランやホテルでスタッフに渡すチップのようなもの。素晴らしいサービスに対して支払う正当な対価です。ですがチップとは違い、あらかじめサービス料として請求されるため、中には違和感を感じる方もいらっしゃることでしょう。
そんな違和感をすっきりさせて結婚式の準備を楽しむためにも、見積書をもらった際に、どの項目にサービス料がかかっているのかを確認しておきたいもの。式場のプランナーに質問しづらい…という方は、トキハナのオンラインプランナーに気軽にご相談ください。