一生に一度のふたりの結婚式。ゲストに楽しんでもらうため、そしてふたりのことをもっと知ってもらうため、コンセプトを設けたいと思っている方もいるのではないでしょうか。 せっかくコンセプトを決めて結婚式を作っていくのなら、そのコンセプトをムービーでゲストに伝えてみてはいかがでしょうか。結婚式のテーマをゲストに伝える、「コンセプトムービー」についてご紹介します。 (文:えりか)
目次
1. 結婚式のテーマを伝える、コンセプトムービー
コンセプトムービーとは、本来は会社などが企業理念を伝えるためのものでした。テレビや動画サイトで見るCMなどもコンセプトムービーと言えますが、結婚式にコンセプトムービーを取り入れる新郎新婦が増えているんです。
結婚式におけるコンセプトムービーは、ふたりの結婚式のコンセプトをゲストに伝える役目を担います。コンセプトムービーを上映することで、ふたりが実現したい結婚式のテーマをゲストに理解してもらうことができるでしょう。
ムービーの構成や雰囲気は結婚式のコンセプトにしっかりと沿ったものが望ましいですね。
2. 結婚式のコンセプトムービーは上映するタイミングも大切
結婚式のコンセプトムービーを作るなら、決めておきたいのが上映のタイミング。コンセプトムービーは自由度も高いので、いつ上映するのかを決めずに作り始めると、言いたいことがぼやけてしまい、せっかくのコンセプトが伝わりにくい内容になってしまうこともあります。
いつ、どのタイミングで見てもらえば伝わる内容なのかを考慮しておくと良いですね。おすすめの上映タイミングは次の2つです。
①ウェルカムスペースでの上映
タブレットやモニターを使用して、ウェルカムスペースで上映しておく方法です。結婚式の全体的なテーマを伝えるのにおすすめ。会場について最初に目にするスペースで上映することで、挙式の段階からコンセプトを知ってもらうことができます。
例えばテーマが「和のこころ」で、挙式も和装の人前式にした…という場合などは、挙式からコンセプトを知っていてほしいですよね。
出典:トキハナ | シネマチック
②披露宴での新郎新婦入場時にスクリーンで上映
コンセプトムービーを、オープニングムービーとして代用するのも良いでしょう。披露宴でのテーマを伝えたいときや、挙式とはガラッと雰囲気を変えたいときにおすすめです。
ほかにも披露宴で行う演出と組み合わせるのも素敵です。なぜその演出をやるのか、紹介するムービーにすると良いですね。
例えば「キャンドルブロー」という演出は、小さなキャンドルをゲスト全員に配って、リレーで火を灯していくものです。全員のキャンドルに火が灯ったら、せーので息を吹きかけて火を消します。
これは、「キャンドルの火には幸せの妖精が宿る」という海外の言い伝えが基になっているもの。キャンドルの火をリレーすることで幸福を繋ぎ、息を吹きかけることでそれぞれのキャンドルに幸せを閉じ込める、と言われているんです。
こういった由来をコンセプトムービーで伝えると、ゲストもより楽しんで参加できると思いませんか?
3. 結婚式のコンセプトムービーは自作できる?
結婚式のコンセプトムービーは、簡潔にふたりのコンセプトを伝える構成力が求められるので、ムービーの編集に自信がない人はプロに依頼するのがベター。オーダーメイドでの制作となるため、安くても5万円程度は見ておいたほうがよさそうです。
また、依頼をする際には、制作する会社の人にも結婚式のコンセプトを理解してもらえるよう、コンセプトシートなどを作っておくのがいいでしょう。
♦制作会社にコンセプトムービーを依頼した場合の段取りについて詳しく!
4. まとめ|まずは結婚式のコンセプトを、ふたりの中で決めることから
結婚式のコンセプトムービーを作るにあたって、一番大切なのはふたりの中でコンセプトが明確になっていることです。一生に一度の結婚式なので、あれもこれも…と目移りしがちですが、まずはひとつ、芯となるコンセプトを決めておきましょう。
コンセプトがしっかりと決まっていれば、軸がぶれることなく結婚式の準備を進められるうえ、ムービーを作る際にも内容がぶれることなく済みます。ふたりの結婚式のコンセプトを決めたら、それを伝えるためのコンセプトムービーを作ってみてはいかがでしょう。