前編では、結婚式を諦めかけていたふたりが「今、やろう」と決意するまでの背景をお届けしました。
後編では、たった一日で会場を決定した理由、こだわり抜いた式場選びの視点、そして“当日は気づけない”からこそ事前に徹底した確認項目など、ふたりならではの準備力に迫ります。(文・渡辺優子)
▼前編こちら
目次 open
見学は、たった一日。迷いがなかったわけじゃない
「たくさん見た方がいいのかな」と思っていた式場見学。
ですが実際には、澪さんと祐紀さんは、わずか一日で会場を決めました。
5件くらい見るつもりだったんです。
でも子どもがいると土日に時間を取るのも大変で……。
できれば一日で決めたいなと思っていたんです。
最初に訪れたのは、希望していた会場のひとつ、アルカンシエル 南青山。午前中に見学を終えたあと、もう1件だけ見て、ふたりは決断しました。
見比べてみて“迷いがないわけじゃない”と思っていたけれど、
気づけば『ここがいい』ってふたりで自然に思えていました。
チェックしたのは、“写真にどう映るか”まで
ふたりの式場選びで印象的だったのは、チェックポイントの細やかさ。
私は照明の色まで気になって見ていました。写真にどう写るかが気になって……。
会場の雰囲気って、ドレスやゲストの表情にも影響しますよね。
たとえば、床や壁の色、照明の色味、天井の高さ。
カラードレスとの相性を想像しながら、写真の見え方まで具体的に想像を巡らせていました。
ニューヨークスタイルの会場も見たんですが、私の着たいドレスがそこでは浮いてしまいそうで…。
パリ風の会場の色味や素材感が、一番しっくりきたんです。
澪さんの観察力は、それだけにとどまりません。
控室やお手洗いの清潔感も見ました。ゲストが快適に過ごせるかってすごく大事だと思って。
あと、喫煙所の場所も確認しました(笑)
さらに印象に残っていたのは、見学時にお子さまが一緒だったこと。
「実は、子どもが一緒だったのですが、スタッフさんがすごく気を配ってくださって……」澪さんはそう話します。
子どもに話しかけてくれたり、さりげなくフォローしてくれたりして、ちゃんと見てくれてるんだって感じました。
ああ、この会場だったらゲストにも安心して任せられるなって思えたんです。
“想定外”を減らすために——プロデュース目線の質問力
「実は、結婚式に参列するたびに“あ、こういうところ気になるな”って思ってたんです」
澪さんはそう話しながら、自身の過去の経験や卒花たちのSNSから得た情報をヒントに、プロさながらの目線で準備を進めていました。
スタッフさんの表情まで見ていました。
ニコニコしているか、きびきび動いているか……。式の雰囲気って、プランナーさんだけじゃなく、全スタッフの空気感で作られるものだと思っていたので。
当日って、自分たちは裏にいたり、写真を撮っていたりするから、ゲストのことも、スタッフさんの動きもちゃんと見られないんですよね。
だからこそ、“気づけないところ”を今のうちに全部確認しておきたくて。
ふたりの「後悔したくない」という想いは、そんな細部の確認につながっていました。
最初にちゃんと質問して確認しておけば、あとから“こうしておけばよかった”って思わずにすむ。
そう思って、気になることは全部聞いていました。
さらに印象的だったのは、迷ったときのふたりの関係性。
「彼に全部任せるのも違うし、“ここじゃなきゃ嫌!”って言われるのもちょっと苦手で(笑)」と澪さん。
そんなとき、新郎・祐紀さんがふたりの関係をユニークなたとえで表現してくれました。
ホットドッグで言ったら、澪がパンとソーセージで、俺が“ピクルスつける?”みたいな。
絶妙なトッピング感。
それが、ちょうどいいんです。
その場で「なにそれ、意味わかんない!(笑)」と澪さんが突っ込む場面もありましたが、あとから「たしかに、妙にうちらっぽいかも」と感じたそう。
こうしなきゃいけない!ではなく、
ふたりらしい“余白”のある関係性が、ホットドッグのたとえにも自然と滲んでいました。
これから始まる“準備の時間”も、きっと楽しい
結婚式をやろうと決めた当初、澪さんは「父の夢を叶えたい」と思っていました。
式を挙げること自体には、それまであまりこだわりはなかったと言います。
けれど準備を進めるうちに、「あ、私も本当はやりたかったんだ」と自然に気づいたのだそうです。
父のために始めたつもりだったけれど、自分にとっても大事なことなんだと感じて。
それを父に話したら、『それは本当に嬉しいなあ』って、すごく喜んでくれました。
式場を決めたふたりは、これから本格的な打ち合わせがスタートします。
まだ具体的にやりたい演出があるわけではないけど……。
これから話しながら決めていけるのが楽しみです。
「やらなきゃいけないこと」に追われるのではなく、ふたりのペースで「やりたいこと」を見つけていく。
そんな結婚式準備のあり方が、これからのふたりの時間を、きっと豊かにしてくれるはずです。
取材を終えて
澪さんと祐紀さんのインタビューを通して感じたのは、ふたりが“お互いの大事にしたいこと”をきちんと尊重し合いながら、現実的に、そして丁寧に準備を進めているということでした。
ふたりは、リアルに必要なものを、自分たちの感覚を信じて見極めていました。
「これは気にしなくていいかも」と流すことなく、“本当に必要かどうか”を細やかに確認しながら進んでいたのです。
特に、結婚式場選びは「ハード面」ばかりに目が行きがちです。
けれど本当に大切なのは、「大切な人をお呼びする場で、どんな時間を過ごしたいか」。
そこにしっかりと思いを馳せて、後々後悔につながるかもしれない要素を、ひとつずつ丁寧に潰していったふたりの姿勢は、まさに“プロデューサー”でした。
決めることが目的ではなく、「その日、どんな時間を過ごしたいか」から逆算して選ぶ。
これから式場を探し始める方にとって、ふたりの視点や準備の進め方が、きっと大きなヒントになるはずです。
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