「この子を招待したいけど、ご祝儀の負担をかけちゃうかな…」
「結婚式が続いているみたいだし、迷惑じゃないかな…」
大切なゲストを想うからこそ、結婚式の招待状を送るのをためらってしまう。
特に「ご祝儀3万円」という慣習は、ゲストにとっても、そして招待する側にとっても、大きなプレッシャーになっているのが現実です。
そんな中、トキハナが行った調査で、「ご祝儀が高いから結婚式を欠席するのはアリ」と考える人が、なんと全体の61.5%にものぼることが判明しました。
この記事では、この調査結果を深掘りしながら、「ご祝儀問題」に隠されたゲストと新郎新婦のリアルな本音、そしてお互いが気を遣いすぎずに心からお祝いできる、新しい結婚式のあり方について徹底解説します。
(文:トキハナ編集部)
目次
調査で判明!6割以上が「ご祝儀が負担なら欠席OK」と考えている
トキハナが20〜40代の男女380名を対象に行った調査(※)で、「ご祝儀が負担なら結婚式を欠席してもよい」という考えについて尋ねたところ、賛成が61.5%と過半数を占め、反対(11.5%)を大きく上回りました。

特に20〜30代の若い世代ほど賛成派が多く、従来の「招待されたら参加するのが当然」という価値観よりも、個々の経済状況を尊重する合理的な考え方が広がっていることがうかがえます。
この背景には、物価高騰などによる経済的な負担の増加も関係しているようです。
実際に、過去のトキハナの調査では、20代の64%が「3万円のご祝儀は高い」と感じていることが分かっています。
こうした状況が、若者にとってご祝儀を結婚式参加の大きなハードルの一つにしている現実を浮かび上がらせています。
※調査概要
【自社サンプリング調査】
調査期間:2025年9月17日〜9月18日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:結婚式を実施した20代〜40代の男女
有効回答者数:380名
回答者の属性:【性別】男性37.8%、女性62.2%
【年代】20代:18.9%、30代:75.5%、40代:5.6%
実は、主催者とゲストは“すれ違って”いる?
興味深いのは、ゲスト側と主催者側、双方の気持ちです。
◾ゲスト側のプレッシャー

調査では、約半数(47.1%)の人が「結婚式に招待されたら参加しなければならない」というプレッシャーを感じたことがあると回答。
「お祝いしたい気持ちはあるけど、金銭的な負担が大きい…」というジレンマを抱えている人が多く存在することが明らかになりました。
◾主催者側の気遣い

一方で、招待する側の新郎新婦も、48.5%が「ゲストの負担に気を遣って、招待状を送らなかった経験がある」と回答。
大切な友人を呼びたいけれど、負担をかけてしまうことを申し訳なく思い、招待自体をためらってしまうケースが少なくないのです。
さらに、過去の調査では、ゲストから不参加の返信を受け取った際、主催者の9割以上が『仕方ない』『特に何も思わない』と回答しています。
つまり、ゲストは「参加しなきゃ」とプレッシャーを感じ、主催者は「負担をかけてしまうから呼びにくい」と気を遣い、でも実は主催者は「欠席でも気にしていない」という、お互いを思いやるがゆえの“すれ違い”が起きているのです。
【深掘り解説】「招待=強制」から「お祝いの機会の提供」へ
この“すれ違い”を解消し、誰もが心地よく過ごせる結婚式にするためには、私たちの意識を少しだけアップデートする必要があるのかもしれません。
それは、「招待=参加の強制」ではなく、「一緒にお祝いしませんか?という機会の提供」と捉え直すことです。
出典:セダー ザ チョップハウスアンドバー(CEDAR THE CHOP HOUSE & BAR)
そのために、新郎新婦ができる具体的なアクションをいくつかご紹介します。
◾「欠席も選択肢だよ」というメッセージを添える
招待状を送る際に、「もし都合がつかなかったり、負担に感じたりしたら、どうか遠慮なく欠席の返事をくださいね。お祝いの気持ちだけで十分嬉しいです」といった一言を添えるだけで、ゲストの心理的な負担は大きく軽減されます。
◾会費制ウェディングを検討する
ゲストの負担をより具体的に軽減したいなら、「会費制」も有効な選択肢です。
ご祝儀の相場に悩ませることなく、カジュアルでアットホームなパーティーが実現できます。
◾多様な形でお祝いの気持ちを受け取る準備
当日参加できなくても、「お祝いの品を贈りたい」「電報を送りたい」といったゲストもいるかもしれません。
様々な形でお祝いに参加できる選択肢を用意しておくのも、新しいおもてなしの形です。
「選べる結婚式」が、これからのスタンダードに
今回の調査では、「ご祝儀が負担なら欠席してもよい」と考える人が多数派であることが明らかになりました。
これは、決して人間関係が希薄になったわけではなく、むしろ相手の状況を思いやり、尊重する文化が根付いてきた証拠と言えるでしょう。
「結婚式にもっと欠席しやすい空気感」が生まれれば、新郎新婦は「負担をかけてしまうかも」と悩まずに、心から祝ってほしい人を気軽に招待できるようになります。
そしてゲストは、「参加しなければ」というプレッシャーから解放され、純粋な気持ちで参加の可否を選べるようになります。
トキハナでは、従来の「招待されたら参加しなければならない」という強制力を和らげ、おふたりとゲストにとって心地よい関係性を築けるような、「選べる結婚式」の形を広げていきたいと考えています。
「会費制ウェディングに興味がある」「ゲストに負担をかけない招待の仕方が知りたい」など、どんなことでもご相談ください。
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まとめ:「気を遣いすぎない」ことが、最高の気遣いになる
「ご祝儀が負担なら欠席しても大丈夫」
調査で明らかになったこの新しい風潮は、お互いを思いやる気持ちから生まれています。
だからこそ、主催者もゲストも、一人で気を遣いすぎて、本当の気持ちを伝えられない…そんなすれ違いをなくしていくことが、これからは大切なのかもしれません。
「招待したい」という素直な気持ちと、「お祝いしたい」という温かい気持ち。
その二つが、お金や慣習のプレッシャーに邪魔されることなく、自由に行き交う。
そんな結婚式が、これからのスタンダードになっていくのかもしれませんね。
出典:ヒルトップリゾートヤマノウエ(Hilltop Resort YAMANOUE)
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