多くのカップルにとって結婚式は初めての体験だから、どのように準備を進めたらいいのか悩む場面が、何回も出てくると思います。そんなふたりの不安に寄り添いながら、理想の結婚式へと導いてくれる人が、ウエディングプランナーをはじめとする式場スタッフの皆さんです。 今回話をうかがった「ザ コンチネンタル横浜」のプランナーさんも、スタッフ次第で結婚式の良し悪しが決まるとおっしゃいました。では、どんなスタッフさんとなら素敵な結婚式がつくれるのでしょうか?(取材:トキハナ 編集部/文:クリス)
目次
1.信頼できるスタッフは、ウエディングプランナーだけじゃない!
結婚式で信頼できるスタッフとして名前が挙げられることが多いのが、ウエディングプランナープランナー。結婚式の打ち合わせや準備を通して、必然的にプランナーとの信頼関係が築きやすくなっています。
しかし、プランナー1人の力だけではふたりの結婚式をサポートできません。だから結婚式場には、そのプランナーとともにふたりを支える、各分野の心強いスタッフがそろっているのです。
また最近では、各分野のプロフェッショナルと直接打ち合わせができたり、プランナー以外の人とも気軽に話せたりする環境を整えている式場も出てきています。
今回取材をした『ザ コンチネンタル横浜』も、そんな式場の1つ。なんと、プランナーだけでなくフロントスタッフも1組ごとに担当制をとっているという珍しい式場なんです。
打ち合わせも含め結婚式は、式場という慣れない空間にいるため緊張しやすいもの。『ザ コンチネンタル横浜』では、そんな緊張しているふたりに、フロントの「いつもの○○さん」が真っ先に声をかけてくれるのです。
フロントスタッフの担当制を採用したことで、打ち合わせも結婚式当日もリラックスして臨めたというカップルが多いんだとか。
また、新郎新婦に寄り添うスタッフがプランナー以外にいることは、ふたりの話を漏れなくすくいあげられたり、複数人でふたりの情報を共有できたりといったメリットにもつながります。
ある結婚式では、新郎新婦専属のフロントスタッフさんが結婚式当日のお見送りの際に、新婦が好きな曲を流しながら「おめでとうございました」と声をかけたそう。
実は、事前にプランナーさんとフロントスタッフさんの間で新婦の好きな曲を共有していたんだとか。思いがけないサプライズに、新婦の目からは涙が…。このおもてなしは非常に喜んでもらえたそうですよ。
このように『ザ コンチネンタル横浜』では、さまざまなスタッフが新郎新婦と直接かかわるので、結婚式後のアンケートではプランナーさん以外の名前も挙がります。
特に、いつも式場でふたりを出迎えてくれる専属のフロントスタッフさんへの感謝の言葉が増えたそうです。
プランナーはもちろん、スタッフ間の連携が取れていたり、いろんなスタッフとコミュニケーションがとれたりする式場なら、楽しみながら結婚式をつくっていけると思います。
出典: ザ コンチネンタル横浜
2.「専属」&「実践」がカギ!? 満足度が高いおもてなしの秘訣
結婚式では、すべてのゲストに自分たちでおもてなしを行き届かせたいと思っても、やはり難しいもの。そんなときに頼りになるのが、現場にいるサービススタッフの皆さんです。
自分たちだけでは目が届かないところを、現場にいるスタッフが臨機応変なおもてなしでサポートしてくれれば、そのぶん自分たちもゲストとの交流をじっくりと楽しめますよね。
『ザ コンチネンタル横浜』では、ふたりを安心させ、かつゲストの満足度を高めようと、おもてなしに特化した “ホスピタリティ専属スタッフ” をつくっちゃったそうなんです…!
出典: ザ コンチネンタル横浜
2-1. ゲストのおもてなしに特化! ホスピタリティ専属スタッフという新たな取り組み
『ザ コンチネンタル横浜』のホスピタリティ専属スタッフとは一体、どのような動きをする人なのでしょうか。
例えば、子どもがぐずってしまい落ち着いて食事ができなさそうなゲストがいます。そんなとき、ゲストからホスピタリティ専属スタッフへ直接連絡を入れれば、パーティー会場まで駆けつけてくれるという仕組み。
ゲストが食事に集中できるよう、ホスピタリティ専属スタッフが子どもと一緒に遊んだり一時的に見守ったりしてくれるんです。
ほかにも、体が不自由な方やお年を召した方へのおもてなしを充実させるため、どんなサポートができるのかを考え実践しながら、おもてなし力をアップデートしているんだとか。
つまり『ザ コンチネンタル横浜』のホスピタリティ専属スタッフは、「どうしたらそのゲストに喜んでもらえるか」「このひとときを楽しんでもらえるか」ということだけを考え動く人だと言えます。
実はこの始まったばかりのホスピタリティ専属スタッフの取り組みは、現場のスタッフの声から生まれたものなんだそう。
料理やドリンクを提供しながらでは、ゲスト1人ひとりに心から満足してもらえるおもてなしが難しいという声から、おもてなしに特化したプロをつくろうと動き始めました。
お客様の満足度向上につながる意見はどんどん取り入れていく式場だからこそ、おもてなしへ信頼が置けそうですね。
出典: ザ コンチネンタル横浜
2-2. 実践的な研修が育む、一歩先のおもてなし
ホスピタリティ専属スタッフをつくるほど、おもてなしに力を入れる『ザ コンチネンタル横浜』。おもてなし力の向上のため、スタッフの研修にも力を入れているそうです。
料理の紹介や提供の仕方などの訓練を重ねればできることはもちろん、ゲストの表情や行動から「相手が何を求めているのか」を察するためのトレーニングを、実際のパーティールームを使って実践的に身につけられるようにしています。
例えば、グラスが空になりそうなゲストへドリンクを案内するシーン。一般的にはドリンクカウンターを案内したりメニューをうかがったりするところですが、『ザ コンチネンタル横浜』では、ドリンクワゴンを席まで持っていき、その場でドリンクを案内する場合があるそう。
これはゲストが「ドリンクは自分で選びたい」と思っているのではないかという、相手の気持ちを先読みしたおもてなしの1つです。
このように『ザ コンチネンタル横浜』では、その場の状況や相手に応じたおもてなしを実践しながら学ぶ機会があるので、スタッフのおもてなし力がメキメキ向上しているそうですよ。
『ザ コンチネンタル横浜』のようにおもてなしに特化したスタッフがいる式場は少ないと思います。
ですが、いかにゲストを満足させられるかという軸を持ち、おもてなしをしてくれるスタッフがいる式場ならば、ゲストはもちろんふたりも楽しい時間を過ごせるのではないでしょうか。
出典: ザ コンチネンタル横浜
3.まとめ|素敵な結婚式は、ふたりの結婚式を楽しみにしているスタッフさんとつくろう!
素敵な結婚式を挙げるには、ウエディングのプロの力が必要不可欠です。
今回紹介した「専属スタッフ」などの取り組みをしている式場は、さすがにそこまで多くないとは思います。
しかし、スタッフ1人ひとりが、「ふたりの幸せな顔が見たい」「ふたりの結婚式を心待ちにしている」といった気持ちでふたりの式に臨んでくれたら、その姿勢こそが「専属」だと言えるのではないでしょうか。
ふたりの結婚式を楽しみにしているスタッフさんとつくる結婚式は、きっと素敵なひとときとなるはずです。
おふたりが、結婚式当日を一緒にワクワクしながら迎えられるスタッフさんと出会えることを、トキハナも祈っています。
出典: ザ コンチネンタル横浜