【神戸迎賓館 旧西尾邸(兵庫県指定重要有形文化財)】取材記事①大正ロマンの薫り漂うクラシカルな結婚式場。重要文化財の迎賓館にて過ごす特別なひととき

料理を工夫したり、装飾をアレンジしたり…etc。
理想の結婚式を実現するためには様々な方法がありますが、「ゲストにとっても思い出に残るような結婚式にしたい」と考えているのであれば、歴史ある建物を活かした結婚式場を選ぶのもおすすめです。
今回取材した神戸・須磨エリアにある「神戸迎賓館 旧西尾邸」も兵庫県指定重要有形文化財にも指定されている歴史ある会場で、大正時代の雰囲気が残るクラシカルな空間にて特別なひとときを過ごせるとして新郎新婦からもゲストからも人気を集めています。
今回は、そんな「神戸迎賓館 旧西尾邸」の建物の歴史やチャペル、バンケットなどといった設備面についてお話を伺ってきました。
(取材:トキハナ編集部/文:三島莉永)

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目次

1.重要文化財にて過ごす非日常的なひとときは、忘れられない思い出となるはず

近年では結婚式のスタイルや場所も多様化。ホテルなどの大型会場だけでなく、ゲストハウスやレストランにて結婚式を行うカップルも増えています。
そんな中、いま特に注目されているのが、重要文化財など歴史ある建物にて行う結婚式です。100年近く前に創建された重厚感漂う趣深い建物にて行う結婚式は、新郎新婦にとってもゲストにとっても忘れられない唯一無二のひとときになるとして多くの方から支持されています。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

取材を行った神戸迎賓館 旧西尾邸は、100年以上前に創建された兵庫県の重要有形文化財にも指定されている迎賓館。かつて邸宅として使われていたクラシカルな建物にて結婚式を行えるとして人気を集めています。

1-1.大正8年に創建された大邸宅。かつて外国人居留地の貴賓をもてなした場所

神戸迎賓館 旧西尾邸が創建されたのは、大正8年(1919年)。
貿易商・西尾類蔵氏によって創建され、大正時代には多くの外国人居留地トップクラスの貴賓をもてなしてきました。
壮大なランドスケープデザインと贅を尽くした華やかな内装が特徴的で、大正~昭和初期にかけては“社交界の華”とも称されていたとか。そのため、かつて社交の場では神戸迎賓館 旧西尾邸に招待されることはステイタスの証だったといいます。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

そんな歴史ある大邸宅にて行う結婚式は特別感たっぷり!中には「こんな会場初めて!」「博物館にきたみたい!」と驚くゲストも多いといいます。

また、神戸迎賓館 旧西尾邸は永久保存指定の重要文化財のため、半永久的に残ることが約束されているのも魅力の一つ。数年後になくなってしまうという心配がなく、普段はレストランとしても営業しているので5年後や10年後でも結婚式を挙げた同じ空間に戻ってこられます。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

実際に、毎年記念日ごとに食事に訪れる方や、結婚式の数年後にお子様を連れて訪れる方も多いとか。すぐに会場がなくなってしまう心配がなく、結婚式後も同じ空間に戻ってこられるのは、神戸迎賓館 旧西尾邸ならではの魅力といえるでしょう。

1-2.当時のままの状態で現存!和装もドレス姿も美しく映えるクラシカルな内装

神戸迎賓館 旧西尾邸は創建されたときからリノベーションすることなく当時のまま残してあるので、大正時代の面影が色濃く残るクラシカルな空間となっています。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

外観はドイツのお城を模した重厚な造りですが、屋根に和瓦を使ったり、大広間に格天井や鳳凰を透かし彫りにした欄間を備え付けたりと日本らしい意匠を取り入れているのも特徴の一つ。
これは、「日本人のお客様にもリラックスして過ごしてもらえるように」という想いから提案されたもので、建物自体が和洋折衷な空間となっています。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

そのため、和装ともドレス姿とも好相性!中には、新郎はタキシードを新婦は引き振袖を、もしくは新郎は袴を新婦はドレスを、という組み合わせで館内にて前撮りを行うカップルもいるといいます。

1-3.繁華街から離れた自然豊かなロケーション。アクセス面のサポートも充実!

神戸市の西に位置する須磨エリアは、繁華街から離れており自然豊かなロケーションが楽しめるとして人気です。
閑静な雰囲気のエリアに佇む会場は、結婚式後に余韻にたっぷりと浸れるのも魅力の一つ。結婚式中のことをゆっくりと思い返しながら帰路に着けます。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

都会の喧騒から離れ、緑に囲まれた1万平米もの広大な敷地に佇む迎賓館にて行う非日常的な結婚式は、きっと新郎新婦にとってもゲストにとっても忘れられないひとときとなることでしょう。

もちろん、アクセス面のサポートも充実。最寄り駅であるJR須磨駅からのタクシーチケットの配布も行っていますし、ゲストの人数によってはJR須磨駅・三宮駅・新神戸駅などに送迎バスを手配することも可能です。

2.選べる挙式会場。チャペルやガーデンだけでなく、外式や館内での挙式も可能◎

挙式は永遠の愛を誓いあう大切なセレモニー。ゲストからの注目度も特に高いため、式場選びの際には「特に挙式会場にはこだわりたい」という方も多いのではないでしょうか?

神戸迎賓館 旧西尾邸では独立型のチャペルを設けていますが、ガーデンや館内にて挙式を行うことも可能です。叶えたい結婚式のイメージに合わせて選ぶことができます。

2-1.自然光がたっぷり差し込むチャペル。屋内にいながら開放的な雰囲気が楽しめる

独立型チャペルは、スペイン語で“絆”という意味を持つ「Chapel Lazo」と名付けられている白を基調とした空間。3方向に窓が設置されており、自然光が優しく降り注ぐつくりになっています。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

3方向の窓からはそれぞれ外のガーデンが見えるので、開放感たっぷり!中でも祭壇の奥にある正面の窓からは大木の緑を望むことができ、おおらかな自然に見守られる中で挙式を行えます。

2-2.自分たちの叶えたい結婚式を実現できる!過去には大階段にて挙式を行った事例も

他にも、近くの神社での外式にも対応。敷地内の広大なガーデンや、披露宴で使うバンケットや館内にて挙式を行うことも可能です。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

中には、大きなステンドグラスが設置された大階段の前にて挙式を行ったカップルもいたとか。場所によって人数制限はありますが、チャペルだけに限らず自分たちの叶えたい結婚式のイメージに合わせて挙式会場を選ぶことができます。

3.披露宴を行うバンケットは3つ完備。ゲストの人数や好みに合わせて自由に選べる!

披露宴会場は、ゲストが結婚式中に最も長く留まる場所。そのため、会場選びの際には収容人数だけでなく、“ゲストを飽きさない内装か”や“窮屈に感じさせないようなつくりか”といったところにも着目したいところです。

今回お話を伺った神戸迎賓館 旧西尾邸では、3つのバンケットを完備。それぞれ収容人数も内装も異なるため、招待するゲストの人数や好みに合わせて選べます。

3-1.一棟貸切りスタイルの別館。サンルームを併設した「THE VIZCAYA GARDEN」

1日1組のみ利用できる「THE VIZCAYA GARDEN」は広大な敷地の中に設けられた独立型のバンケット。本館とは別に別館として設けられているので、建物を一棟貸し切ってプライベート感たっぷりなひとときが過ごせます。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

天井にはシャンデリアやシーリングファンが設置されており、優雅な雰囲気。ガーデンが見渡せる大きな窓も設けられているので、室内にいても窮屈に感じることはありません。
また、併設されているサンルームではデザートブッフェなどといった演出も可能です。

3-2.網代天井や鳳凰を透かし彫りにした欄間など、見所満載の大広間「鳳凰の間」

本館にある「鳳凰の間」は創建当時から大広間として迎賓のために設計された空間で、日本伝統の網代天井や、鳳凰を透かし彫りにした欄間、組子細工の障子など日本らしい風雅な意匠が随所にあります。
見所が満載なだけでなく、「鳳凰の間」はワンフロア貸し切り制なので他の結婚式のゲストを気にすることもありません。ゲストにもリラックスして過ごしてもらえるでしょう。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

また、「鳳凰の間」は和風の内装ですが、和装だけでなく、あえてドレスを合わせて大正ロマンな雰囲気にするカップルも多いとか。落ち着いた色合いの内装なので、どんなスタイルの装飾とも合わせやすく、装花やペーパーアイテムのアレンジも自由自在。結婚式のテーマに合わせてコーディネートできます。

3-3.少人数ウエディング専用。ステンドグラスや暖炉が備え付けてある「VIPルーム」

少人数ウエディング専用の会場「VIPルーム」は、プライベート感たっぷりな洋風の個室。ステンドグラスや暖炉などといった西洋の高貴な邸宅を思わせる設えで、大正ロマンの雰囲気が漂う空間となっています。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

利用できるのは1日1組限定なので、他の利用者を気にして時間に追われる心配もありません。親族や親しいゲストたちとゆっくり過ごすことができます。

4.各種付帯設備も充実しているので、ゲストへのおもてなしもばっちり!

控室や更衣室といった付帯設備はゲストの満足度に係る重要なポイント。付帯設備が充実しているかどうかによって、ゲストの過ごしやすさが大きく異なるため式場選びの際には欠かさずにチェックしておきたいところです。

また、設備面は実用性だけでなく見た目も美しいと、より満足度があがるはず!控室や庭園など敷地内に写真映えする場所が多数あれば、ゲストにもきっと大満足していただけることでしょう。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

その点、神戸迎賓館 旧西尾邸では付帯設備も充実しているのでゲストへのおもてなし面も安心。付帯設備内はチャペルやバンケットと同様に、大正時代の面影が残るクラシカルな内装なので「どこで撮影しても写真映えする!」とゲストからも好評です。

さらに、敷地内に日本庭園があるのも神戸迎賓館 旧西尾邸ならではの大きな特徴の一つ。日本庭園では四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

4-1.ブライズルームはもちろん、親族控室や更衣室、ゲスト控室なども完備!

神戸迎賓館 旧西尾邸では、ブライズルームや親族控室、更衣室、ゲスト控室など各種付帯設備を完備。ゲストが過ごしやすいように設備が整っています。
親族控室は両家がそれぞれ使えるように二つ設けてあるので、挙式の時間まで家族水入らずで過ごすことができますよ。

4-2.四季折々の美しい風景が楽しめる日本庭園。写真撮影や散策を楽しむゲストも♪

敷地内にある広大な日本庭園は多彩な花木が植えられており、四季折々の美しい風景が楽しめます。
実は、神戸迎賓館 旧西尾邸のように同じ敷地内に日本庭園と洋風庭園が設けられている歴史的建造物は日本全国で3つ程度しかないとか。モダンな洋館と風雅な日本庭園を両方楽しめるのは、神戸迎賓館 旧西尾邸ならではの魅力といえるでしょう。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

また、園内には大正期の財界人をもてなした茶室も現存。数寄屋造りに粋な遊び心を掛け合わせた特異なつくりの茶室では、和装姿で前撮りを行うカップルも多いです。

もちろん、日本庭園はゲストにも開放されているので、挙式前後に園内にて写真撮影や散策を楽しむゲストも多いとか。建物だけでなく、風情溢れる日本庭園でも「ちょっとした観光気分が楽しめる」として好評を得ています。

5.まとめ│ゲストの満足度を上げるためには、“会場選び”にこだわるべき!

少し前までは“結婚式=新郎新婦が主役”というイメージが強く根付いていましたが、近年ではゲストへのおもてなしを重視するカップルが増加。
「新郎新婦だけでなく、ゲストにとっても思い出に残る結婚式にしたい」「ゲストにとって満足度の高い結婚式にしたい」と希望する方も増えています。

ゲストの満足度を上げるためには、まず会場選びにこだわることが必須です。付帯設備やアクセス面のサポートなどももちろん大切ですが、これまでゲストが訪れたことのないような特別感溢れる会場を選ぶことも重要なおもてなしポイントとなります。

出典: 神戸迎賓館 旧西尾邸

今回取材した神戸迎賓館 旧西尾邸のように、兵庫県の重要有形文化財に指定されている見どころ満載な唯一無二の会場で行う結婚式は、きっとゲストにとっても忘れられない思い出となるはず。何ごとにも代えがたい経験となることでしょう。

「ゲストへのおもてなしを重視したい」
「他とは被らない、特別な結婚式にしたい」
このように考えている方は、ぜひ式場探しにこだわってみてくださいね。

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