ふたりの結婚式を華やかに演出する花は、結婚式会場のどの場所に飾ればいいのでしょうか。披露宴会場のメインテーブルやゲストテーブルに飾ることはよく知られていますが、テーブル以外にも様々な場所で花は用いられます。
結婚式の打ち合わせや準備が進むと、どこまで花を飾るの?すべて生花にするものなの?と言った細かな点が気になりはじめるでしょう。
花のボリューム感によって予算も変わってきますので、オーダーをする前に、ふたりが必要だと思う範囲をチェックしてみてくださいね。
(文:桑田千寛)
1. 結婚式の花はどこに飾る?
① 挙式会場の装花
出典: YUKI YOSHIKAWA
キリスト教式や人前式をチャペルで行う場合、バージンロードや祭壇に花を飾ります。バージンロードは花嫁が歩く神聖な場所ですし、ゲストの目にも入りやすいため新鮮で香り高い生花を使いますが、祭壇の花は必ずしも生花を使うわけではなく、常時設置してある造花を使うことも。
祭壇の花は鮮度や香りよりむしろ、後部席からもよく見えるボリューム感が大切なのです。挙式会場の装花費用は、挙式料に含まれている場合、花材の指定がなければ予算内で収めることが出来るでしょう。
花材を選びたい場合には、予算内でも何種類かの花材を用意している会場と、オプションとなり追加料金がかかる会場とがありますので、プランナーに確認をしておきましょう。
② 披露宴会場のテーブル以外の装花
出典: MEDI
披露宴会場で飾られる花で最も印象に残るのは、メインテーブルとゲストテーブルの装花ですよね。実は、その他にも花が飾られている場所があるのです。
例えば、ウェディングケーキは専用のケーキ台に乗せられることが多いですが、ケーキ装花と言ってウェディングケーキの前に飾って華やかさを出すアレンジ装花や、ケーキ台全体を花びらで飾るといった方法も。
また、ふたりが持つケーキカットナイフにも小さな花の飾りが施されています。キャンドルサービスでは、テーブルラウンドをしながら各ゲストテーブルのキャンドルに火を灯す際に使用するトーチや、キャンドル台にも花が飾られます。
その他には、主賓や乾杯挨拶、友人スピーチの際にゲストが使うマイクスタンドにも花が添えられます。このように、披露宴会場ではテーブルだけに限らず、あらゆる場所に花を飾ります。その理由は、記録用の写真撮影やビデオ撮影が入るため。
多くの新郎新婦が結婚式当日の想い出を写真アルバムや映像で残しますが、結婚披露宴で予定された演出シーンは外すことのできない撮影タイミングでもあるため、画としてより華やかな印象になるよう、花は欠かせないアイテムとなっているのです。
♦メインテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
♦ゲストテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
③ ゲストが利用するスペースの装花
出典: florist yotsuba
写真やビデオに映らない場所でも、花を飾るとゲストに喜ばれる場所があります。ここでは、ゲストが利用するスペースの装花についてご紹介します。
結婚式に招待されたゲストはまず、受付があるラウンジやウェルカムスペースなどの別室で挙式までの時間を過ごします。ゲストが利用する出入口から順にゲストの動線を確認すると、花を飾れそうなスポットを見つけやすいですよ。
例えば、ゲストの全員が必ず足を運ぶ受付には、生花のフラワーアレンジがおすすめ。飾った花は、受付を担当してくれた女性ゲストへ結婚式後にプレゼントすると喜ばれます。
ウェルカムスペースでは、ふたりの想い出の写真を造花やドライフラワーで作ったガーランドでアレンジすると、フォトスポットにもなって待ち時間を楽しんでもらえますね!
その他、化粧室の手洗い場やパウダールームの鏡の前に一輪挿しを置いたり、会場出入口のドアノブにリースを飾ると、ゲストの目にも入りやすいでしょう。結婚式で利用する主な会場は、挙式会場と披露宴会場ですが、ゲスト目線で考えれば、控室を起点に移動していくことになりますね。
大切なふたりのために時間を作り、朝から特別な身だしなみに整えて結婚式場を訪れるゲストの方々。そんなゲストの方たちに、出来るだけリラックスして、楽しい1日を過ごしてもらえるよう、配慮したいものですよね!
2. まとめ|会場装花は、新郎新婦の細やかな心遣いを表す便利なアイテム
結婚式の会場装花は、会場そのものに華やかなイメージをもたらす役割をするものと、“こんなところにも!”と気がつくような細かい場所など、飾ることができる場所はたくさんありますね。
大切なことは、招待したゲストと幸せを分かち合い、笑顔あふれる時間を過ごすこと。そしてゲストがふたりの細やかな心遣いを感じられることが挙げられるのではないでしょうか。
花の装飾は、場所によっては必ずしも生花でなくても、造花やプリザーブドフラワー、ドライフラワーなどで手作りをしてもOK!予算や時間とのバランスを考慮しながら、ふたりにとって理想の結婚式を作ることができる方法を選んでくださいね。