こんにちは!トキハナでライターをしている表です。
今回は、2023年3月18日に萬屋本店で結んだ自身の結婚式をレポートします。
トキハナMAGAZINEでは2年ほど執筆していますが、実は結婚当初は「結婚式をやらなくてもいい派」でした。
そんな私たち夫婦が、なぜ結婚式をやろうと決めたのか、実際の結婚式はどうだったのか詳しくお伝えします!
(文:表歩美)
目次
1.実は「結婚式はしなくてもいい派」だった私たち
冒頭でもお伝えした通り、私たち夫婦は当初から結婚式に消極的でした。明確な意思を持って「結婚式は断固反対!」というよりは、「結婚式って挙げなきゃいけないのかな…?」「お金も時間もかかるし…」と考えていました。
私自身もウェディングドレスへの憧れがそこまであるわけではなく、「半日で何百万円も使うなら、そのお金でたくさん旅行に行きたいな」とのんきに構えていたほど。
夫婦の間で「結婚式はやらない」という意見が一致し、しばらくはのんびりと過ごしていました。
2.萬屋本店を選んだ3つの理由
のんきな私たち夫婦に変化が訪れたのは、入籍してからおよそ半年経った2020年の秋頃。
たまたまインスタグラムをチェックしていた時に、目に飛び込んできた広告に心が鷲掴みにされました。
いつもなら広告はすぐ消してしまうのに、どうしても気になって公式サイトへ。それが、萬屋本店との出会いでした。
ゲストをおもてなしするという徹底されたコンセプト
当時の私は、斜に構える性格が災いし、結婚式の新郎新婦という存在にかなり懐疑的でした。
具体的には、「こちらが招待したのに、当日はゲストにお祝いしてもらうだけなの…?」と考えてしまう面倒臭いタイプ。
ゲストに向けて、自分たち夫婦を全面に押しつけるようなお披露目だけの結婚式に、違和感を覚えていたのです。
しかし萬屋本店のインスタグラムや公式サイトを見ると、「ゲストへのおもてなしが叶う場所」としてコンセプトが徹底されていました。
「萬屋本店であれば、これまで消極的だった結婚式とは違う形の結婚式を叶えられるかもしれない」と思い始めました。
老若男女問わず食べやすいハイクオリティな料理
公式サイトを見て、すっかり萬屋本店が頭から離れなくなっていたその頃。ちょうど夫婦の休みと萬屋本店のレストラン予約可能日が重なり、足を運んでみることに。
しかしこの時はまだ、「おいしいご飯が食べられたらいいな」とのんびり構えていました。
いざ萬屋本店でお食事をいただくと、あまりのおいしさに夫婦で顔を見合わせたほど。出汁が効いたやさしい味で、心と体の両方が満たされたことを覚えています。
また、全ての料理をお箸で食べられるため、テーブルマナーを気にせず、最後まで食事を楽しめたことも魅力に感じました。
レストランのランチコースでこれだけおいしい料理をいただけるのだから、結婚式で提供してくれる婚礼料理は一層おいしいに違いないと確信。
料理はゲストへの一番のおもてなしと考えていた私たちにとって、レストランでいただいた料理の味が、萬屋本店での結婚式を本格的に視野に入れるきっかけになりました。
誰とも被らない唯一無二の大正ロマンな雰囲気
かつては酒の卸商店として、大正時代に建てられた萬屋本店。
実際に萬屋本店の敷居をまたぐと、日本家屋ならではの土間や大きな梁が迎えてくれます。元々あった建物を結婚式場にリノベーションしており、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
レストランを訪れた日、スタッフの方の計らいで建物全体を案内してもらいました。
挙式会場や披露宴会場はもちろん、2階の待合室や控室に至るまで、大正ロマンな雰囲気に思わず一目惚れ。
さらに机や椅子、照明など細部に渡って世界観が統一されていることにも心を奪われました。
「結婚式を挙げるなら、誰とも被りたくない!」と考えていたので、従来の結婚式場とは一風変わった萬屋本店の雰囲気は理想的でした。
こうして萬屋本店を丸ごと堪能した私たちは、レストランで食事をした2週間後にブライダルフェアへ参加し、他の式場を見学することなく契約を結びました。
3.結婚式当日の流れ
ここからは、当日どのような流れで結婚式を挙げたのか、時系列順にご紹介します。
需要があるか分かりませんが、朝起きてから夜寝るまでみっちりレポートします!
午後の部(14:00挙式・15:00披露宴)だったので、式場には10:30集合。
いつもと起床時間はさほど変わりませんでした。メイクをしなくて済んだこともあり、むしろ準備に余裕があったほど。
この時点でやや緊張していましたが、何も食べないのはまずいと思い、お茶漬けを食べました。
ここからしばらくはごはんを食べられないので、少しでもなにか口にしておくことをおすすめします。
緊張していたはずなのに、気づいたら電車で寝ていました。
新郎はウェルカムスピーチの練習をしていたそうです。偉い。
10:30集合なのに、まあまあ早めに到着してしまいました。
ただ焦って式場へ向かうより、早めに着いていたほうが気持ちに余裕が持てました。
暖簾前で新郎と2ショットを撮っていたら、玄関の扉がガラガラと開き、プランナーさんが出迎えてくれました。
当日雨が降ってしまったため、暖簾前の装花が土間へと変更されていてややショックでしたが、土間全体が華やかになって結果オーライだったと今では納得しています。
新郎新婦同じ控え室に通され、お支度スタート。
荷物を置いたら早速、肌襦袢を着用してガウンを羽織り、ヘアメイクが始まります。
ヘアメイクさんとは一度メイクリハでお会いしているので、「お久しぶりです〜」と和やかに始まりました。
この時点では、新郎はまだ時間に余裕があります。
新郎は、自前のカメラでお支度ショットを撮影してくれたり、ウェルカムスペースを整えてくれたりと動いてくれました。
ゲストが来るまでの貴重な時間なので、やってほしいことがあれば事前に共有しておくと良いかもしれません。
特に、お支度ショットはカメラマンさんにも撮影していただけますが、ラフな雰囲気を残すために新郎にもお願いして正解でした。
お支度時間はヘアメイクさんや着付けの方が緊張を解してくれます。
小腹が空いていたのでパンやお菓子などは適宜つまんでいました。サクッと食べられるものをいくつか用意しておくと、心強いです。
萬屋本店ならではの演出である「俥夫の先導」をお願いしていました。
事前に知っていたつもりだったものの、お支度完了後に控室まで迎えに来てくれてびっくり。
本来であれば会場の外から挙式会場まで俥夫さんの先導で移動する予定でしたが、天候の都合上、ゲストがいる2階の待合室から1階へと移動しました。
すでにゲストが集まっている中、俥夫さんによる掛声とともに、ゆっくりと歩みを進めていきます。
この時、ゲストの顔を見る余裕は全くありませんでしたが、「雨なのにみんな来てくれた…!」と内心嬉しい気持ちでいっぱいでした。
主に暖簾前と土間で写真撮影を実施。
カメラマンさん・俥夫さん・介添えさん・ヘアメイクさんからさまざまな指示を受けます。
撮影慣れしていない私はあわあわしてしまいました。
しかし、きちんと指示を出してくれるので、あわあわしていたのは最初だけ。
途中からはスムーズに撮影できました。
ここで初めて、両親と対面します。
私たちふたりの晴れ姿を見た両親のテンションが高く、結婚式を無事に迎えられて良かったとしみじみ感じました。
しかし思った以上に挙式でやることが多くて、今度は両親があわあわしていました。
新郎新婦は事前の打ち合わせで挙式の流れを大体把握していますが、両親は初耳の情報が多いこともあり、無理もありません…
もし心配であれば、ブライダルフェアで開催される模擬挙式の動画を両親に共有しておきましょう。
挙式リハーサル後は、両家の親族に挙式会場に集まってもらい、親族紹介を実施しました。
もっと和やかな感じで親族紹介を行うのかと予想していましたが、挙式会場に集まった全ての人が緊張していて、緊張感溢れる親族紹介になってしまいました…(笑)
ちなみに私たちは、新郎が新郎家親族の紹介・新婦が新婦家親族の紹介をするスタイルを採用しました。
他にも、両家の代表者がそれぞれ親族を紹介するスタイルを選択できます。
新郎新婦と両親は再び2階へと上がり、それぞれ別の部屋で家族水いらずの時間を過ごす「家族の儀」を行います。
打ち合わせ時にプランナーさんへ、「家族の儀はどんなことを話すと良いですか?」と質問すると、「事前に用意するのではなく、その時の気持ちをそのままお伝えしてほしい」と答えてくれました。
それなら、特に何も準備せずに、家族の儀を迎えようと考えていた結果、当日は何を話したか全く覚えていません…
ただ、母が感極まって泣いている姿を見て、両親へきちんと感謝の気持ちを伝えることはできたかな、と思います。
日本の伝統的な挙式スタイルである祝言は、「筥迫(はこせこ)の儀」からスタート。
母から花嫁が身につける小物を直接授けてもらいます。
その後、母から私に宛てた手紙を司会者の方に代読してもらい、両親と一緒にゆっくりと新郎のもとへ。
夫婦で同じ盃を交わす「三献の儀」や、それぞれの両親・ゲストに感謝の気持ちを伝える「三礼の儀」などを経て、無事に挙式が結びました。
挙式にかかった時間はおよそ30分でしたが、体感的には2分ほど。
本当にあっという間に結びの時間となり、驚きを隠せませんでした。
リハーサルではきちんとできるか不安だったものの、スタッフの方が常にサポートしてくれるので最後まで安心できました。
挙式が結んで新郎新婦が退場した後、ふたたび挙式会場にて写真撮影を実施。
緊張感溢れる挙式から解放されて、一気に朗らかな雰囲気に。
カメラマンさんが盛り上げてくれたので、和やかな撮影となりました。
一方、この時点で色打掛の重みに体が悲鳴をあげており、肩が痛くなってしまう事態に…
また想像以上に着込んでいるため、気温が10℃未満で真冬の寒さだったのにも関わらず、首元に汗をかいてしまうほどでした。
介添えさんをはじめとしたスタッフの方々が適宜タイミングを見て、水を渡してくれたり、扇子であおいでくれたりして何とか事なきを得ました。
披露宴に向けて、ヘアと小物をプチお色直し。
披露宴では華やかな印象にしたかったので、髪の毛に枝付きの桜をつけてもらいました。
結婚式本番の2週間くらいまで、披露宴入場時にどのお花をつけるか悩んでいましたが、春の訪れを楽しめるような桜にして正解でした。
トレンドのお花も素敵ですが、季節感に合わせてお花を選ぶ方が私には合っていました。
披露宴の入場は、俥夫さんが口上を述べてくれます。
萬屋本店ならではの演出なので、迷っている人は絶対にお願いしてみてほしいです!
髪の毛につけてもらった桜が非常に評判良く、気分が上がりました。
当日の朝まで練習していた新郎のウェルカムスピーチも滞りなく終えて、こちらも一安心。
続いて、乾杯の挨拶前に新郎新婦と両親で鏡開きを実施。「よいしょ、よいしょ、よいしょ~!」の掛け声で樽を叩くのですが、双方の父がややフライング気味でおもしろかったです。
食事が始まってすぐに、新郎友人がソファ席に来てくれて、和やかな雰囲気を作ってくれました。
萬屋本店には高砂テーブルや段差がなく、ゲストとの距離感が近いままお話できます。
写真撮影をしたり、昔話に花を咲かせたりと幸せな時間でした。
中座のエスコート役には、それぞれの弟妹についてもらいました。
当日までサプライズにしていたので、弟の驚く顔が見れて内心にんまり。
また姉弟揃った姿に両親が非常に喜んでおり、「弟に頼んで正解だったな」と素直に感じました。
中座後にはお庭で姉弟の写真と、両親を含めた家族4人で写真を撮影してもらいました。
まずは、色打掛からウエディングドレスに衣装チェンジ。
ずしっとした打掛の重みがスッと消えたあの感覚は、今でも忘れられません。
体の負担は軽くなったものの、一目惚れで選んだお気に入りの打掛をもう着られなくなるという寂しさもありました。
もちろんウエディングドレスもお気に入りの一着。
一抹の寂しさはありましたが、ようやくウエディングドレスを着られるという喜びにすぐ塗り替えられました。
ちなみに、ウエディングドレスは延期期間も含めると合計15着ほどは試着しています。
長い時間かけて選んだ分、喜びもひとしおです。
萬屋本店の公式サイトを見てから憧れていたトーク帽をセットしてもらい、いよいよ披露宴の後半です。
披露宴後半の入場曲は、ハンバートハンバートの『長いこと待っていたんだ』を選びました。
音響の方に「このタイミングで入場したい!」と事前に伝えており、本番はぴったり合わせてもらいました。
色打掛と大きく雰囲気を変えたこともあり、ゲストから驚きの声があがっていました!
披露宴後半も特に大きな演出は設けておらず、ゲストとゆったりとした時間を過ごしました。
テーブルラウンドをしながら、改めて感謝の気持ちを伝えます。
一人ひとりとお話する時間は限られてしまうものの、あたたかな雰囲気に包まれました。
また途中から、「ソファ席のほうが写真映えするよね」という話になり、急遽ソファ席での談笑に変えてもらうことに。
柔軟に対応してくれたスタッフの方に感謝です。
久しぶりに会ったにも関わらず、あの頃と変わらない空気感でお話できたのは本当に嬉しかったです。
友人一人ひとりと写真撮影できたのも、思い出に残りました。
ブーケを持ちながらドレスの裾をつまんで歩くことに終始不慣れでしたが、それもまた良い思い出です。
花嫁からの手紙は泣かずに、和やかな雰囲気のまま読めました。
お涙頂戴の結婚式にしたくなかったので全く後悔はありませんが、この日のために購入したハンカチの出番が一切なかったのは少し寂しい気持ちに。
披露宴の退場曲は、THE CHARM PARKの『君と僕のうた』をチョイス。
会場全体で手拍子をしてもらいながら、明るくそして私たちらしく披露宴を結びました。
ちなみに披露宴の体感時間も、挙式と同様に2分ほど。あっという間でした。
新郎新婦と両親は土間でスタンバイし、ゲストをお見送り。
プチギフトには、MARKS&WEBのソープ・バスソルトセットを選びました。
まだまだ肌寒い季節なので、あたたかいお風呂に浸かりながら、今日という一日を締めくくってほしいという思いを込めて。
ゲストから「良い式だったよ」「ありがとう」と声をかけてもらえて、無事に結婚式を迎えられて良かったと心から感じました。
ゲストをお見送りしたら、ドレス・タキシード姿で写真を撮影します。
暖簾前や土間、挙式会場など会場全体を移動し、カメラマンさんの指示に合わせて撮影を実施。
すでに式が結んで余裕があり、撮ってほしいカットをリクエストしました。
快く対応してくれたので、撮影してほしいカットがあったら、遠慮せずにぜひカメラマンさんへ伝えてみてください。
全ての写真撮影が終わった後、プランナーさんをはじめ、今日という一日に携わってくれたスタッフの方々が集まってくれました。
これまでの準備期間を踏まえて、感謝の気持ちや萬屋本店で結婚式を挙げられて良かったことをお伝えし、あたたかい拍手に包まれながら、本当に式が結びとなりました。
ドレスを脱いで、私服へと着替えます。
その時の名残惜しさといったら、想像以上のものでした。また控室に預けた荷物などをまとめながら、「あっという間だったな…」と寂しくなりました。
あまりにも寂しさが募り、忘れ物に気を配る余裕が全くありませんでした。結果的に忘れ物はしませんでしたが、これから結婚式を迎える方はお気をつけください…!
萬屋本店では、披露宴中に食べられなかったコース料理を式後に食べられます。
もちろんできたてのあたたかい状態で提供してくれますよ。
無事に式が結んだ安心感と大切なゲストにお会いできた幸福感、そして少しの寂しさを胸に食べる料理は格別でした。
ほっとするようなお出汁のやさしい味を堪能しながら、結婚式の思い出を夫婦で振り返られる優雅なひと時です。
ヘアメイクさんや介添えさんが挨拶に来てくださり、一緒に写真を撮影できたのも良い思い出となりました。
プランナーの方に改めてお礼を伝え、一緒に写真を撮った後、無事に退館。
披露宴で使用したたくさんの装花を抱えながら、萬屋本店を後にしました。
充足感に満ちあふれながら、電車に乗り込みました。
ゲストから送ってもらった写真を見返しつつ、幸せな気持ちで帰路に就きました。
21時頃に、ようやく帰宅!
当初は萬屋本店近くのホテルに一泊することも考えましたが、やはり我が家に帰ってきた時の安心感は格別です。
興奮冷めやらぬまま、荷物を整理したり、お花を生けたりと意外にも慌ただしく(?)過ごしました。
バスソルトを入れたお風呂に浸かりながら、今日という一日を噛みしめ、心地良い疲れと共に就寝。
こうして、私たちの結婚式は幕を閉じました。
4.結婚式をやって良かったと思えたこと
ここからは、実際に結婚式をやってみて良かったと思えたことをレポートします。
結婚式をやるかどうか悩んでいる方に、ぜひ読んでみてほしいです。
両親に喜んでもらえた
自分たちの晴れ姿を両親に披露でき、喜んでもらえたことが何より嬉しかったです。
準備段階から誰よりも私たちの結婚式を楽しみにしてくれたのが、紛れもなく両親でした。ウエディングドレスの試着に付き添ってくれた母から、「娘を授かったら、ウエディングドレスを一緒に選ぶことが夢だった」と言われたことを今でもよく覚えています。
当日も私たちの晴れ姿を目にして涙を流してくれたほど。結婚式をやらないままだったら、こんなにも喜んでくれる両親を目にすることはなかったと思うと、結婚式の重要性を改めて実感しました。
結婚式に消極的だった頃は、「自分たちがどうしたいか」ということしか考えていませんでした。
もちろん自分たちの人生なので、無理に結婚式を挙げる選択肢が良いとは限りません。
しかし少なくとも、両親の気持ちまで汲み取ったうえで結婚式をやる・やらないを決めても遅くはないと考えています。
ゲストとのご縁が再びつながった
「ゲストに感謝の気持ちを伝えたい」という思いからスタートした、私たちの結婚式。
感謝の気持ちがどこまで伝えられたかは、直接聞いてみないと分かりませんが、お見送りの際に「ありがとう」「これからもよろしくね」という言葉をいただいたことが非常にありがたかったです。
また、結婚式を機に3年ぶりに再会した友人と、後日ゆっくりお話する機会がありました。遠く離れた場所に住んでいたため、なかなか会えずにいましたが、結婚式のおかげで再び縁がつながったのです。
もし結婚式をしなければ、ずっと会えないままだったかもしれない。そう考えると、結婚式を挙げられて本当に良かったです。
夫婦間でお互いの理解が深まった
萬屋本店では、オリエンテーション時に夫婦の価値観を改めて言語化する時間が設けられています。これからどのような家庭を築きたいか、なぜ結婚したいと思ってくれたのかなど本人の口から聞ける貴重な機会です。
普段あまり話題にあがらないことまで深掘りしてくれるため、「こんな風に考えてくれていたんだ」と新たな気づきを得られました。
また、結婚式準備中もお互いの理解を深められるきっかけになりました。
当初、2022年の3月に結婚式を予定していましたが、コロナ禍の状況を踏まえて1年の延期を決定。そのため、結婚式の準備期間は1年以上ありました。
入籍してからこれまで、特に大きなトラブルもなく過ごしてきた私たちにとって、結婚式準備は初めての共同プロジェクト。
時には意見の相違で気まずくなったり、思い悩んだりすることもありましたが、結婚式を無事に迎えることができて、夫婦間の理解度がより高まりました。
5.事前に認識しておくべきだったこと
結婚式を挙げて本当に良かった!と心から思っていますが、その一方で事前に認識しておくべきだったこともあります。ひとつずつご紹介します。
結婚式費用の確認
結婚式の予算はどれくらいを考えているのか・両親に援助してもらうのか・援助してもらうとしたらどれくらいの額を打診してみるか、などを契約前に考えておくと打ち合わせをスムーズに進められると思います。
私たちは予算のすり合わせをしないまま打ち合わせに臨んでしまい、少し遠回りをしてしまいました…
また萬屋本店では、ブライダルローンを利用できます。
ただし、ブライダルローンも借り入れ限度額が設定されているため、利用金額の検討や月々の返済シミュレーションは必須です。
一生に一度しかない結婚式に後悔したくない気持ちもありましたが、結婚式が結んだ後も生活は続きます。こだわればこだわるほど費用はかさむので、時と場合によっては妥協点を見つけ、予算内に収める工夫も重要だと考えます。
準備期間のスケジュール組み
結婚式の打ち合わせは約4ヶ月前からスタートし、3ヶ月前がピークだったように記憶しています。
打ち合わせ前に衣装や招待するゲストを決め、引出物を含めたギフト類に目星をつけておくと、だいぶ気が楽になるかな…と思います。
実際に準備期間中には、決めなければならないことをリスト化し、お互いの休みが被る日に「この日はこれを決める」とスケジュールを組んでいました。
ただ、想像以上に時間がかかる場合があるため、余裕を持ったスケジュール設定が大切だと痛感。
また、「なんで私ばっかり…」という負の感情を抱かないように、早めに夫婦で担当を決めておくことをおすすめします。
新郎の皆さまにおかれましては、新婦を手伝う・サポートするという心構えではなく、当事者意識を持って自主的に準備を進めてほしいと切に願います。
ちなみに自前でDIYしたものはほとんどなく、ペーパーアイテムは式場、ムービー類は式場と外部の業者に委託しました。
それでも決めなければいけないことは山ほどあります。もしDIYしたいものがたくさんある人は、打ち合わせ前からある程度準備を進めておくと良いです。
打ち合わせの日程決め
萬屋本店は火曜・水曜が定休日かつ、土曜・日曜は結婚式を挙げているため、打ち合わせできる日は月曜・木曜・金曜と実質週3日です。
一回の打ち合わせに3~4時間ほどかかるので、お仕事をされている方は心づもりしておきましょう。
ただ、どうしても月曜・木曜・金曜に打ち合わせの時間が取れない場合は、プランナーさんに相談すると解決策を得られるかもしれません。
オンラインでの打ち合わせも快く対応してくれたので、ぜひ一度相談してみてください。
6.結婚式準備で「やらなくて」良かったこと
最後に、結婚式準備中にやらなくて良かったことをご紹介します。
「結婚式って、あれもこれもしなくちゃいけないの…?」と不安に思われている方はぜひご覧ください。
完璧を目指す
結婚式で完璧を目指すことをやめました。
一生に一度しかない特別な日であるとともに、安くはない金額を払っているため、100点満点を目指したい気持ちは十分に理解しています。
しかし、入学式や卒業式、成人式などこれまでの人生におけるあらゆる式典を思い返してみると、完璧な式なんてひとつもありませんでした。
例えば、一人だけ立ち上がるタイミングがずれたり、大事な場面でマイクの電源がつかなくなったりなど、大小さまざまなトラブルを目にした経験は誰しもあるのではないでしょうか。
結婚式においても、人間が主体となり、人間が動いて創りあげるため、少なからずヒューマンエラーはあります。
また、当日の天候をはじめとして、予期せぬ事態が起こる可能性もゼロではありません。
しかし、私たちが結婚式で叶えたかったことは、ゲストに感謝の気持ちを伝えて、おもてなしをすること。
これさえ叶えられれば、たとえトラブルに見舞われても、私たちの結婚式は大成功だと考えていました。
さらに完璧を目指してしまうと、全てのことに気を配らなければならず、心から楽しむ余裕が持てなくなるかもしれません。
当日は思う存分結婚式を楽しむためにも、最初から完璧を目指さないことを徹底していました。
指示書を作る
ヘアメイクさんやカメラマンさんなどに宛てた指示書は、一切作成しませんでした。
というのも、結婚式のプロフェッショナルである方たちを信頼して、お任せしたいという気持ちが強かったからです。
萬屋本店に在籍しているヘアメイクさん、カメラマンさんなど全てのスタッフの方々は、萬屋本店での結婚式を知り尽くしています。
このようなプロフェッショナルに対して、公式サイトやインスタグラムだけで情報を知り得た私が指示書を作成するなんて、むしろ失礼にあたるのでは…?とも考えていました。
もちろん、要望や意見を伝えることがタブーではありません。気になることやリクエストがあれば、その都度伝えるべきです。
ただ、指示書という形で提出して終わりではなく、ヘアメイクさんやカメラマンさんと対話を重ねながら、共創することが結婚式の醍醐味ではないでしょうか。
萬屋本店にはプロフェッショナルの方々が勢ぞろいしているので、ぜひ信頼してお任せしてみてください。
7.まとめ
以上、結婚式に消極的だった私による、卒花レポをお届けしました。
改めて振り返ってみても、萬屋本店で結婚式を挙げられて、心から喜びと幸せを感じています。
微力ながら私の卒花レポが、結婚式を挙げるかどうか悩んでいる方の背中を押すきっかけのひとつになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。