結婚式のスタイルが多様化する中、カジュアルな1.5次会のスタイルを選ぶカップルも増えてきました。
でも、1.5次会がやりたいと決めても、「どこに相談すればいいの?」「1.5次会当日の進行ってどうなるの?」とわからないこともまだまだ多いのではないでしょうか。
今回は、オリジナルウエディングをプロデュースする会社「HAKU」が携わった、ビレッジをテーマにしたなんとも楽しそうな1.5次会の事例をご紹介します。
(取材:トキハナ編集部/文:Miki.N)
目次
1. そもそも1.5次会って?どうやって開くの?
話には聞くけど1.5次会ってどんなもの?という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
簡潔にいうと「挙式・披露宴よりもカジュアルで、二次会よりもフォーマルなウエディングパーティ」。挙式と披露宴をしたあと二次会、の流れではなく、披露宴と二次会をまとめたものです。
例えば、海外挙式や国内のリゾートウエディングをしたカップルが、身内や友人にも結婚のお披露目をしたい場合、披露宴よりもカジュアルなスタイルで1.5次会を、というケースが多い様子。また、挙式・披露宴と二次会のどちらに、友人や会社の同僚を招待しようか迷う場合にも、1.5次会は選択肢の一つになるでしょう。
パーティ当日の進行や演出はさまざま。ふたりのなれそめがわかるムービーを上映したり、ケーキカットをしたりと、披露宴で定番の演出を取り入れるカップルも多いです。肝心なのは、どこにその相談と依頼をするかによって、できることが変わってくるということ。ほとんどの方はレストランやカフェ、結婚式場といったウエディングパーティが可能な会場に相談することが多いですが、より自由度の高いウエディングのプロデュース会社に相談するという方法もあります。
今回はプロデュース会社のなかでも、「ゲストに何を伝えたいか」といったカップルの価値観や想いからウエディングをつくりあげるHAKUの事例をご紹介します。
出典: HAKU
2. ゲストに村の住人になってもらう!「ゲストとひとつの家族に」その想いからカタチにする
こちらの新郎新婦はとても明るくパワフルなふたり。人と人の和やつながりを大切にしており、ヒアリングの最初から「みんなでひとつの家族になりたい」という想いがあったそう。
そこでHAKUは、地元の公共施設でウエディングを考えていたという話からヒントを得て、「サンシャインビレッジ」というコンセプトを打ち立てました。「サンシャインビレッジ」という架空の村をつくって、そこに暮らす人々にゲストになってもらうというもので、ゲスト全員の集合体がサンシャインビレッジなのです。
具体的には、招待状が「サンシャインビレッジ」の地図になっていて、それぞれゲストに合わせて作ったスポットがあり、その役割をゲストに担ってもらいます。
たとえば、「リラックスカフェ」。新婦が心から気を許せる、気のおけない仲間たちという意味のスポット。
また、「思い出の遊園地」は、新郎の学生時代の友人たち。毎日ジェットコースターみたいに激しく楽しい日々だったという想いをこめています。
招待状には、そのゲストがどの役割なのか書かれたカードも同封されていて、ゲストも「自分はこんな役割があるんだ」というわくわく感とともに当日を迎えられます。ただゲストとして結婚式を受け身でお祝いするのではなく、「自分も結婚式をつくっている」という自主的な気持ちにさせてくれる演出ですよね。新郎新婦の想いという抽象的なものから、これだけ心弾むようなコンセプトや設定をつくりだしてくれるのはHAKUならではです。
出典: HAKU
3.さあオープンビレッジ!1.5次会というカジュアルさを活かしてひとつになるウエディング
ウエディング当日はサンシャインビレッジのオープンの日。ウェルカムスピーチでは「開村します!」という宣言とともにテープカットでスタートです。これは「結婚式だけでなく、今後もつながりを大切にしたい」という新郎新婦の想いがこめられているのです。
装飾は新郎新婦が伝えていた「インパクトのある感じに」といったイメージと、明るくエネルギーを感じるふたりの人柄からカラフルで華やかなものに。少し抽象的な希望でしたが、装飾を見た新郎新婦も大満足!HAKUがふたりの人柄や好きなテイストをヒアリングでしっかり把握していたからこそですね。
出典: HAKU
また、ゲストのテーブルは、招待状で決まった役割と同じそれぞれのスポットが書かれたカードが目印になっていて、「人生の全てが詰まった本屋さん」であれば本、といった役割に合わせたコーディネートに。クライマックスにはゲストのメッセージを書いてボードに貼っていたものを、下の部分を開くと太陽が花となり、ブーケの形になるというオリジナリティあふれる演出も。
出典: HAKU
1.5次会というカジュアルウエディングにしたことで、ゲストもリラックスされていたようで、ご両家のお父様がデュエットで歌った際、新郎がゲストを呼んでみんなで肩を組み合唱!これは新郎新婦がヒアリングから言っていた「ひとつの共同体に」という想いがカタチになり、ゲストに伝わっていると実感できる出来事でした。
出典: HAKU
4.まとめ
いかがでしたか?1.5次会はやはりカジュアルさが魅力です。とはいえ当日は、新郎新婦だけでなくゲストも少なからず緊張するものですが、こんなに心地よい雰囲気と楽しい演出があれば、みんな自然とリラックスして1.5次会をより楽しめるということをあらためて実感しました。なにより、新郎新婦とゲストがコミュニケーションを取りやすく、ダイレクトに「おめでとう」「ありがとう」が伝えられるのも魅力。なんとなく1.5次会がいいかなと考えている方もイメージが湧いたのではないでしょうか。ぜひ、たくさんあるなかの選択肢の一つに加えてみてくださいね。
出典: HAKU