結婚式で使われるお花には、花嫁のブーケやテーブル装花など“飾る楽しみ”の他に、“演出で使って楽しむ”という方法もあります。
今回は、ゲスト参加型で楽しめる、お花を使った結婚式の演出アイデアをご紹介します。
(文:桑田千寛)
目次
1. お花を使った結婚式の演出アイデア①:ブーケトス・ブーケプルズ
花嫁のブーケを受け取った女性は“次の花嫁になれる”という欧米の言い伝えがあります。
ブーケトス・ブーケプルズは、“幸せのバトンタッチ”とも言われているので、基本的にはゲストの中で未婚の女性を対象に行われる演出ですが、未婚・既婚を問わず多くのゲストに参加してもらうのが最近の傾向。“幸せのバトンタッチ”ですから、誰がブーケを受け取ってもOKなのです。
ブーケトス・ブーケプルズを行うシーンは、挙式後のアフターセレモニー。新郎新婦がゲストにフラワーシャワーなどで祝福してもらったのちに行われることが多いでしょう。
♠ブーケトスの方法
“トス”という名の通り、花嫁が投げたブーケをゲストに受け取ってもらう方法。花嫁は、集まったゲストに向けて、後ろ向きでブーケを投げます。
投げる時に周囲の環境が妨げにならないよう、広いスペースが取れる屋外や、屋内なら天井の高い場所で行います。
♠ブーケプルズの方法
ブーケトスの場合は、ゲストにその場で声をかけて集まってもらいますが、ブーケプルズでは、あらかじめ人数を決めて参加してもらいます。参加人数分のリボンを用意して、1本だけがブーケにつながっているように結びつけ、かけ声と共に一斉に引っ張る!というもの。
屋内で出来るため、挙式後のアフターセレモニーに限らず、披露宴中の演出にも。
2. お花を使った結婚式の演出アイデア②:ブーケセレモニー
花嫁が持つブーケの由来を元に行われる“ブーケセレモニー”。新郎新婦の愛を感じられることや、ゲスト参加型で一体感が増す演出です。
花嫁のブーケは元々、男性が女性にプロポーズをする際に、野の花を摘んで花束にして贈ったことが由来となっています。これを現代の結婚式で演出として取り入れたのがブーケセレモニーです。神前式などの和婚を行う方は、披露宴で取り入れやすいものになっています。
手順を紹介します。
まず、挙式が始まる前にバージンロード沿いのゲストに花を配っておきます。花を受け取ったゲストは、新郎が入場する際にお祝いの言葉と共に新郎へ手渡していきます。
新郎は集めた花をリボンで束ねてブーケにして、新婦が入場した際、プロポーズの言葉と共に渡します。
ブーケセレモニーに使う花の種類で代表的なものは“バラ”です。
また、花嫁のドレスや結婚式のテーマに合う花を選んでも素敵です。
出典:MEDI
例えば、ラスティックウェディングがテーマのふたりなら、花の種類を限定せず、グリーンと生花やドライフラワーを混ぜたミニブーケを複数作ってブーケに束ねれば、おしゃれな雰囲気になります。
出典:MEDI
花には“花言葉”があり、種類や色合いによっても異なります。意味合いを重視したい花嫁は、花言葉にこだわって選ぶのも良いですね!
3. お花を使った結婚式の演出アイデア③:フラワーブッフェ
フラワーブッフェは、ウェルカムスペースや披露宴会場の入り口にたくさんの切り花を飾って、ゲストに好きな花を自由に選んでもらい、披露宴会場で座るゲストテーブルに飾ってもらうという演出です。
披露宴会場のゲストテーブルは一般的に、フローリストによるアレンジメント装花を飾った状態でゲストをお迎えします。一方で、フラワーブッフェを行う場合は、テーブルクロスと、ゲストが選んだ花を生ける花器をシンプルに飾っておくだけ。
まるで花屋さんが結婚式場の中にオープンしたような華やかさは、ゲストへのサプライズにもなり、写真映えもバッチリ!結婚披露宴前の待ち時間を楽しく過ごしてもらうこともできますし、披露宴後に選んだ花を持ち帰ってもらえば、ゲストにとっても印象深い演出となります。
♦メインテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
♦ゲストテーブルのフラワーコーディネートは、どう決めたらいい?
4. まとめ|お花は普段の生活では縁遠いものだからこそ
お花には、結婚式会場を華やかに見せる装飾の役割以外にも、ゲスト参加型で楽しめる演出として、一体感を作って感動を呼ぶ効果があります。新郎新婦もゲストも、日常の生活にお花を取り入れるというのは、なかなか難しいところもありますよね。
だからこそ、結婚式という喜びの日にたくさんの花に囲まれて、特別な日を演出できれば、とても印象的な1日として記憶されることでしょう。笑いあり、涙あり、サプライズあり!様々なお花の演出を取り入れて、ふたりの結婚式の成功にお役立てくださいね。