結婚式の定番演出は本当に必要?本質を知って自分たちらしい“脱定番”の結婚式を叶えよう!

ファーストバイトやケーキカット、花嫁の手紙…。
結婚式では当たり前とされてきた定番の演出ですが、「本当に必要?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、それぞれの演出の本質と、“脱定番”のおすすめアイデアをご紹介します!
実は筆者も結婚式の定番演出には疑問を抱いていた人の一人。実際に“脱定番”で結婚式を挙げた経験が参考になれば嬉しいです!
(文:侑里子)

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1.結婚式の演出は「定番だから」ではなく「必要だから」で選びたい。脱定番のススメ

結婚式で当たり前に取り入れられている数々の演出やアイテムを、なんとなく“定番だから”で選ぼうとしていませんか?

もちろん「この演出に憧れていた」「このアイテムを使いたいと思っていた」と前向きに取り入れたいなら◎!
しかし、その演出やアイテムの本質を知らず、「それが当たり前だから」と準備を進めることはおすすめできません。

というのも、急速に多様化がすすむ昨今は結婚式のスタイルも多様化しており、“二人らしさ”を感じたいゲストも増えています。参列経験が多くなるにつれ、「当たり前だからやる」定番演出に違和感を覚えている人もいるからです。

定番演出を取り入れるなら、自分たちにとってその定番が本当に必要なのかを、それぞれの本質を知って納得して選ぶことがベストです。

定番の演出をなくすからといって結婚式が台無しになることは一切なし!むしろ、脱定番”することで自分たちらしい心に残る結婚式が叶えられますよ。

次の項からは、代表的な結婚式の定番演出・アイテムを7つピックアップ!その本質と“脱定番”のアイデアをご紹介します。

2.ファーストバイト

ファーストバイトは、ケーキ入刀後に新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合うこと。
元々は、新郎から新婦に食べさせることで「一生食べるものに困らせない」、新婦から新郎へは「一生美味しいご飯を作ってあげる」ことを誓う意味の演出でした。

少し前までは男性が働いて家族を養い、女性が家事を担って家族の衣食住を守る役割が当たり前だったことが由来してます。
しかし夫婦共働き、家事も分担することが一般的な現代には、この価値観が合う人は多くありません。

また「食べさせ合うのは恥ずかしい」「年齢層が高いゲストが多いので控えたい」と思っている人もいるはずです。

2-1.本質は「シャッターチャンスを作ること」

現代の日本でのファーストバイトの本質は、ゲストやカメラマンが写真を撮るための絶好のシャッターチャンスをつくること。
だとすると、ツーショットのシャッターチャンスさえ作ればファーストバイトとは違う演出にしても問題なし!またケーキカット後にわざわざ食べさせ合う必要もないんです。

2-2.脱ファーストバイトのおすすめアイデア

ゲストやカメラマンがお二人のツーショットを撮影できれば、どんな演出でもOK!
例えば、ファーストバイトをなしにしてケーキカットのみのシンプルな演出にするも良し。

マグロカットのようなケーキ以外のアイテムを使った他とは違う演出を楽しむのも◎。またカラフルなフルーツが入った大きなカクテルグラスにドリンクを注ぐ「クラレットパンチ作り」もおすすめです。見た目が華やかなので写真映えもばっちり!

他にも、ケーキにソースをかける「カラードリップケーキ」をゲストの前で完成させる演出や、植木鉢の中の木や苗にお二人で水を注ぐ「植樹の儀」など、お二人らしいツーショットの演出を取り入れて“脱ファーストバイト”しましょう!

3.ケーキカット

新郎新婦が一つのケーキにナイフを入れる定番演出、ケーキカット。
由来の一つはギリシャ神話で、愛し合う二人が1つのパンを分かち合って永遠の愛を誓ったという一説から来ています。

分かち合える食料があることは食べるものに困らない豊かさの象徴であり、二人で手を取り合いどんな困難も切り開いていくという意味も込められています。

また、ケーキカットには「夫婦で初めての共同作業」の意味合いも。アメリカに伝わる話では、新婦の母親が作ったケーキを新婦一人でカットし配る予定だったところに、新郎が手を差し伸べ、二人でケーキカットしたことが由来とされています。

3-1.本質は「幸せのおすそわけをすること」

ケーキカットの本質は、二人で力を合わせて成し遂げたあとの幸せのおすそわけ。二人で共同作業ができ、ゲストへおすそわけができればどんな演出でも◎!ファーストバイト同様、無理にケーキカットを取り入れなくでもいいんです。

3-2.脱ケーキカットのおすすめアイデア

「見せる」ことよりも「ふるまう」ことに重きを置いた演出を取り入れましょう。
例えば、ケーキをふるまうデザートビュッフェ、お酒をふるまう鏡開きや果実酒サーブなどがおすすめです。

出典:トースト(TOAST)

4.花嫁の手紙

結婚式の最後に新婦から両親へ手紙を読む「花嫁の手紙」。
定番になったのは平成に入ってからで、それまでは花束贈呈だけ、新婦だけでなく新郎も手紙を読んでいた、本人ではなく友人が朗読など、いまとは違うスタイルだったそうです。

現代ではすっかり定番になっている花嫁の手紙ですが、「ゲストの前で家族とのことを話すのは恥ずかしい」「泣いてしまうかもしれないのが嫌」という人もいますよね。(筆者もそうでした)。

4-1.本質は「感謝を伝えること」

花嫁の手紙の本質は、普段は素直に言えない感謝の気持ちを結婚式という節目に両親に伝えること。また多くの人の涙を誘う演出なので、花嫁の手紙がないと物足りないというゲストが一定数いるのは確かです。

4-2.脱花嫁の手紙のおすすめアイデア

両親に感謝の気持ちを伝えるのは手紙が効果的ですが、ゲストの前で読む必要はありません。贈呈品と一緒に手紙を渡したり、挙式がはじまる前に両親の前だけで読みあげたりするだけで◎。

出典:IWAI OMOTESANDO

実際、筆者もゲストの前で両親への想いを伝えることが恥ずかしく、挙式の前にゲストがいない場で手紙を読みました。夫もご両親に手紙を読み、お互い感謝の気持ちを伝えた上で結婚式を執り行えたのはすごくよかったと思います。

ゲストの前では話しづらい内容についてもしっかり感謝を伝えたい人や、遠慮なく泣きたい人にはおすすめのスタイルです。

また、ゲストに物足りなさを感じてほしくない人には、サンクスムービーのような上映スタイルにするのもおすすめ。写真と一緒に感謝の気持ちを綴ったり、歌にして伝えたりなど、自分たちらしく“脱花嫁の手紙”をアレンジしてみてはいかがでしょうか?

5.招待状

自分たちの結婚式に招待したい人へ送る招待状。「ぜひ来て欲しい」という旨を伝える他、出欠の確認や、日時・場所をお知らせするために作成します。
フォーマルな場では紙の招待状を送ることが礼儀だと考える人や、招待状から自分たちらしい世界観を作りたいと思う人にとっては必要なアイテム。

しかし、「わざわざ紙の招待状を送付する必要があるのだろうか?」と疑問に思う人もいるはずです。
というのも、招待状はゲストを招待するためだけに存在するのではなく、座席や料理・引き出物の数など、結婚式の準備をすすめる上でゲストの人数を確認するための大切な材料でもあるからです。

その点で考えると、一度LINEやメールで確認済みの出欠を改めて招待状で確認する必要性、住所や名前をはがきに書いてもらい返送させる手間、出欠を目視で確認することによる抜け漏れの問題など…現代を生きる私たちには不便だと感じることが招待状にはたくさんあります。

5-1.本質は「準備をスムーズに進めるため」

招待状の本質は、準備をスムーズに進めるためのもの。
自分たちの結婚式に来てもらいたい気持ちを伝えた上で、できるだけ効率的に、ゲストに不便なく招待状を送ることがベストです。

5-2.脱招待状のおすすめアイデア

おすすめは、WEB招待状。
紙の招待状と同様、ご挨拶や出欠確認ページ、日時・場所の案内が掲載されたWEBページです。紙の招待状と違って、LINEやメールでURLを送るだけでOK!無料で簡単に作成できるサイトがいくつもあるので、WEBページ作成初心者でも安心です。

新郎新婦側のメリットとしては、招待状を送る手間がかからない、出欠をデータで簡単に確認できることなど。ゲスト側のメリットは、名前や住所は入力するだけ、はがきの返送が不要、結婚式当日は招待状から地図が開けるなど。

前撮りの写真を載せたり、ご祝儀の代わりになる事前決済を導入したり、二次会の出欠も一緒に確認したりなどアレンジも可能です!

目上のゲストや親族が多い人は、紙の招待状を併用しても◎。筆者は、友人や同僚にはWEB招待状を、紙に慣れている親世代のゲストには紙の招待状を郵送しました。
その際、WEB招待状に和装の前撮りの写真を何枚か掲載したところ、友人から「前撮りも見れて嬉しい」と好評!「返送の手間がなくていい」「おしゃれで素敵」ととても反応がよかったです。

「不便だなあ」と思いながら招待状を作成するのではなく、自分たちが準備をスムーズに進められるように工夫して招待状のスタイルを選びましょう!

6.席次表

席次表は、ゲストが自分の席を見やすくするためのアイテム。また、ゲスト全員の名前と新郎新婦との関係を一覧にする役割もあります。

6-1.本質は「ゲストをエスコートすること」

席次表の本質は、ゲストをエスコートすること。招待人数が多ければ多いほど必要になりますが、少人数の披露宴なら省いても問題ありません。

6-2.脱席次表のおすすめアイデア

最近は席次表の代わりに、“エスコートカード”や“シーティングチャート”を用意する人も増えています!

エスコートカードは、ゲストの名前と座席のテーブル番号が描かれたカード。受付で渡すほか、ウェルカムスペースの一角に装飾として飾り、ゲストが自分でカードを取るスタイルもあります。
座席が決まっている場合は、ゲストはエスコートカードに記載されているテーブルを探し、自分の席札が置かれている席に座ります。自由席スタイルの場合は、ゲストは記載されているテーブルを探したあと、好きな席に座ります。

シーティングチャートは、ゲストの席の案内を描いた一枚のボード。披露宴会場の前に置き、ゲストはそのシーティングチャートを見て自分の席を確認します。
席次表をゲストの人数分印刷し、手渡しする必要がないのは嬉しいポイントです。

7.芳名帳

芳名帳は、ゲストに名前や住所を書いてもらうノートのこと。ゲストが予定通り出席しているか確認したり、最新の住所録として記録したりできます。

7-1.本質は「ふたりのための住所録」

芳名帳の本質は、出席確認だけでなく結婚式後の住所録として活用できること。年賀状や引っ越しの連絡などをする時に活用できます。
だとすると、当日の出席と最新の住所が確認できればOK!ということです。

7-2.脱芳名帳のおすすめアイデア

芳名の代わりになるのが、ゲストカード。
芳名帳は結婚式当日の受付で書いてもらいますが、ゲストカードは自宅で事前に書いてもらい、当日に回収するスタイル。
受付時の混雑を避けるため、芳名帳を省略する風潮がある最近の結婚式では、特におすすめです。

また、「住所は招待状の返送で教えてもらったから出席だけ確認ができればいい」という人は、芳名帳を用意する必要はありません。簡易的な名簿リストにチェック欄を作っておけば、当日の出席を確認できますよ。

8.ご祝儀袋

ご祝儀袋とは、お祝いの気持ちを表すためにゲストが新郎新婦にお金を包む袋のこと。美しい水引を結んだ真っ白な封筒を使用し、贈り物の中身が清浄であることを意味する日本の結婚式ならではの文化です。

一般的には、ご祝儀袋は派手で華やか。鶴亀や松竹梅のようなめでたいものがデザインされており、金額や贈る相手に見合ったご祝儀袋を選ぶのがマナーとされています。

例外なのが、会費制の結婚式。新郎新婦が指定した金額をゲストが払うスタイルで、ご祝儀袋は必要ありません。

ご祝儀袋を買って新札を包み、さらに袱紗(ふくさ)で包んで持参する。この行為によって祝福の気持ちが高まるゲストが多いことも事実です。
しかし最近では、「手間をかけさせたくない」「ご祝儀袋の処理に困る」という声が増えています。

8-1.本質は「ゲストの気持ち」

ご祝儀袋の本質は、ゲストからのお祝いの気持ち。
例えご祝儀袋がなくても、ゲストがお二人をお祝いする気持ちは一ミリも変わりません。大切な人が自分たちのためにお祝いを用意してくれるだけで、お二人も嬉しいですよね。

8-2.脱ご祝儀袋のおすすめアイデア

脱ご祝儀袋をするなら、電子マネーやクレジット決済の選択肢を用意するのがおすすめ。WEB招待状を送るのと一緒にクレジット決済もできるようにしておけば、ゲストは当日ご祝儀袋を用意する必要がありません。

ポイントは、「ご祝儀袋でもクレジット決済でもどちらでもOK」と選択肢を用意すること。ゲストによっては、ご祝儀袋に包むことで祝福の気持ちが高まる人もいるからです。

ご祝儀袋を用意して新札をおろし、名前を書いて当日持参する。この手間がなくなるだけで、ゲストの負担はかなり軽減できるのではないでしょうか。

9.脱定番の結婚式を挙げるなら、自由度の高い結婚式場探しをトキハナで!

ファーストバイトやケーキカット、招待状など、結婚式の定番と言われている演出やアイテムの数々。
「本当に必要?」と疑問に思う人は、その本質を捉えて選択することが大切。“脱定番”し、代わりになる演出やアイテムを取り入れることで、よりお二人らしい納得できる結婚式が叶いますよ。
紹介したおすすめアイデアを参考に、自分たちらしい結婚式にしましょう!

出典:THINGS Aoyama Organic Garden. dth

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