トキハナと新婚の定時ダッシュとの連載記事「回避せよ!ブチ切れウェディング」
今回は2記事目と言うことで、ブライダル業界の闇に更に切り込んでいこう!
幸せの象徴、結婚式。人生のゴールでもあり、スタートとも考えられている「結婚」。結婚のイメージと言えばバージンロードと真っ白なウェディングドレス、指輪の交換の「結婚式」ですが、実は幸せのイベントである結婚式の裏側が真っ黒で闇だらけなのはご存知だろうか?!
これから結婚式の予定が1ミリでもある方はもちろん、結婚式に参列したことがある人も、舞台裏ではこんな闇があると知り、少しでも自分自身が損をしないために、あなたの大切な人が人生の一大イベントでイライラ大爆発!に発展しないよう、本記事でブライダルの裏側を覗いてみよう。
(あくまで私調べの調査結果ですが、本連載のトキハナさんの協力も得て、業界関係者の方に聞き込み調査と私友人からのリアルな話を匿名にてまとめています)
定時ダッシュちゃん
(X:@teiji_oriental)
X(旧Twitter)フォロワー6万人超えの恋愛・お仕事系ツイッタラー。マッチングアプリ芸人です👼 “東京で働く20代オンナ”のあれこれを発信。
① 大学時代の友達A子に聞いた「大金払って仕事できない人とプロジェクト進行する大変さ」
大学時代に一緒に箱根に行くほど、仲良くしていた友達A子は、大学院卒業後、東北の地元に戻り、バリバリと社会のために働いている。
そんなA子は、半年前に地元で結婚式を終えた。もちろん式自体は素敵だったし、彼女の幸せで美しい姿に私もホッコリ♡嬉しかったのだが、後日電話で話を聞くと、プランナーさんの対応になんともイライラが止まらない〜!様子。
詳しく聞いてみると、私自身もそりゃないだろ〜〜!汗 な事態が発生していたので、実例を元に、結婚式にどんな裏側や落とし穴があるか見ていこう。
地元で素敵な彼と出会って、婚約。
結婚式は自分が通っていた小学校の近くの会場が気になっていたので、見学をして即決!見学時の担当の人は、会話がしやすくこの人にお願いしたいなと思って契約したら、実際の担当プランナーは新人の女の子…。
別の担当者が付くのは100歩譲って仕方ないとして、結婚式までの間やり取りをしていくも、
「完全に新人であり、業務がマニュアル化されていないため、当日に近づくまでドタバタ進行」
「どこに誰を集合させたら良いのか?当日の進行でさえ、新人の子なので分からずに、1つずつ確認が必要」
「自分は即レスしているのにも関わらず、返信が常に数日後、いつが休日なのかも分からない状態」
「席次表をチェックしてもらっても、逆に何回もミスれられるので、確認が果てしない」
など、細かく書くとキリがないのだが、上司のサポートも不十分でマニュアル化されていないため、完全に「大金払って新人教育を担っている謎の状態」に…。
A子は「このままではマジでヤバい!」と思い、会場へこの実情をかなりの長文メールで切実に伝えて、元々見学時に対応してくれた上司が担当となってとのことですが、、
当日ウェディングケーキがオーダーしてたものと違ったり、専属カメラマンの写真が現像されると、会場スタッフや荷物などがガッツリ写っている写真が多数など「数百万円払ってコレか?!」と思われるトラブルがたくさん発生。
などなど、こんなエピソードは彼女だけでなく、細々とした苦い話が色んな新郎新婦から聞こえてくるのがブライダルの裏側。
せっかく挙げた結婚式で、イライラした話を今でも思い出すのは苦しいが「きっと私の会場だけでないハズ、どうにか業界全体で改善してくれ!」との想いで、A子が暴露してくれました(テンキュー!)
② 全ての元凶は「永遠にリピートしない高単価商材」
結婚式の闇深いところ、ブラックな側面は、①と前回の連載でお話しした通り、
●実態とかけ離れた見積もり書(100万単位で安く見積もられてしまう)
●時間が長すぎるブライダルフェア
●契約した後にも関わらず、コース料金が値上げされる
●めちゃくちゃ高いお金を払っているのに、プランナーの仕事能力が低くて、打ち合わせが長い&効率が悪い
●今日契約してくれたら値引き!の即決営業スタイル
●当日の演出が指定していたものと、思いっきり違った!
など、新郎新婦側の不満は意外とたくさん耳にします。
では何故ブライダル業界は、どこの式場でもこんなに不満が噴出しがちな業界なのか?
私が思うに「永遠にリピートしない高単価商材であること」が全ての元凶であると分析しています。
まず「リピートしない」について、世の中の大半のサービスや商品はリピートありきで、商売が成り立っています。
BtoCで、絶対に!リピートしないのは、ブライダル業界や住宅購入ぐらいではないでしょうか?住宅購入も購入後のリフォームや増築、別荘の購入など、メンテナンスとアップセル部分があるので、長いお付き合いとなるので、ブライダルほど1本釣りで終わり!な産業ではないかと思います。(B to Bはリピートありきが基本なので、更にリピートしない商材はないかと)
この「リピートを絶対しない!」特殊なサービスであるブライダル業界、何が起こるかと言うと、当たり前ですが「契約取っちゃえば、もうリピートもしないし、とりあえず言われたことをやればいいやん〜状態」になってしまうんですよね…
(もちろん、一個人としてそんなことない素敵なプランナーさんや会場もあるかと思いますが、客観的な全体傾向としての話)
ホテル会場であれば、宿泊やレストラン、宴会利用でリピートがあるかもですが、結婚式はどちらかというと「憧れの会場で背伸びして開催」要素も強かったり、両親の支援やご祝儀によって、本人たちの資金力以上の会場で開催する人も多いので、強いリピート顧客になるかと言うとそれも微妙…。
どう考えても、ほぼリピートがない業界となってしまうので、開催までの準備で不満が発生しても、会社内では優先度が低く、それよりも新規契約の獲得に企業として集中してしまうのが、悲しい流れなのでもあります。
③ 「口コミが機能しない」ブライダル業界の特殊性
また「口コミが機能しない」こともブライダル業界の不満爆発、特殊性に繋がっていると私は分析します。
例えば、化粧品や洋服、サロンなど、良いお店や商品があったら、友達に「コレ良かったよ〜!」とシェアして、購買に繋がるのは一般的。
一方で結婚式については、ブライダル専門の口コミサイトやインスタグラムでの投稿など、口コミが重要な場面もあるかもしれませんが、マーケティング部分で重要視されている「友人・知人の口コミ」が機能しにくいのがブライダル業界。
だって、仲の良い友達や知っている先輩が既に挙式した会場で、わざわざ自分も挙げよう!なんてしないですよね(汗)
地方などで式場数が限られている故に「被ってしまった」はあったとしても「友達の結婚式レポがめちゃ良かったから、同じ会場にしたよ〜♡」はほぼないし、なんとなく被らないようにしたくなるのが女性心理…。
全く同じ会場で挙式したら、参列者数やドレスのクオリティ、造花、オプションなど、如実に「いくらお金を使ったか?」で差が出てしまうので、避けたくなるのも当たり前ですよね。
また本当は「この会場ヤバかったな?!」と思っても、サンクコスト理論的に大金を掛けて開催した幸せイベントへの悪口は、自分でも言いたくないし「本当は良かった」と自己暗示してしまうもの。
だからこそ、本当の口コミは表層化しにくいし、リアルな友人・知人からの口コミを参考にできないからこそ、会場側は契約した後の顧客対応を大切にできない側面もあるのかなと、分析しています。
以上、連載2記事目「幸せの裏側は真っ黒…ブライダル業界の闇」をお届けしました!
もちろん、全ての会場が不満爆発!でもないし、プランナーさんは基本良い人が多いのですが、今回はサービスの特殊性・構造上、どうしても不満が爆発しやすい企業対応となるよね、という分析と「こういう落とし穴があるよ!」をリアルな友人談と共に、解説しました。
ぜひ感想や「自分はこうだった〜!」など、Xやインスタでお待ちしています〜!もっと良い業界になることを切に願って、また次回の記事でお会いしましょう!
■トキハナ社長 安藤正樹からのコメント
担当プランナーが信頼できなくてどうするべきか…という相談はトキハナでもいただくことがあります。
「不安だと伝えて良いのか…」と悩まれる方もいらっしゃいますが、ご本人に率直に伝えるか、難しければ上司や支配人の方にお話するのがおススメです!
大切な結婚式、モヤっとする時間はもったいないのですぐに伝えるようにしましょう!しっかり聴いてもらえると思います。
リピートについてもご指摘の通りで、現場のウェディングプランナーはお客様のためにという使命感をもっている方々がほとんどですが、経営されている方々の中にはご指摘の通りのような姿勢の方々は確かにいらっしゃるなと思います。
本当は式場を決める前に経営姿勢や代表者の発言までご覧頂く方が良いと思いますが、なかなか難しいですよね。
ただ、レストランやホテルの場合は、新郎新婦も参列されるゲストも今後のお客様になるという意識が強く、また、地域に根差して長く結婚式を展開されているような式場も、地域の方に認められなければならないという姿勢が明確なので、この点心配な方にはおススメです。
口コミに関しても、新郎新婦は比較できませんし、レストランやホテルのような形では機能しにくい側面が強いと思います。
トキハナができることの1つは、トキハナが紹介する式場は、即決不要の最低価格の適用や持込無料といった参画状況を満たせる結婚式場だけとしています。
営業姿勢が強い結婚式場は「そんなことはしたくない」と掲載を拒否されますし、「うちはできますよ」と言われても疑義がある結婚式場は掲載をお断りしたり掲載停止をしていたりもしますので、この点では安心していただけるポイントとなると思います。