結婚を間近に控えている方の中には、保険の見直しを検討している方も多いはず。保険は不測のトラブルに備えて加入するものですが、毎月保険料を支払う必要がありますし、たくさん加入していればいいというわけでもありません。
そこで、今回この記事では保険の基本的な考え方について徹底解説!本当に必要な保険や、見直し対象の保険もご紹介します。結婚を機に保険を勉強したい方は参考にしてみてくださいね!
(文:三島 莉永)
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1.貯金が少ない人ほど必要?「保険とは?」をおさらい
まずは、保険の基本的な考え方について解説します。
そもそも保険とは、トラブルが起こる確率は低いものの、もし遭遇してしまうと生活が困窮してしまう事態に備えるために加入するもの。
よくあるトラブルでお金もそこまでかからない場合は貯金で備えますが、滅多に起こらないけど発生したら大出費になるトラブルには保険で備えるのが一般的です。
滅多に起こらないけど発生したら大出費になるトラブルとは例えば、長期入院による失業などが一例として挙げられます。
長期入院による失業はなかなか起きないトラブルですが、もし起こってしまったら多大な損失を被る可能性が高いです。
そんなトラブル発生時に役立つのが保険です。不測の事態による金銭的なリスクに対応できるのが保険の魅力と言えるでしょう。
ただし、保険に加入すると毎月保険料を支払わなければならないため、保険にたくさん入ればいいというわけでもありません。
貯金でも備えられる小さなトラブルにも備えようとすると家計を圧迫してしまいますし、自身の貯蓄も増やしにくくなってしまうため、本当に必要な保険にのみ加入することをおすすめします。
2.本当に必要な保険は3つだけ
病気やケガに備えるために保険に加入するという人が多いですが、実は、日本の公的医療保険はとても充実しています。
日本国民は全員公的な医療保険に加入しているので誰もが平等に医療が受けられますし、現役世代の医療費の自己負担額は、原則3割です。
民間の医療保険に加入するなら、高額な治療費・先進医療が必要、もしくは入院日額が多くかかる場合など、公的医療保険で備えられないレアケースに備えるのが良いでしょう。
医療以外に民間保険を契約するのであれば、まずは以下の3つを検討してみましょう。
掛け捨ての生命保険
掛け捨ての生命保険とは、定められた保険料を契約期間中のみ支払う保険商品。
貯蓄型と異なり満期や解約時に払い戻しはありませんが、万一の時に手厚い補償を受けられるのが魅力です。
なお、掛け捨ての生命保険は毎月支払う保険料が2,000~3,000円とリーズナブル。
ただし、保険商品によって保障内容は異なりますので、契約時には契約内容(保障額や特約)をしっかりと確認し、必要な保障が含まれているかどうかを判断することが重要です。
火災保険
事故や災害は、滅多に起こらないけど発生したら大出費になるトラブルの1つ。
特に日本は地震や台風が頻繁に発生するため、火災保険は重要性が高いとされています。
その点、火災保険に加入していれば、事故や災害によって建物・家財が損害を受けたときの補償が受けられます。
ただし、火災保険は会社によって保険料や補償内容は様々。
住宅の仲介業者が勧める火災保険は過剰な特約によって保険料が割高になる可能性もあるため、出費を抑えたい方は保障内容を確認しましょう。
自動車保険
自動車に乗る方は必須の保険です。
自動車保険には、加入が必須な”自賠責保険”と”任意保険”の2種類ありますが、”任意保険”の補償内容は自分に必要なものを選ぶ必要があります。
例えば、自動車事故による相手方への補償は滅多に起こらないけど発生したら大出費になるトラブル。
そのため「対人対物補償」の金額設定は手厚くしておくと安心です。
人身事故や対物事故では非常に高額な賠償責任が発生するケースが多いですが、限度額無制限の対人対物補償を付けていれば出費を抑えられるからです。
また、任意保険の加入経路には「代理店型」と「ダイレクト型」の2種類があります。自動車ディーラー等の保険代理店が間に入る「代理店型」は万全のサポートが受けられますが、代理店手数料が含まれるため保険料も割高に。
一方、ネットで加入できる「ダイレクト型」は、保険料は割安ですがサポートに不安がある方には不向きのようです。
3.解約しても大丈夫?見直すべき保険とその理由
結婚は、人生における大きな節目。パートナーと新たな家族として生活していくことになるため、「結婚を機に保険を見直したい…」という方も多いでしょう。
ここからは、解約しても問題ない保険とその理由について解説します。
注)保険商品選びや解約については、個々の状況やライフプランに応じて慎重に検討する必要があります。保険を見直す際には、必ず各保険の特徴を理解した上で、必要に応じて専門家に相談してください。
医療保険(手術給付型)
先述したように、日本では公的医療保険が充実。
自己負担限度額を超えた分を国が負担してくれる”高額療養費制度”があるため、医療費の大部分は公的医療保険で賄えるといえるでしょう。
個人年金保険
個人年金保険とは、公的年金とは別に老後に備えて積み立てる民間型の年金ですが、受け取り時や受取人によっては想定外の税金がかかることに注意が必要です。
また、国民年金は終身年金でインフレにも対応しているのに対して、個人年金保険は有期年金でインフレにも対応していません。
老後に備えるのであれば、つみたてNISAやiDeCoなどの活用がおすすめ。
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貯蓄型保険
貯蓄型保険とは、毎月保険料を積み立てながら万が一のときに備えることができる保険ですが、割高な保険料に対して保障額が低いため、大きな損失に耐えられるとは言い切れません。
万が一の事態に備えて保険で備えたいのであればリーズナブルな掛け捨ての生命保険を、投資で資産形成したいなら投資信託を購入するなど、それぞれ分けて考えるのがおすすめです。
外貨建て保険
外貨建て保険とは、払い込んだ保険料を外貨で運用する保険です。
実は2024年に、外貨建て保険は金融庁から金融機関に改善が求められました(*)。
為替変動による元割れリスクがあることや、手数料によって利回りが実質低いとして問題視されています。
*金融庁 外貨建て一時払い保険販売めぐり 金融機関に改善求める|NHK NEWS
民間の介護保険
民間企業が提供している介護保険は、介護の際に生じる金銭的リスクに備えるための保険。加入義務がある公的介護保険とは異なり、任意で加入するものです。
ですが、民間の介護保険は”保険料を支払う人”よりも”保険料をもらう人”が多い保険なので、保険の原理により保険料が高額です。
ペット保険
ペットを飼っている方の中には、ペット保険に加入している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ペット保険は保険適用外の傷病が多く、ペットの高齢化により更新できない可能性も。ペットのケガや病気に備えるなら貯蓄がおすすめです。
なお、ペットが人にケガを負わせてしまった場合に備えたいのであれば、火災保険・自動車保険に特約を付けることでカバーできます。
地震保険
地震保険とは、地震や津波による住宅・家財の損害を補償する保険です。地震が頻発におこる日本では「もしものときに備えておきたい…」と考える方も多いですが、地震保険は保険金が出にくいというデメリットがあります。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では被災者の約7割が地震保険において「一部損」という判定を受けました。
「一部損」は現時点での評価額の約5%しか保険金を受け取れません。
新築の戸建てが被災した場合なら検討の余地があるかもしれませんが、その他の場合はとても家の立て直しや修繕、家具の買い替え費用を保険金だけでは賄いきれないでしょう。
4.まとめ|自分に必要な保険に加入を!専門家に相談するのもおすすめ
人生は何が起こるかわからないもの。誰しもが交通事故や災害、大病に見舞われるというわけではありませんが、万が一のトラブルに備えて保険には加入しておきたいという方も多いでしょう。
特にこれから結婚するみなさんの中には、家族のために保険に加入する・見直すという人も多いはず。
記事内でもご紹介したように、人によって必要な保険は異なりますし、保険にたくさん加入していればお得というわけではありません。日本では公的医療保険がとても充実していますし、公的年金や各種制度も整っています。
特別な理由もなく、自分に適していない保障内容の保険や、保険料・手数料が割高&補償が薄い保険に加入していると貯蓄も進まず、不測の事態が起きた際、金銭的に対応しきれなくなる恐れもあります。
そのため、民間保険は本当に必要なもののみ活用するのがおすすめです。もし「自分たちにとって必要な保険が分からない…」という場合は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。
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