「結婚を機に家を買うなら、自宅に仕事用のスペースを設けたい」という方も増えてきました。そんな方におすすめしたいのが、中古物件のリノベーションです。中古物件をリノベーションすれば、自分たちの好みや生活スタイルにあった理想の作業スペースが手に入ります。
そこで、この記事ではリモートワーカーにおすすめしたい、中古物件をリノベーションする際の工夫点をご紹介。自宅でリモートワークをする機会が多い方は必見です！
(文：三島莉永)
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目次
1.リノベーションの基礎知識
「結婚を機にマイホームの購入を検討しているけど、費用は抑えたい…」
「なるべくリーズナブルで理想的な住まいを探している」
そんな結婚後の新居探しに悩んでいる方々から近年特に注目されているのが、中古物件をリノベーションするスタイルです。
壁紙の貼り替えや設備の修繕などのリフォームと違って、リノベーションは間取りを変更したり、設備を新たに設けたりといった大規模な工事を指します。
新築物件と比べて中古物件なら、駅チカや人気エリアの物件にも安く住めますし、自分たちの理想に沿った空間に仕上げることも可能です。
ふたりの生活スタイルや今後のライフプランに合わせて、自分たちらしい空間を作り上げることができます。
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2.リモートワーカーのためのリノベーション3つの工夫
自分たちの理想の空間に仕上げられるリノベーションスタイルですが、最近では自宅でリモートワークも多いため、仕事用のスペースの設置を検討する方も増えています。
しかし、
「具体的に、どんな風にリノベーションすればいいのかわからない…」
「リノベーションってどういうことまでアレンジ可能なのかわからない…」
という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、リモートワーカーにおすすめしたい、中古物件をリノベーションする際の工夫ポイントを3つご紹介します。
工夫①仕事場＋住まいのハイブリッドな空間づくり
まずご紹介するのは、仕事に集中しつつ、暮らしの中にゆとりを持つ設計について。
リモートワーカーにとって、自宅は仕事場であり、寛ぎの空間でもあります。
仕事に集中できる環境と、リラックスして過ごしやすい環境が共存するハイブリッドな空間を実現するには、以下のような工夫がおすすめです。
◆腰壁やパーテーションでゆるく空間を分ける
広々としたリビングの一画を、腰壁やパーテーションで区切ってワークスペースを設置。
あえて壁を設けず全体を見渡せるつくりにすれば、開放的な気分で仕事に集中できるでしょう。
◆家族も自分も音が気にならない防音室
仕事でオンライン会議・商談が多い方や、楽器などを鳴らす機会がある方におすすめなのが「防音室」。
音漏れ対策が万全なら、どちらかが仕事中でもリビングで映画や音楽鑑賞などを楽しめますし、防音室で仕事をすれば周囲の喧騒や生活音が気にならないため集中力が途切れません。
◆一室空間で寝室を隠せる仕様に
リモートワーカーの中には、自宅を仕事場兼、外部の方を招いて打ち合わせを行う場として利用したいという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、“一室空間”でプライベートスペースを隠せる仕様にするのがおすすめです。
一室空間とは、家を仕切る壁や柱をなるべく設けない設計のこと。空間を広々と使えるのが魅力で、近年注目を集めています。
一室空間の自宅を仕事場兼打ち合わせ場所とする場合、ONとOFFの切り替えがネックになりがちですが、寝室などのプライベートスペースを隠せる仕様にすれば問題ありません。
室内に窓付きの扉やブラインドを設ければ、仕事中は寝室が見えないようにできますし、来客があった際もビジネスの場として自宅を活用できます。
なお、筆者の経験談ですが、寝室が見えないようよう工夫するのは集中力の向上にも効果的です。
筆者は仕事中にベッドが視界に入るとつい寛ぎたくなってしまうため、仕事中は自由に動かせるパーテーションを使ってベッドが見えなくすることで、集中力の妨げにならないようにしていました。
工夫②ワークスペースと暮らしを一体化し、調和させる工夫
続いてご紹介するのは、ワークスペースと暮らしを同じ空間で一体化する方法について。
前項でごしょうかいしたように、集中力の向上などを理由にONとOFFの切り替えを重視する方もいらっしゃいますが、
「限られた空間の中で、広々とした仕事場と生活空間がゆるやかにつながる間取りにしたい」
と考える方も少なくありません。
ワークスペースと暮らしを一体化するためには、以下のようなリノベーションを行ってみるのはいかがでしょうか。
◆ダイニングテーブル兼ワークデスク
「家族の様子を見守りながら、食事や家事の合間に作業しやすい空間にしたい！」という方には、造作家具としてダイニングテーブル兼ワークデスクを設置するのがおすすめです。
リビングにダイニングテーブル兼ワークデスクがあれば、家族が料理をしたり、ソファで寛いだりしている姿を見守りながら作業を進められます。
また、限られたスペースを有効活用できるのも魅力です。
既成のワークデスクを設置するとなるとそれなりのスペースが必要ですが、ダイニングテーブル兼ワークデスクの造作家具なら希望の寸法に仕上げられるため、空間を広々と使えますよ。
◆通路を広げてワークスペースに
リビングに繋がるキッチン横など、普段通路として使っている動線をワークスペースや仕事道具を収納する場所として活用する方法もあります。
リノベーションをする際に通路を広く設計し、テーブルや仕事道具を収納するための棚などを壁側に設ければ出来上がり。
ワークスペースや仕事道具の収納場所を新たに設けるとなると、どうしてもリビングや個室を圧迫してしまいますが、通路を有効活用すればリビングや個室を広く設計できます。
◆ワークスペースとして使えるスキップフロア
広々としたリビングダイニングに段差をつけて、ワークスペースとして使える“スキップフロア”を設けるのもおすすめです。
スキップフロアとは、フロアの床の一部に高低差をつけて空間を立体的に活用する間取りのこと。
スキップフロアを一段高く設ければ、リビングダイニング全体を見渡せますし、個室と違って壁がないため家族と気軽にコミュニケーションをとれます。
目線が高くなることで作業にも集中しやすくなりますし、スキップフロアの下を収納スペースに、といった工夫ができるのも嬉しいポイントです。
工夫③ワークスタイルにぴったりの家具を造る
中古住宅のリノベーションは、なんといってもゼロから自分たち好みの家づくりができるのが魅力。
内装を自分たち好みにできるのはもちろん、持ち物の量に合わせて収納スペースを多めにも設けたり、大きな造作家具を設置できる間取りにしたりといった工夫も可能です。
自宅に資料や仕事道具を置いておかなければならない、リモートワーカーにとって悩みのタネである“収納スペース問題”も解決しやすいでしょう。
例えば、中古住宅をリノベーションすれば、以下のような空間に仕上げられます。
◆造作棚を設けてギャラリーのような空間に
壁に棚を設けてしまうと、賃貸だと原状復帰が必要になりますが、中古物件を購入してリノベーションすれば問題ありません。
エントランスやキッチン、リビング、ワークスペースなどに収納棚を自由に設置できます。
例えば、天井まで届く収納棚を設置することも可能。
仕事の資料や道具だけでなく、趣味で集めているアイテムなども飾ってギャラリーのような空間にできます。
ただ物を片付けるだけでなく、使いやすく、おしゃれに見せられるのもリノベーションで造作家具を設ける魅力でしょう。
◆2部屋にまたがるデスク
2つの部屋をまたがる大きな造作家具を設置可能な間取りにできるのも、リノベーションならではの特徴です。
間取りが決まっている賃貸だと、部屋の広さに合わせて家具を用意しなければなりませんが、リノベーションなら家具に合わせて間取りを変更可能。
2部屋にまたがるデスクは夫婦のワークスペースとしても使えますし、将来的に子どもたちが並んで勉強できるスタディスペースとしても活用できます。
家族それぞれが使える共用設計にすれば、長く快適に暮らせるでしょう。
3.まとめ｜ふたりの困りごとを解消するホームオフィスを造ろう
ご紹介したように、リモートワークといっても働き方や理想の環境は人それぞれ。
「集中できる個室が欲しい！」という方もいれば、「家族を見守りながら仕事もできるスペースが欲しい！」という方もいらっしゃいます。
そんな様々なお悩みを柔軟に対応できるのが、リノベーションの魅力。
今までの困りごとを全部解決するためにも、結婚を機にリノベーションで理想のホームオフィスを造ってみてはいかがでしょうか。
なお、物件探しから設計施⼯までサポートしてくれる「リノベる。」では、記事内でご紹介したワークスペースに関するご相談にも対応。
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