2017年4月、「目黒雅叙園」は「ホテル雅叙園東京」に施設名称を変更し、リブランディングをおこないました。
「心つなぐ、麗しき祝祭百景」という新コンセプトのもと、すべての客室を80〜120平方メートルの広さをもつスイート仕様にし、客室を茶屋・廊下を茶庭と見立てたデザインに仕上げられています。
そんな昭和3年の創業以来22万組をこえる結婚式をお手伝いしてきたホテル雅叙園東京は、古の良き文化と新しい現代の文化が融合したような、何世代にも渡って幸せの時間を受け継いでいきたい魅力があります。
今回は、日本初の総合結婚式場を築いた、「ホテル雅叙園東京」を徹底取材しました。
特別なことをする○○ウェディング!ではなく、ひとつひとつの積み重なってコンセプトに
近年、注目されている「テーマウェディング」。
「海」や「星」など結婚式のテーマを決めて、そこから結婚式を創り上げていく。もちろん、テーマやコンセプトを決めることも楽しい結婚式を創って行く上では大切なことです。「ホテル雅叙園東京」では、大きなテーマやコンセプトを決めるのではなく、ひとつひとつを積み重ねたものがテーマやコンセプトになる結婚式もご提案しています。
新郎新婦の中には、「自分たちのテーマを決めて楽しい結婚式をしたい!」と思われる方もいらっしゃれば、「親の気持ちを尊重した結婚式にしたい」と望まれる方も多くいらっしゃいます。無理に”○○ウェディング”とテーマを決めてオリジナリティを追求するのではなく、ありのままの新郎新婦の姿や親御様の想いそのものがコンセプトとなっていく。これは創業以来22万組の結婚式を創り上げてきた経験があるからこそ、できることなのだと思います。
出典: ホテル雅叙園東京
実話のストーリー
「ホテル雅叙園東京」では、実際の結婚式で生まれたストーリーから1冊の本にまとめたコンセプトブックがあります。ここでその中からひとつ、実話のストーリーをご紹介させていただきます。
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「娘には内緒で、色打ち掛けを着せてあげてほしい」
それは、結婚式を控えてた花嫁の母からの電話だった。
高校を出るとすぐに状況し、大学に通い就職活動をして社会人になった花嫁。
自立心が強く、何でも自分で決めることができた。
結婚する事も結婚式場選びも、予算の工面もぬかりない。
「お母さんは口出ししないで!私ちゃんとやってるから!」
それが彼女の母への口癖だった。
それでも母には分かっていた。
娘がいつも家族に心配をかけないように無理をして頑張っていることを。
実は予算の都合で、披露宴で色打掛を着るのをあきらめてしまったことを。
そして絶対に「助けてほしい」と言えないことを。
自分が助けると言えば、また意地を張ることも分かっていた。
当日、花嫁が披露宴の途中で化粧直しに立つとそこには夢にまで見た色打掛があった。
そしてすぐに分かった。母が準備してくれたものだと。
母への感謝の気持ちと申し訳なさが、堰を切ったように流れ出した。
大粒の涙となって。
色打掛を着てお色直しの入場をする花嫁。
その顔はとても優しく、おだやかな微笑みに満ちていた。
出典: ホテル雅叙園東京
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自分たちらしい結婚式を考える時、おふたりの今までの背景やご家族との絆、ご結婚への想いなどを掘り下げていき、それが自然とオリジナルのものになっていきます。
そして、会場の装飾や雰囲気も大切なポイントですが、歴史や文化・風土などから醸し出されるものを知ることも、その会場の魅力や価値にも繋がります。このような視点からも自分たちらしさを表現していけると思うと、会場選びもより楽しくなりそうですね♪
4つの挙式スタイル
「ホテル雅叙園東京」では、挙式スタイルを4つから選ぶことができます。日本古来の由緒正しき雰囲気でも、自由でカジュアルな雰囲気でも、新郎新婦のイメージに合わせて会場を選ぶことができるのは大きな魅力ですね。ここでは、ひとつずつ挙式スタイルをご紹介させていただきます。どのスタイルがお好みかぜひイメージされながらご覧ください。
①ガーデンチャペル
グローバルスタンダードな正統派「キリスト教」を挙げたい方には、ガーデンチャペルがおすすめ。太陽の光が差し込むチャペルで、厳粛ながらもアットホームな挙式を挙げることができます。ガーデンチャペルでは外国人専任牧師がつき、新郎新婦を温かく見守ってくれます。
また、結婚誓約のために署名を行うものが、結婚証明書でないことも特徴的です。チャペルに一冊の書があり、新郎新婦はその書に署名をしていただきます。この誓いの書はガーデンチャペルに保管され、おふたりの誓いが永遠に残っていくのです。そして、青空の中ガーデンセレモニーを行うことができることも魅力のひとつになります。まるで海外ウェディングのようなガゼボが立つガーデンで、あたたかな陽の光の包まれたセレモニー。ずっとずっとゲストの皆さまの心にも残っていくことでしょう。
出典: ホテル雅叙園東京
②フォレストチャペル
型にはまったものではなく、自由度の高い挙式を行いたい!という方には、フォレストチャペルがおすすめ。オリジナル度が高い「人前式」を行うことができます。
フォレストチャペルは森の中を進むと現れる貸し切り感が味わえるようなチャペルです。なんと、《ヴァイオリン・フルート・チェロ・オーボエ・ベース・ギター・鍵盤楽器》の中から、新郎新婦のお好みの楽器を2つ選ぶことができ、生演奏の中挙式を行うことができます。
また、フォレストチャペル限定の「ウェディングプレート」を作成することができます。このプレートは新郎新婦のお名前と挙式のお日にちが刻まれたもの。ウェディングプレートは2つ作成され、1つは新郎新婦へ、もう1つはフォレストチャペルに永遠に保管されます。ご結婚式のあとも、ずっと新郎新婦にとって特別な場所としてあり続けるのです。他にも、外国人シンガーによる祝福の歌声や、日本人牧師による事前カウンセリング、ファミリーオースなど、おふたりだけのオリジナル感を感じることができる挙式になること間違いなしです。
出典: ホテル雅叙園東京
③神前式
歴史ある「ホテル雅叙園東京」では、古式ゆかしい日本の伝統的な挙式スタイルでる神前式も人気です。神前式でも、ホテル雅叙園東京のこだわりの儀式が行われます。
例えば「紅差しの儀」。
新婦のお母様に花嫁の幸せを願い、最後の仕上げとして口紅をさしていただきます。挙式をより想いが込められた時間にしていただけるよう、挙式の前の時間も大切に過ごしていただきます。
出典: ホテル雅叙園東京
また列席者と足並みをそろえて神殿へと進んでいただく「花嫁行列」。
通常神社挙式の場合は野外で行われるセレモニーですが、「ホテル雅叙園東京」の場合は色鮮やかな伝統工芸品が並ぶ園内で行われます。園内で行うことにより、ご高齢の方や小さなお子様も安心してご参加いただけますし、雨の日でも変わらぬ姿で執り行うことができるのです。
出典: ホテル雅叙園東京
④百段階段挙式
昭和10年に創られた「ホテル雅叙園東京」園内に存在する唯一の木造建築で、東京都の指定有形文化財に認定されている場所があります。それが「百段階段」です。88年間挙式されてこなかったこの百段階段のスペースが、昨年11月より挙式をスタートすることとなりました。階段の上に次々と現れる7つの間は、ふたつとして同じ部屋がありません。
これは、昭和10年に創られた際、画家ごとに部屋を変え競わせることで最高のものを創らせたといいます。部屋ごとに異なる数々の画家の魂に触れることができるのです。そんな7つの部屋をどんどんと移っていく。挙式の間に様々な世界観に触れ、印象的な挙式を挙げることができることでしょう。
出典: ホテル雅叙園東京
彩りを意識した結婚式
想い出深い日、人はカラーの記憶が大きく残っていると言われています。「ホテル雅叙園東京」では、大切な日である結婚式の色をたくさんの方に思い出していただけるように様々な工夫をしています。
例えばお料理。
「ホテル雅叙園東京」では《西洋料理・日本料理・中国料理》からコースを選ぶことができます。どのコースも「幸せを呼ぶ彩り」という想いのもと、彩りを意識された最高のお料理が振る舞われます。また、《西洋料理・日本料理・中国料理》の3つの調理場が力を合わせて振る舞う和洋折衷コースも用意されており、3つの彩りがそれぞれ引き立て合う一番人気のメニューとなっています。
出典: ホテル雅叙園東京
そして味覚だけではなく、目でも彩りを楽しんでいただきたいと考えている「ホテル雅叙園東京」は、創立当時(昭和6年)からトップの画家たちに壁画・天井画・彫刻を描かせてくまなく装飾をしています。やがて”東洋一の美術の殿堂”・”昭和の竜宮城”と謳われるほど、多くの人々に親しまれる類まれなき場所となっていくのです。
「玄関から一番遠い宴会場までお客様が退屈しないように」そんな想いが込められている園内は、どの場所にカメラを向けてもとても印象的でまるで絵はがきのように魅力的なのです。
出典: ホテル雅叙園東京
日本の祝いは古より鮮やかに彩られてきました。そして、日本の結婚式には、色の数だけ人を想う気持ちがあります。だから、幸せとはとてもカラフルなのです。結婚式の当日だけでなく、新郎新婦の人生に色鮮やかで幸せな記憶を永遠に残すことができるように、ホテル雅叙園東京はこれからも彩りを紡ぎ、新しい色を生み出していくのでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ご結婚式の何年後も帰ってくることができる場所。そんな願いが込められた「ホテル雅叙園東京」。
例えばレストランや宿泊で戻ってこれたり、お子様が生まれられたら一緒に訪れられたり、二世代・三世代と受け継がれていく結婚式を行うことができたり…。他にも、あえて修繕しないと決められた披露宴会場があるなど、結婚式のあともおふたりの居場所であり続けます。
新郎新婦だけでなく、ご家族やゲストが安心できる心配りも散りばめられています。ご年配の方やお子様もご安心いただける付帯設備が充実していたり、新郎新婦がご成約後に担当プランナーは親御様にお手紙をお送りされたりと、ゲストにとっても特別な場所であり続けています。
結婚式の時間だけでなく、新郎新婦のこれから先の人生までも彩ることができるように。そんな魅力溢れる「ホテル雅叙園東京」について、これからも他の記事でも詳しくご紹介をしていきます。どうぞお楽しみに♪