結婚祝いを合理的に。ウエディングレジストリの活用法と注意点、向いている人を解説!

結婚祝いは何がほしい?と聞かれたら嬉しい反面、「リクエストして厚かましいと思われない?」「予算がわからないのでリクエストするのも難しい」と思う新郎新婦さんも。
そんなお悩みを解決するのが欧米で使われる「ウエディングレジストリ」です。
この記事では、ウエディングレジストリの使い方や注意点をご紹介。
向いている人やウィッシュリスト(ほしい物リスト)の作り方にも詳しく触れていきます。 (文:まゆ)

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1.欧米ではスタンダードな結婚祝いシステム「ウエディングレジストリ」

「結婚祝い、何がいい?」と聞いてもらえるのはとってもありがたいことですが、「どれくらいの金額の品までリクエストしていいものか…」「そもそも本当にリクエストしてもいいのかな?」と悩む新郎新婦さんは少なくありません。
リクエストをすると決めても、相手の予算を予想して、それに合わせてリクエストの品物を考える…というのは、結構難しいものです。

この問題を合理的に解決するには、欧米の結婚祝いのシステムを取り入れてみるのも一つの手。

というのも、欧米では結婚するカップルが欲しいものをリスト化し、二人へ結婚祝いを贈りたい人へ公開する「ウエディングレジストリ(リスト・ド・マリアージュ)」という方法がよく使われているんです。

かつては新郎新婦が結婚式をする時に、デパートでウエディングレジストリを登録する方法が主流でした。

ゲストはデパートでリストを見て商品を買い、商品はデパートから二人の元へ届けられるという合理的なシステム。購入された物はリストから消されていくため、他のゲストとの重複もありません。
そして今はこれがネット上で行われているため、さらに便利になっています。

この方法なら「結婚祝いをもらったけど、ライフスタイルに合わず使っていない」「すでに持っているものをもらった」などの残念な事態も起こりません。
贈る側の「どんな品物なら喜ぶかな?」「グループで贈る場合は予算に合う品物を探すのも一苦労…」などのお悩みもなくなり、まさに贈る方・贈られる方ともにハッピーに!

「ウエディングレジストリ」は日本のご祝儀代わりに使われている方法ですが、最近は日本でもご祝儀をもらわない新郎新婦さんが増加中。
ウエディングレジストリが活躍しそうなケースは、これからどんどん増えていくと考えられます。

ウエディングレジストリとして日本で活用できそうなツールと言えば、Amazonの「ほしい物リスト」。欧米でも、Amazonはウエディングレジストリとして多く用いられています。
普段から老若男女に広く使われているツールなので、新郎新婦も贈る側にもきっと便利なはず!

ですが、そもそも「ウエディングレジストリって自分たちに合った方法なのかな…?」と不安に感じている人もいるかもしれませんね。
そこで、ここからはウエディングレジストリが向いているのはどんなカップルなのか見ていきましょう。

2.ウエディングレジストリが向いている人

ウエディングレジストリは、大人数の結婚式で「ご祝儀代わり」として公開してしまうのはオススメできません。リスト作りが大変な上に、ゲストも内容が次々に変わっていくリストを前に混乱してしまうでしょう。

ウエディングレジストリが向いているのは、例えばこんな結婚式を検討しているカップルです。

■ウエディングレジストリが向いているケース

・結婚式は家族・親族だけで考えている
・友人だけの会費制パーティで、ご祝儀はいただかない予定
・2人だけor家族だけで海外挙式をしたい
・国際結婚

こういった形の結婚式では、結婚式に出席した人・しなかった人の両方から「ぜひお祝いを渡したいんだけど」と申し出があるケースが多いもの。
そういった相手にだけ公開するリストとして作成しておけば、双方にとって役に立つはずですよ。

3.Amazonの「ほしい物リスト」でウエディングレジストリをする方法

ではここからは、Amazonのほしい物リスト作成手順と公開のしかたを具体的に紹介していきます。
さらに、大切な人とのご縁を守るためにはギフトをもらった後にやるべきことも。合わせてチェックして、ウエディングレジストリを円満に使いこなしましょう!

①ほしい物リストを作成する

まずはほしい物リストを作るところから始めましょう。

パソコンの場合は、まずAmazonにログインし、右上の「アカウント&リスト」に移動して「ほしいものリスト」をクリック。右上の「リストを作成する」をクリックすると、新しいリスト作成画面が出てきます。

スマホアプリの場合は画面右下にある3本の横棒マークをタップし、メニューから「ほしい物リスト」をチョイス。右上の「+ほしい物リストを作成する」をタップすれば、新しいリストを作成できます。

次に、ほしい物リストに気になる商品を追加していきます。

Amazonでショッピングするのと同じ手順で商品を検索すれば、商品画面の下の方にパソコンは「リストに追加」、アプリでは「ほしい物リストに追加する」と表示があるので選択します。
すると「マイリストに追加する」という画面に変わるので、ウエディングレジストリ用に作成したリストを選択しましょう。「追加しました」というメッセージが出れば、追加は完了です。

②お届け先住所を設定する

届け先の住所を指定して送ってもらうには、ウエディングレジストリ用のほしい物リストのメニュー画面から「リストの設定」を選択します。

最初は「お届け先住所」の欄が「登録しない」になっているので、すでに登録済みの住所をチョイスするか、新しく住所を入力しましょう。

住所を登録すると、「第三者の出品の商品の発送同意書」というチェック項目が出てくるので、ここには必ずチェックを入れます。

③招待状に貼り付けても◎ほしい物リストを共有する

ほしい物リストのトップ画面で、共有したいリストを選択します。次に、画面右上の「…」マークを選択しましょう。
次の「管理リスト」(アプリでは「リストを管理」)という画面で「公開/非公開の設定」を公開に変更します。設定が終わったら、最後に右上の「変更を保存」を選択しましょう。

該当のほしい物リストトップ画面に戻ったら、「リストに招待」(アプリでは「+招待」)を選択。
すると「表示のみ」「表示して編集」の二択メニューが現れるので、「表示のみ」をチョイスします。次に出てくるメニュー画面で 「リンクのコピー」を選択すると「リンクがコピーされました」のメッセージが現れます。

あとは二人と相手にとって都合のいい方法でリンクを共有すればOK。

結婚式をする二人は、招待状にリンクを貼り付けて発送してもいいでしょう。この際、「結婚式に来てくれるだけでも嬉しい」という旨が伝わるメッセージを添えられるといいですね。

結婚式に招待しない人への共有は、SNSやメールなどにコピーしたリンクを貼り付けて共有するといいでしょう。Eメールで共有する場合は、「リンクのコピー」と並んで出てくる「Eメール」をタップすれば、そのままメールを送ることもできますよ。

④他のオンラインストアの商品も追加OK

ウエディングレジストリにAmazonのほしい物リストを使うメリットは他にもあります。

その一つが、Amazonのほしい物リストは他のオンラインストアの商品も追加できる点。あまり知られていませんが、サイトをまたいで商品の比較や欲しい物の一括管理ができるため、使いこなせばとても便利なツールです。

やり方としては「Amazonアシスタント」をインストールして、いつも通りネット上で自由に商品を探すだけ。

気になる商品があれば、画面右上のAmazonアシスタントのマークをクリックするとAmazonアシスタントが起動するので、メニュー画面で「ほしい物リスト」を開きます。
商品名・価格・注意点をメモできる画面が出てくるので、必要であれば入力して「ほしい物リストに追加」をクリック。それだけで、そのサイトの商品がリストに追加されます。

もし追加した商品がAmazonでも取り扱いがある場合は通知をしてくれるので、価格の比較にも便利!

ほしい物リストを見た人には「このストアで買い物する」ボタンと商品が表示されます。このボタンを押せば、Amazon外部で取引が始まります。

もしその商品を購入した場合、Amazonではなく、その商品を取り扱うショップがクレジットカードへの請求や、商品の配送に対応してくれます。Amazonが他のショップへ個人情報を渡すことはないので、安心して使ってくださいね。

⑤サンキューカードを送る

新郎新婦さんが気をつけないといけないのが、贈り物をもらった後。贈り物が届いたらなるべく早く、感謝の気持ちを伝えましょう。

伝え方としてオススメなのが「サンキューカード」を送る方法。二人の心がこもった手書きのメッセージがあれば、贈り主も嬉しいはずですよ。
早さを重視する人はサンキューメールを送ったり、電話でお礼をして気持ちを伝えるのもいいでしょう。

⑥内祝いを送る

日本の風習では、結婚祝いの品をもらったら1ヶ月以内に「内祝い」をするのがマナーとされています。
欧米ではお返しをする習慣はないものの、日本ではウエディングレジストリという方法もまだ使う人は少数派。結婚におけるマナーも色んな考え方の人がいる時代ですし、新郎新婦さんとしても「何も送らないのは気が引ける」という人も多いはず。

結婚式に招待したり、「お祝いしたい」と言ってくれるくらいの仲ですから、サンキューカードと共にお礼の品を送るのがやはりベターでしょう。

「どれくらいの金額の品を贈るべき?」など、内祝いについて詳しく調べたい人はこの記事も参考にしてくださいね。

4.相手の気持ちに寄り添った使い方を。ウエディングレジストリの注意点

ここまでウエディングレジストリの活用方法を見てきましたが、円満に使いこなすにはいくつか注意したいポイントが。中でも気をつけたいのが「どんな風に公開するか」です。

そもそも「プレゼントをリクエストする」という行為自体、日本ではよほど気心知れた人でなければできない、すべきでないと感じる人が少なくありません。例えどれだけ仲がいい人でも、注意しないと「厚かましい」と思われてしまうケースもあります。

日本ではまだ馴染みのない方法ということもあり、ウエディングレジストリを使うなら、相手に細心の心配りが必要だと心得ておきましょう。

特に、以下3つのポイントは押さえておきたいところです。

①「催促された」と感じさせない方法で公開する

ウエディングレジストリの最大の注意点は、「結婚祝いを催促された」と感じられないようにすることです。ここを気をつけないと、二人のイメージダウンや大事な友情にヒビが入りかねません。

一番安全なのは、結婚式にきてくれた全員ではなく、「結婚祝い、何がほしい?」と聞いてくれた人にだけ公開する方法。相手の「欲しいもの教えて」のリクエストに応える形で提示すれば、ウエディングレジストリは双方をハッピーにしてくれるはずです。

②「ほしい物リスト」以外の選択肢も提示する

年配者は特に、ネットショッピングやパソコン操作に慣れていない人もいます。

決してAmazonのほしい物リストを強要することがないように、場合によっては商品ページのURLをメールやLINEで送るなど、相手に負担のない方法でお願いしましょう。

③届いたらすぐにお礼の言葉と内祝いを

一番大事なのが、スピーディーに心からの感謝の気持ちを伝えること。テンプレートではない、二人からの心がこもったメッセージが添えてあると、贈り主も「お祝いしてよかった」と思ってくれるはずです。

5.まとめ|ウエディングレジストリは上手に使えばみんながハッピーに

今回は、合理的な結婚祝いを叶える「ウエディングレジストリ」についてご紹介してきました。
ここで、ウエディングレジストリを上手に活用するためのポイントをまとめて振り返ってみましょう。

ウエディングレジストリを上手に活用するためのポイント

ウエディングレジストリは家族だけの結婚式や会費制の結婚式をする人にオススメのツール

中でも「結婚祝い何がいい?」と聞いてくれた人にだけ公開するのが無難

使いやすいのはAmazonの「ほしい物リスト」。他サイトの商品もリストに入れられるので便利

お祝いをもらったら速やかに「サンキューカード」や内祝いで感謝の気持ちを伝えよう

ここ数年は新型コロナウイルスによるパンデミックもあいまって、ウエディングレジストリは世界的に取り扱う企業が増える動きもあります。
ポイントを押さえて活用すれば、これからの日本の様々な結婚の形にもきっと役立つツールのはず。結婚を考えている二人は、ぜひ活用してみてくださいね。


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