【明治神宮 明治記念館】取材記事①記憶にのこる“美しい日本の結婚式”の花嫁になろう

東京・JR原宿駅から歩いてスグの場所にある「明治神宮」は全国的に知られている観光スポットですが、実は結婚式を行う場所としても人気が高いことをご存じでしょうか?
この記事では「明治神宮」をトキハナが取材し、結婚式場としての魅力、明治神宮の神前挙式と演出、そして明治神宮外苑の一角にある「明治記念館」での写真撮影についてお話を伺って来ました。
(取材:トキハナ 神田裕子/文:三島莉永)

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1.「明治神宮」の歴史

出典:明治神宮 明治記念館

明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社。1920年(大正9年)11月1日に創建された歴史ある神社で、2020年(令和2年)には鎮座100年を迎えました。

明治神宮は初詣の参拝者数が日本最大級の神社として全国的に有名ですが、実は結婚式を行う場所としても多くのカップルから人気です。

なぜ明治神宮が結婚式で人気になったのかというと、その理由は御祭神にあります。

先述したように、明治神宮に祀られているのは明治天皇と昭憲皇太后。
江戸から明治へと変わる激動の時代を生き抜いてこられた明治天皇と昭憲皇太后は、とても仲睦まじいご夫妻だったと知られていたため、そんなお二人にあやかろうと明治神宮は縁結びのパワースポットとしても広く知られているのです。

明治神宮の境内にある「夫婦楠」は樹齢100年を超える大きな楠(クスノキ)です。
遠くからだと1本の楠に見えますが、よく見ると2本の楠がしめ縄でひとつに結ばれた状態となっており、まるで仲良く並び立つ夫婦のように見えるとして“夫婦楠”と名付けられました。
お互いが支え合っているその姿から、夫婦円満や縁結びの象徴として親しまれております。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

出典:明治神宮 明治記念館

加えて、明治神宮は結婚式後に戻ってきやすい場所であることも、結婚式を行う場所として人気を集めている理由のひとつです。

ゲストハウスなどの専門式場は結婚式後になかなか訪れる機会がありませんし、レストランやホテルはいつか閉店してしまう可能性もあります。
しかし、明治神宮はいつでも参拝できるため結婚式以外の日にも気軽に訪れられますし、商業施設のように移転や取り壊される可能性もありません。

長い歴史を持つ明治神宮では親子2代・3代にわたって結婚式を挙げられるケースも少なくありません。
都心の中でもアクセスしやすい場所にあるため、結婚式後にお子様の初宮詣や七五三詣の際に、結婚式を挙げた明治神宮に帰って来られるというお客様もたくさんいらっしゃいます。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

このように明治神宮はただ歴史ある神社として知られているだけでなく、“夫婦円満のご利益がある”、“結婚式後に帰ってきやすい”という2つの特徴があるため、結婚式場として多くの方から支持されているのでしょう。

2.厳かな雰囲気の「奉賽殿」にて、日本古来の結婚式を行える

出典:明治神宮 明治記念館

続いて、明治神宮の挙式会場についてご紹介します。

挙式を行うのは、御本殿の隣にある「奉賽殿」。室内は厳かな雰囲気の空間で、最大46名まで参列することが可能です。

「奉賽殿」は境内の奥に設けられており、扉を閉めると外部の音が全く聞こえなくなるつくりのため、挙式中は周りの喧騒が気になりません。
親族やゲストが見守る静かな空間にて、古来より伝わる神前挙式を執り行えます。

静寂な空間で行う日本古来の結婚式は、神聖な雰囲気を存分に感じられるはず。ゲストにも明治神宮でしか体験できない非日常的なひとときを満喫してもらえるでしょう。

出典:明治神宮 明治記念館

ちなみに、意外に思われるかもしれませんが「奉賽殿」での挙式時の衣裳は正装ならばOK!

神聖な場所で神前挙式を行うとなると、『衣裳や髪型に関するマナーも厳しそう…』とイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、衣裳や髪型に関するルールは設けられていません。
白無垢はもちろん、色打掛に洋髪での挙式も行えるため、和モダンな結婚式も叶えられますよ。

3.明治神宮だからこそ叶う、唯一無二な3つのポイント

明治神宮は挙式の際に、他の神社とは異なる特別な演出を行えるのも注目ポイントのひとつです。

一般的に神社での神前挙式では「参進」や「親族盃」、「雅楽」「巫女の舞」といった儀式が行われますが、明治神宮の場合は特別仕様。それぞれ次のような内容となっています。

3-1.ポイント①「参進」の距離が約10倍

出典:明治神宮 明治記念館

「参進」とは、神職や巫女に続いて新郎新婦や親族が列となり神殿まで歩く儀式のこと。一般的な参進は20~30メートル程歩くケースが多いですが、明治神宮はその約10倍もの距離が参進のために用意されています。

約70万平方メートルもの広大な敷地内には、創建当時に全国から献木された約10万木もの木々が植栽されているため、木々のざわめきや木漏れ日を感じながら奉賽殿へ続く道のりを歩みます。

なお、明治神宮は開門・閉門の時間を日の出と日の入りに合わせているため、秋・冬のシーズンに夕方から神前挙式の「参進」を行うケースもあるのだとか。

例年10月から期間限定で夕刻に行われている「灯り参進」は、青空のもとで行う「参進」と打って変わって幻想的な雰囲気。
かがり火と行灯が灯された参拝者の少ない境内にて「参進」を行えます。

出典:明治神宮 明治記念館

そんな明治神宮で行う特別仕様の「灯り参進」は、結婚式を挙げた新郎新婦だけでなく、参列者にとっても記憶に残る光景になること間違いなし!

ある新婦様は、高校生の頃に原宿で遊んだ帰りにおみくじを引こうと明治神宮を訪れて、「参進」を偶然見かけたそうです。
その時の花嫁様の白無垢姿に感動して、『なんて美しい結婚式なんだろう!』と、明治神宮での結婚式にずっと憧れをもってくださっていたようです。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

学生時代に偶然見た光景に惹かれ、後々結婚式を行う場所として選ぶなんてとても素敵なエピソードですね…!

ちなみに、挙式当日お天気に恵まれなかった際の「参進」は、雨に当たらないルートも確保しているため安心です。

3-2.ポイント②両家が向かい合っていただく「親族盃」

出典:明治神宮 明治記念館

「親族盃」とは、両家の親族が御神酒をいただく儀式のこと。両家の結びつきを深める意味合いを持つ儀式ですが、実は一部の親族だけを対象として、全員に御神酒が配られない場合も多くあります。

その点、明治神宮では参列する方全員に御神酒を提供。
両家が向かい合う形となって、御神酒をいただくスタイルのため、より2つの家族の結びつきを感じてもらえるでしょう。

チャペルは参列者が前を向くレイアウトとなっていることが多いですが、明治神宮の「奉賽殿」では新郎新婦は真ん中に位置していて、ご両家の皆様は互いに向かい合って着席していただきます。
新郎新婦を見守る配置で、互いの顔を見ながら盃を交わせるのも明治神宮だからこそ叶います。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

3-3.ポイント③「奉仕」するのは明治神宮の神職と巫女

出典:明治神宮 明治記念館

あまり知られていませんが、神前挙式の雅楽や舞をアルバイトの演奏者や巫女が行うことがあります。
ですが、明治神宮は伝統的で由緒正しい日本古来の神前挙式をおこなう神社。外部のアルバイトに雅楽や舞の奉納を委託することはありません。

明治神宮では、神前挙式の雅楽を奉奏できるのは明治神宮の神職だけです。
同じように舞を奉納できるのも、日頃から茶道・華道・舞の習練を積んでいる明治神宮の巫女だけです。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

明治神宮に日々奉仕している神職と巫女に結婚式の雅楽と舞を奉納していただけるのも、明治神宮ならではの魅力です。

4.「明治記念館」が誇る約1,000坪の庭園で記念撮影

出典:明治神宮 明治記念館

明治神宮での挙式後は、披露宴会場がある元赤坂の「明治記念館」へ。マイクロバスが用意されているため移動もスムーズです。

明治記念館は1881年(明治14年)、諸国の賓客をもてなすために建てられた「赤坂仮皇居御会食所」(現 明治記念館本館)がルーツです。

長い歴史を経て1947年(昭和22年)、明治神宮の総合結婚式場として「明治記念館」が開館し、2022年(令和4年)に75周年を迎えました。
現在は結婚式のほか、レストランやカフェ、パーティ会場、会議場として広く親しまれています。

そんな明治記念館には約1,000坪もの広大な庭園があり、新郎新婦はゲストの皆さんと一緒に披露宴が始まるまでの約30分間、写真撮影や歓談を楽しむことができます。

庭園から空を見上げた際に高い建物が見えないため、都心にいながら非日常感を満喫できるうえに、驚くのは庭園全体が青々とした天然芝で覆われていることです。

明治記念館の庭園は専任の庭師が一年中手入れをしています。
天然芝のため、冬の寒い夜には凍結防止のシートで芝生を覆うなど大変な作業もありますが、そのおかげで一年を通して美しく青々とした芝生の庭園を満喫していただけます。
—— 明治記念館ブライダルアドバイザー・早坂 真さん

出典:明治神宮 明治記念館

万が一お天気に恵まれなかったら、写真撮影と歓談の場所は室内ロビーになります。

ですがこちらのロビー、一面ガラス張りで美しい庭園を一望できる広々とした空間。雨に濡れた芝生の庭園を眺めながら過ごせるのも、明治記念館の結婚式ならではの魅力かもしれませんね。

5.まとめ│ゲストの記憶にのこる結婚式を「明治神宮 明治記念館」で

出典:明治神宮 明治記念館

今回この記事では、明治神宮にて行う挙式について詳しくご紹介しました。

記事内でもご紹介したように、明治神宮で行う神前挙式は唯一無二の特別仕様となっています。
長い距離を歩む「参進」や、明治記念館の庭園で過ごす挙式後の時間など、明治神宮だからこそ叶えられる挙式演出がたくさんあります。

また、“厳かな雰囲気での神前挙式”や“本物”にこだわっているのも明治神宮ならではの魅力です。
「奉賽殿」での挙式や、明治神宮の神職と巫女による雅楽や舞の奉納など、ゲストにとっても忘れられない思い出となることでしょう。

続く取材記事②では、明治記念館での挙式にクローズアップ。
2021年にリニューアルしてモダンな神前挙式会場に生まれ変わった「儀式殿」と、花嫁衣裳のラインナップを詳しくご紹介します。

明治神宮 明治記念館

アクセス:JR中央・総武線 信濃町駅 徒歩3分/地下鉄 銀座線・半蔵門線・大江戸線 青山一丁目駅(2番出口)徒歩6分/地下鉄 大江戸線 国立競技場駅(A1出口)徒歩6分

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