結婚挨拶後のお礼メール・LINE・手紙は出す or 出さない?【お礼状の書き方ガイド&例文付き】

結婚挨拶が終わってホッとするのも束の間、次に浮上するのが「お礼の連絡はするべき?」「お礼状って出すべき?」などのお悩み。 今回は、お礼状を書く・書かない両派の意見から、結婚挨拶後のベストなお礼のしかたを考察。メールやLINEを知っている場合や、あえて直筆の手紙を書く場合の書き方ガイドなど、これからパートナーの親御さんとのお付き合いをスムーズにする方法を先輩主婦がナビゲートします。 (文:まゆ)

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1.そもそも結婚挨拶後に「お礼状」を出すべき?

昔は「結婚挨拶の後には必ず送るべき」とされたお礼状。

ですがメールやLINEの普及や人々の価値観の変化が進み、今は「出さないでもいい」「出すべき」の両論あるのが現状です。

そこで今回は「お礼状を送るべきか悩んでいる」という人へ、お礼状を「出さない派」「出す派」の意見をご紹介。双方の理由を知った上で、ぜひ自分たちらしい選択をしてくださいね。

1-1.お礼状を出さない派の意見

お礼状を出さない派には、

「以前から親しくしているので、今さら手紙を送るのは不自然に感じた」

「返事をするべきかなど、悩ませて逆に負担をかけるのではと思った」

などの意見が上がりました。

確かに、相手の親御さんとの関係しだいでは、メールやLINEにとどめた方が自然なこともあります。
親御さんとよく会う機会がある場合も、お礼状より直接「先日はありがとうございました」と伝える方が自然でしょう。

どの世代でも「堅苦しいことは苦手」と感じる人はいるので、結婚相手と相談してご両親のタイプを鑑みて決めるのがオススメです。

ただし、お礼状を送らない場合も結婚挨拶の当日は必ず電話やメール・ LINEでお礼を伝えるのは最低限のマナーです。夜遅くなりそうな場合は、翌日の午前中には連絡するようにしましょう。

1-2.お礼状を出す派の意見

反対に、お礼状を出す派には、

「当日は緊張してうまく話せなかったので、改めて伝えたいことを書いた」

「単純に、これからもいい関係を築いていきたいから」

などの意見が上がりました。

親世代の考えも柔軟になっている今は、お礼状が届かなくても多くの人は気にしません。

ただそんな時代だからこそ、お礼状が届いたら、「大事に思ってくれているんだな」「今どき珍しい丁寧な人だな」と思ってもらえるはず。結婚相手も、自分の親にお礼状を送ってくれるのは嬉しいものです。

中には「結婚挨拶の日は結婚を認めてもらえなかったが、お礼状を送って後日再訪したら認めてもらえた」という人も。
それほどお礼状で示せる誠意は大きなものなんですね。

さて、ここまでの両派の意見をふまえて「お礼状を書いてみよう」と思った人もいれば、「やっぱり私は電話にしておこう」「 LINEを送るにとどめよう」と思った人もいますよね。

いずれの方法を選ぶにしても、押さえておくべきマナーがあるのは確か。ここからは、「電話」「 LINE・メール」「お礼状」それぞれの注意すべきポイントをお伝えします。

2.【結婚挨拶後のお礼はいつまでに?】挨拶当日〜1週間以内

どの方法でも「今さら?」感があると逆に印象を損ねてしまいます。以下のタイミングを目安とすると良いでしょう。

■結婚挨拶後のお礼を伝えるタイミング

●電話・LINE・メール
→結婚挨拶の当日が理想。夜遅い場合は翌日中に。
●お礼状
→結婚挨拶当日or翌日に投函が理想。遅くとも1週間以内に届くように。

3.【電話】伝えたいポイントは3つ

電話のいいところは、一番早くお礼を伝えられるところ。話しながら相手の反応をうかがえるので、後から気を揉まなくていいのもメリットです。

■電話でお礼を伝える場合のポイント3つ

●時間をとってくださったことへのお礼
●結婚を認めてくださったことへの感謝
●これからよろしくお願いしますの挨拶

さらに状況に応じて、食事を御馳走になったお礼・遠方から来てくださったことへのお礼・いただいたお土産のお礼と感想なども添えましょう。

4.【メールやLINE】絵文字を使わず丁寧な文面で

メールや LINEには手紙のような頭語や結語など、書き方の決まりはありません。ですが親しい間柄であっても、丁寧な言い回しを心がけましょう。絵文字はなるべく使わない方が、丁寧さが伝わるでしょう。

伝えたい内容は、電話と同じ3ポイント。状況に応じて、食事やお土産の感想・お礼も添えましょう。

さらに、できれば伝えたいのが「結婚への決意」。口では恥ずかしくて言えないことも伝えやすいのが、メールや LINEのメリットです。ご両親にとって嬉しい言葉なので、可能ならぜひ添えてみてください。

また、結婚挨拶の日に一緒に撮った写真があれば共有するのもオススメです。

■メールやLINEの例文

先日はご多用の中、お時間をいただきありがとうございました。
お二人のあたたかいお人柄に触れることができ、とても楽しい時間でした。
また、私たちの結婚をお許しいただいたこと、改めて感謝申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
●● ●●(自分の名前)

5.【結婚挨拶後のお礼の手紙】電話とセットで印象アップ!

マナー本にもよく載っている一番丁寧な方法が、結婚挨拶当日に電話をした上でお礼状を書くというもの。

親御さんと連絡先を交換していない場合は、「いきなり電話は緊張する」「知らない番号からかかってきてびっくりさせてしまうかも」など、不安もあるかもしれません。そんな場合は、結婚相手の電話でかけてもらって「●●がお礼を言いたがっているから代わるね」と電話を代わってもらうとスムーズです。

お礼状を書くにあたっては、封筒・便箋の用意や住所の確認など、いろいろと手間がかかるもの。すぐ発送できるように、結婚挨拶の前にある程度準備しておくのがオススメです。

「でも、何を準備すべき?」「書き方にルールはある?」という人へ、ここからはお礼状を書くのに必要なものや書き方をご紹介します。

5-1.用意するもの

お礼状を書くにあたり、必要なのが以下の3つです。

●封筒

丁寧さが伝わるのは、ハガキではなく封筒。
フォーマルなのは「白無地・長形4号」で、中身が透けない二重タイプや厚みのあるものが◎

●便箋

敬うべき相手への手紙は白の便箋がよしとされていますが、結婚にまつわるおめでたいシーンなので、少し華やかなものでもOKです。
色柄があるものを選ぶ場合は、ささやかで上品なデザインを選びましょう。

また、基本的にお礼状は「縦書き」とされていますが、以前から親しくしている親御さんなら横向きのレターセットでも◎。
その場合、結語と自分の名前は右揃えで書きましょう。

●ペン

お礼状は、手書きが基本です。字に自信がない人はパソコンで作りたいところかもしれませんが、受け取る側としてはビジネスライクに感じる場合も。
字が苦手でも丁寧に書くのが大事です。

古くからお礼状には毛筆が使われていましたが、現代では少し仰々しく感じられることも。毛筆ほど仰々しくなく、ボールペンほどカジュアルではない「万年筆」や「万年筆のようなペン」がオススメです。

では、次は内容の書き方を見ていきましょう。

5-2.お礼状の文面の基本構成

お礼状には、以下5つの決まった構成があります。

①頭語

文頭に書く「拝啓」などのこと。⑤の結語と必ずセットで使います。
(例)拝啓、拝呈

主に女性のみ用いることができる「前略ごめんください」を頭語とする場合、結語は「かしこ」となります。
いずれの場合も、親御さんとは直前に会っているので季節の挨拶は不要です。

②前文

まずは、結婚挨拶の日のお礼を伝えます。
「美味しい手料理をありがとうございました」など、当日にあった特にお礼すべきと思う点に触れましょう。

③主文

次に「結婚を快くお許し下さったことに、改めて感謝申し上げます」など、結婚を認めてもらったことへのお礼を述べます。

④末文

続けて今の心境や今後の抱負、「今後ともよろしくお願いします」の旨を添えましょう。
結びには改めてのお礼と、ご両親をいたわる言葉を添えると◎

⑤結語

文末に書く「敬具」など
(例)敬具、拝具、敬白

すでに相手の親御さんと親しい間柄なら頭語や結語は省いてもOKですが、きちんとした文章は心がけましょう。

なお、お礼状に書くべきは「結婚挨拶のお礼」と「今後ともよろしくお願いします」の旨だけです。
「追伸」もお礼状には適さないため、他に伝えたいことがある場合はお礼状以外の方法で別途伝えましょう。

5-3.お礼状の封筒の書き方

お礼状は三つ折りにし、封筒の裏側から見て右上に便箋の書き出しがくるように封入しましょう。封をした後は、綴じ目に「〆」を記入します。
封筒の裏側には、自分の郵便番号・住所・氏名も忘れずに記入しましょう。

送り先の敬称は「様」とし、両親ともご健在の場合は二人の名前を書きましょう。

6.結婚挨拶後のお礼状の例文

お礼状の構成や送り方がわかったところで、ここからは例文をいくつか見ていきましょう。
色んなパターンを紹介していくので、二人のシチュエーションに応じた例文を参考にしてくださいね。

6-1.初対面・相手の実家で挨拶した場合

拝啓
昨日はご多用の中、ご自宅にお招きいただき誠にありがとうございました。
感謝の気持ちをお伝えしたく、筆をとらせて頂きました。

お目に掛かれたことを、心から嬉しく思います。また、私たちの結婚を快くお許しいただいたことに改めて感謝申し上げます。

●●さんから伺っていた通りとても温かいご家族で、とても幸せなひとときでした。そんな素敵なご家族の一員として迎えいれて頂けることを、幸せに思っています。

未熟な私ですので、これからも何かとご指導いただくこともあるかと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

末筆ではございますが、お二人のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、まずはお礼の言葉とさせていただきます。

敬具

○○年○月○日

○○ ○○(自分の名前)

○○ ○○(相手のお父様)様
○○(相手のお母様)様

6-2.初対面・相手の実家で食事をごちそうになった場合

拝啓
昨日はご多用の中、お時間を頂きありがとうございました。
感謝の気持ちをお伝えしたく、筆をとらせて頂きました。

ご自宅にお招き頂けるだけではなく、美味しいお料理までご馳走になり大変恐縮しております。お父様とお母様の温かいお心遣いに触れ、楽しいひとときを過ごすことができました。

●●さんとの結婚を快くお許しいただいたこと、改めて感謝申し上げます。
まだまだ若輩者のため、お父様とお母様にはご指導いただくことも多いと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

末筆ではございますが、おふたりのご健康とご多幸をお祈りいたしまして、まずはお礼の言葉とさせていただきます。

敬具

○○年○月○日

○○ ○○(自分の名前)

○○ ○○(相手のお父様)様
○○(相手のお母様)様

6-3.初対面・レストランなど実家以外の場所で挨拶した場合

拝啓
先日はご多用の中、お時間を頂きありがとうございました。
感謝の気持ちをお伝えしたく、筆をとらせて頂きました。

お会いする機会をいただけたことを心から嬉しく思います。また、私たちの結婚を快くお許しいただいたことに感謝申し上げます。

●●さんとご両親と共に楽しいひとときを過ごすことができ、改めて素敵なご家族の一員として迎えいれて頂けることに喜びを感じました。

まだまだ未熟な私ですので、これからも何かとご指導いただくこともあるかと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

末筆ではございますが、お二人のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、まずはお礼の言葉とさせていただきます。

敬具

○○年○月○日

○○ ○○(自分の名前)

○○ ○○(相手のお父様)様
○○(相手のお母様)様

6-4.初対面・結婚は認められたけど会話が弾まず微妙だった場合

拝啓
先日はご多用の中、お時間を頂きありがとうございました。
感謝の気持ちをお伝えしたく、筆をとらせて頂きました。

お会いする機会をいただけたことを心から嬉しく思います。また、私たちの結婚を快くお許しいただいたことに感謝申し上げます。

●●さんから伺っていた通りの温かいご家族のご様子に触れることができ、私にとって大変幸せな時間でした。緊張のあまり至らない点も多く、十分にお話ができなかったことを申し訳なく思っております。

まだまだ未熟者ですが、ご両親に負けないくらい温かい家庭を●●さんと築いていきたいと存じます。何卒ご指導のほどよろしくお願いいたします。

末筆ではございますが、お二人のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、まずはお礼の言葉とさせていただきます。

敬具

○○年○月○日

○○ ○○(自分の名前)

○○ ○○(相手のお父様)様
○○(相手のお母様)様

6-5.何度か会ったことがあり、はじめて結婚の挨拶をした場合

拝啓
先日はご多用の中、お時間を作って頂きましてありがとうございました。

これまで●●さんのご両親には大変よくしていただいておりましたが、ようやく結婚のご報告をさせていただくことができ、心より嬉しく思っております。

改めまして、私たちの結婚をお許しいただきまして本当にありがとうございます。
私の両親に報告したところ、両親も●●さんのご両親にお会いするのを楽しみにしているとのことでした。
これからもいろいろとご相談申し上げると思いますが、その際はどうかご指導のほどお願い申し上げます。
末筆ではございますが、ご両親様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。まずは書中にてお礼を申し上げます。

敬具

○○年○月○日

○○ ○○(自分の名前)

○○ ○○(相手のお父様)様
○○(相手のお母様)様

7.まとめ|お礼のしかたは状況次第。自分らしさも大事なポイント

今回はお礼状を書く派・書かない派の両方に役立つ、結婚挨拶後のお礼のしかたをご紹介してきました。
ここで改めて今回お伝えしてきたポイントをおさらいしてみましょう。

■電話でお礼を伝える場合のポイント3つ

●お礼状を書くかは親御さんとの関係性や親御さんのタイプを見極めて決めよう
●届かなくても気にしない人が多いものの、出せば必ず好印象につながるのがお礼状
●お礼状を送らない場合も早めに電話・メール・LINEなどで必ずお礼を
●お礼状を書く場合は作法をチェックしたうえで送ろう

何より親御さんの心に響くのは、フォーマット通りの言葉より自分らしい心からの言葉です。
お礼状を送る場合は形式にとらわれすぎることなく、結婚挨拶の当日に具体的にあったことや自分の本心を伝えるのがポイントです。

ぜひお礼状を、今後のいい関係づくりのきっかけにしてみてくださいね。


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