家族のように迎えてくれる南青山の教会。クリスマスには恒例のキャンドルナイトも☆

宗教色のない挙式がしたいという理由で人前式が人気を集めている昨今ですが、その一方で、結婚という人生における重大な節目だからこそ、宗教を問わず「本物の挙式」を選択する新郎新婦さんが多いのも事実。
そこで今回は、クリスチャンじゃなくてもその思いに深く共鳴する人が多いという「南青山ル・アンジェ教会」を取材してきました。テーマは「your church , your family」。
すこし長い記事ですが最後まで読むと、結婚式に対する思いが大きな意味をもって輝き始めると思いますよ。

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1.アイビーが生い茂る可愛らしい教会

表参道駅より徒歩約3分。大通りからひと筋入った南青山の閑静な住宅街に、アイビーが生い茂る可愛らしい教会が見えてきます。
南青山ル・アンジェ教会」は1999年、この地に誕生。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

20年近い年月に育まれた自然に包まれる静かな教会で、教会の壁を埋め尽くすように茂るアイビーが歴史を感じさせます。教会には専属の牧師先生が常駐されていて、結婚式のほかにもクリスマス礼拝やバレンタイン礼拝があり、この教会で結婚式を挙げた夫婦がたくさん訪れるそうです。

クリスマスが近づくと、教会のガーデンにクリスマスツリーが設置され、願いごとを書いたメッセージベルをツリーに結ぶ人びとでにぎわいます。
また、礼拝堂の照明を消してキャンドルのみを灯す「キャンドルナイト」は、テレビ番組で紹介されて以来、1晩に800人を超える人が訪れる南青山の冬の風物詩になっているなど、結婚式以外でも広く人びとに愛されている教会です。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

2.聖バレンタインデーの起源が感動的すぎる

そんなロマンティックな「南青山ル・アンジェ教会」の誕生日は2月14日。そう、聖バレンタインデーです♡

結婚式を挙げる教会にぴったりの誕生日だなあ、と思いきや、2月14日には、キリスト教にとってある重要な意味がありました。

一説によるとそれは、絶え間なく戦争を繰り返して一大帝国が築かれたローマ帝政の時代。
時のローマ皇帝は「故郷に妻を残して戦場に行くと兵士の士気が下がる」と言って、兵士の結婚を禁止したそうです。時代が時代だとはいえ悲しいお話ですよね。

ところが、ある街のキリスト教の司祭さんは、愛する女性と結婚できない兵士たちの悲しみにふれて、こっそりと結婚式を執り行っていました。
その噂が皇帝の耳に入り、厳しく叱責されても結婚式をやめなかった司祭さん、ついに皇帝の命令で処刑されてしまいました。

その司祭さんの名前がウヮレンティヌス(バレンタイン)。

彼の命日である2月14日はキリスト教の祭日となり、恋人たちが愛を伝えあう日として世界中に広まったのです。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

3.「本物」が響きあう、結婚式のための礼拝堂

愛すること、支えあうこと、誠実であること。
命をかけてキリスト教の精神を貫いた、バレンタイン司祭の命日に誕生した「南青山ル・アンジェ教会」。

いったい礼拝堂の中はどんな雰囲気なのでしょうか?さっそくご紹介します!

石段を少し上ってアーチ型の大きなガラスの扉を開けると、自然光あふれるエントランスホールになっています。
そこからまた少し階段を上ったその先に、礼拝堂へと続く木の扉が現れるという独立型チャペルにしては贅沢な造り。
奥行きのある動線が、礼拝堂の神聖さを物語っています。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

礼拝堂の木の扉を開けると、花々の芳醇な香りが迎えてくれました。
こちらの教会では毎朝、バラとカサブランカの生花を飾っているのだそうです。

結婚式やブライダルフェアがない限り生花は飾らないチャペルが多いなか、毎朝生花を飾っていらっしゃるとは驚きです。

プランナーさんいわく「ここで結婚式を挙げられたご夫婦が、いつ訪れても結婚式の時と同じ雰囲気に浸っていただけるように」とのことでした。
こういった心遣いって本当に嬉しいですよね。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

芳しいバラとカサブランカの花々が寄り添う木製のベンチは、ヨーロッパの教会から譲り受けたアンティークだそうです。
整然と並べられた無垢のベンチは、長い年月を経て重厚な飴色をまとい、その輝きには毎日丁寧に磨き上げられていることが見て取れます。

ふと目を上げて祭壇に視線を移すと、そこにはひときわ存在感を放つクリスタルの十字架が。
作者は故・田原桂一氏という日本を代表する写真家の一人ですが、写真だけではなく「光の彫刻」でも知られる造形作家です。
礼拝堂のほのかな照明を受けて輝くクリスタルの十字架は、静かに、それでいて強く深いメッセージを、私たちに投げかけているように感じました。

クリスタルの十字架が架かる祭壇と、礼拝堂の入り口を結ぶ11mのバージンロードには、美しい純白の大理石が使われています。
それはまさに鏡のように新郎新婦の姿を映すため、バージンロードを歩いてきた新婦と新郎が手を取り合った瞬間の写真を、アルバムの表紙に選ぶカップルさんが多いそうです。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

4.your church , your family

新郎新婦の姿を映す大理石のバージンロードに、アーティスティックなクリスタルの十字架。
ヨーロッパの教会から譲り受けた無垢のベンチと、朝露に濡れるバラとカサブランカ。
すべて正真正銘の「本物」が響きあう礼拝堂だからこそ、この雰囲気に一目惚れして結婚式を申し込む花嫁さんも多いと聞きます。

その証ともいえるのが、教会に保管されている新郎新婦さんのネームプレート。
2004年2月14日、「南青山ル・アンジェ教会」の誕生5周年を記念して、挙式したすべての新郎新婦さんのネームプレートを作って保管し始めたのだそうです。

「ネームプレートは、おふたりが本物の挙式をして、大切な方々に感謝の気持ちを伝えられた証です」とプランナーさん。
そしてまた、「結婚式を挙げた教会はその日一日だけではなく、結婚式のあとにも訪れることができる“いつでも帰ってこられる場所”であってほしい」ともおっしゃいました。

そのために毎朝バラとカサブランカの生花を飾り、結婚式の日と同じ雰囲気でみなさんをお迎えできるようにしているとのこと。

your church , your family——「南青山ル・アンジェ教会」が掲げるコンセプトには、「あなたが結婚式をした教会は、あなたを家族のようにいつでも迎えます」という思いが込められているのです。

出典: 南青山ル・アンジェ教会

5.まとめ

いかがでしたか?南青山の閑静な住宅街にある教会「南青山ル・アンジェ教会」をご紹介しました。

結婚することの尊さを教えてくれる聖バレンタインデーに誕生し、専属の牧師先生が挙式を執り行ってくださるという、結婚式のための教会です。

礼拝堂の神聖な雰囲気や、「your church , your family」というコンセプトに感動しっぱなしだった取材チームですが、実は、挙式のプログラム一つひとつがとっても心温まる内容なのです。こちらはまた別の記事にまとめたいと思いますので、ぜひ続きを読んでくださいね☆

出典: 南青山ル・アンジェ教会

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