ウエディグドレスやブーケ、カメラマンなどを自分で探して選び、結婚式場に持ち込むと、それぞれのアイテムに対して「持込料」が式場側から請求されます。
持込料が無料の会場も増えてきてはいますが、まだまだ多い結婚式の持込料問題。
何に、いくら、なぜ払う必要があるのか?また、持込料対策の方法をご紹介します。
(文:桑田千寛)
1. 何のために払わなければならない?結婚式の持込料
結婚式の“持込料”とは、結婚式場と提携していないショップでドレスなどをレンタルしたり、購入したりして会場に持ち込む場合に、会場側が新郎新婦に請求する費用のことです。
「どうして?自分たちの結婚式なのに、何でも好きに選んでいいわけじゃないの?」という疑問の声が聞こえてきそう。
基本的にはどの会場でも、幅広い商品ラインアップを取り揃え、新郎新婦のイメージに合うアイテムを提案することに尽力しています。しかし、結婚式に関するアイディアは膨大にあり、その情報源はSNSの花嫁アカウントであったりと様々なので、結婚式場がすべての要望に対応することは難しくなってきています。
そこで新郎新婦は、ネットやSNS、情報誌で欲しいアイテムを探すわけですが、それらは式場の提携ショップのアイテムではありませんよね。式場側からすれば、新郎新婦が提携ショップを利用することで通常得られるキックバックがゼロになるため、その一部を“持込料”で補填するという考え方があります。
また、新郎新婦が持ち込んだドレスや引出物などのアイテムを保管し、場合によっては検品し、破損しないように取り扱うための手間料・人件費という考え方もあります。
2. 持込料が必要なウエディングアイテムとその相場
持込料の金額設定は、結婚式場によって違いがあります。主に持込料がかかりやすいアイテムと相場をご紹介します。
*持込料の相場は変動します。また結婚式場によって変わります。
♠衣装
ウエディングドレスやタキシードなどの衣装を持ち込む場合は、多くの結婚式場で持込料が必要となります。また、衣装は持ち込み禁止という会場もあります。
《持込料の相場》
ウエディングドレス1点 3~10万円
タキシード1点 1~3万円
♠ウエディングブーケ
ウエディングドレスとカラードレスでブーケを持ち替える場合は、1点につき以下の持込料がかかります。
《持込料の相場》
ウエディングブーケ1点 1〜3万円
♠ヘアメイク
SNSで人気のアーティストにお願いしたい、いつも利用しているヘアサロンの美容師さんにお願いしたい、という花嫁も多いはず。ヘアメイクは持込料に加えて、美容着付け室の使用料が必要になる会場もあります。
《持込料の相場》
ヘアメイク 3万円~
♠写真・映像記録カメラマン
挙式・披露宴中の様子を写真や映像に記録するカメラマン。基本的にはNGの会場が多く、持ち込むことができても撮影場所が限定される、ということもあります。
《持込料の相場》
写真、映像記録カメラマン 3万円~
♠引出物
持込料は1個につきいくら、という設定なのでゲスト人数分の持込料が必要です。引出物の詳細内容や、どのゲストに何を贈るのかがわかるよう式場担当者に伝え、式場の指定期日に搬入しましょう。
《持込料の相場》
引出物1個につき300~500円
3. 出来るだけ費用を抑えたい!持込料対策の方法は?
♠これから結婚式場を選ぶ新郎新婦
結婚式場との交渉によっては、持込料が一部無料になったりするケースもあります。交渉のベストタイミングは、“契約前”。つまり、結婚式場に申込手続きをする前の検討段階で、条件として相談するのが良いということです。
持込料がかかりやすいドレスやヘアメイク、引出物などで、すでにこだわりを持っている二人は、結婚式場選びをする段階で持ち込みの可否を視野に入れておきましょう。
♠結婚式場が決定している新郎新婦
すでに申し込みを完了している新郎新婦でも、具体性が増した段階だからこそ、出てくるウエディングアイテムへのこだわりがあったりするもの。契約時に申し出ていない内容については、率直に言うとお断りされるケースが多いかもしれません。
その場合は、持込料ゼロは目指さず、「減額」の交渉をしたり、「代替案」を出すなどして相談しましょう。例えば次のように…。
*衣装を持ち込みたい⇒持込料減額の交渉
ウエディングドレスは提携ショップでレンタルするので、カラードレスの持込料を安くしてほしい など
*映像記録カメラマンを持ち込みたい⇒代替案の交渉
手作りする予定だったプロフィールムービーを式場に注文するので、カメラマンの持込料を無料にしてもらいたい など
結婚式場によって持込料に対する考え方が違うため、一概に交渉が上手くいくとは限りませんが、ふたりにとって一生に一度の晴れ舞台ですから、自分たちのゆずれないこだわり部分はきちんと伝えましょう。
そして、式場から費用や持込条件が提示されたら、あらためてふたりで検討し、ベストプランを選んで下さいね。
4. まとめ
ふたりにとって大切なことは、自分たちらしい選択をして、悔いのないように結婚式当日を迎えることではないでしょうか。選択内容によっては、持込料のように思わぬハードルが出てきて戸惑うことがあるかもしれません。
しかし、その時々でふたりの意見を交わし合って納得できる選択をしながら、周囲や会場担当者に自分たちの意向を伝えていけば問題ありません。
トキハナでは、ドレスやヘアメイク、フラワー、カメラマンなどを自由に選んで、持ち込みフリーの結婚式場を探すことができます。また、持込料に関する不安などプロに相談したい方は、トキハナのオンラインプランナーに気軽に相談してみてくださいね。