新生活スタートと同時に「ケンカが増えた」と感じる新郎新婦さんは多いもの。中でも特にケンカが増えるのが結婚式準備のタイミングですが、実は結婚式の準備中のケンカ予防には「夫婦ミーティング」が役立つのをご存知ですか?
今回は結婚生活7年目の筆者が、「夫婦ミーティングのやり方」について学べるオススメ本をご紹介。「本当は仲良くしたいのに」「できればケンカしたくない」そんな人は結婚式準備にぜひ役立ててくださいね。
(文:まゆ)
目次
1.円満な夫婦はやっている!「夫婦ミーティング」
結婚が決まったら、誰もが「いい夫婦になろう」と心に決めるもの。
ですが結婚式の準備で言い合いになったり、家事の分担や取り組み方をめぐってどちらかに不満が溜まったり、先輩夫婦には「子供が生まれたらケンカが増えるよ〜」なんて言われたり…。
「本当は仲良くしたいのに」「ケンカを未然に防ぐ方法ってないの?」そんな風に感じているカップルは少なくないはず。結婚7年目の筆者も例外ではありませんでした。
筆者の場合、ケンカばかりの日々を大きく変えたのが「夫婦ミーティング」でした。
きっかけは「ほとんどの夫婦ゲンカは、お互いのコンディションや日々感じていることを知らないから起こっている」と気付いた時。
いわゆるコミュニケーション不足で、私たちには以下のような問題が起こっていました。
●相手のコンディションが悪い時に「今」言わなくていいことを言ってしまっていた
●相手も実は色々考え配慮してくれていたことに気付かなかった
●気づかないうちに小さな不満が溜まっていた(普通に伝えたら解決することなのに、爆発するまで我慢していた)
●話し合うのは問題点ばかりで、ポジティブな会話(最近嬉しかったこと、やりたいこと)ができていなかった
夫婦ミーティングで夫婦生活が改善し、筆者はあらためて円満な夫婦生活にはこまめなコミュニケーションが必要だと痛感。
そんな筆者が夫婦ミーティングを始めるタイミングとしてトキハナ読者さんにオススメしたいのが、結婚式準備のタイミングです。
多くの新郎新婦さんにとって結婚式は、二人で取り組む初めてのビッグプロジェクト。
「どんな結婚式にしたいか」は二人の価値観をすり合わせる必要があり、誓いの言葉は「自分たちは今後どんな夫婦を目指すのか」を考えさせられます。
実は以前トキハナのオンラインイベントにゲストMCで参加してくれた夫婦ミーティングのプロも、次のように語っています。
夫婦ミーティングの絶好のスタートタイミングは「結婚式」である
そう語るのは、夫婦のためのオンラインコミュニティやアプリを手掛ける株式会社すきだよ代表・あつたゆか氏。
パートナーシップに関する勉強会も多く開催していて、夫婦ミーティングに関してはパイオニア的存在です。
実際に、あつたさん自身の結婚式では、二人で結婚後のビジョンをとことん話し合ったのだそう。
誓いの言葉も「永遠に愛する」などの抽象的な言葉は使わずに、「愛」を実行するための具体的な行動を「約束ごと」として盛り込みました。
その約束ごとは、今もずっと守られているとのこと。
ここまで読んで「夫婦ミーティングをやりたい!」と思った人は、同時に「でも何をどう話し合えばいいの?」と感じていますよね。
本記事ではここから、具体的な夫婦ミーティングの方法についてお伝えしていきます。
2.”夫婦ミーティングのやり方”が学べるオススメ本3冊
筆者の場合は夫婦ミーティングのフォーマットを作り、週に1度それを元に話し合うことに決めています。そのフォーマット作りを大きく助けてくれたのが本でした。
夫婦の悩みはどれだけ仲のいい人でも相談しにくいものですが、本は同じように悩む人がいることや、どう夫婦関係を改善していったのか…などをそっと教えてくれます。
ここからは、筆者の夫婦関係を劇的に変えてくれた”夫婦ミーティングの具体例”が学べるオススメ本をご紹介していきます。
2-1.『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』
おすすめ本
『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』
あつたゆか(著)/クロスメディア・パブリッシング
最初に夫婦ミーティングのハウツー本としてオススメしたいのが、『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』。「共働き」とありますが、そうでない人にも役立つ「夫婦の対話の技術」を紹介した本です。
著者のあつたさんは、本書で以下のように語っています。
「共働きのふたりは家庭の「共同経営者」になろう」
— 『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』あつたゆか(著)・36ページより引用
本書が提案するのは、家庭でも会社のようにチームワークを強化したり、ビジョン共有のための「経営会議」(=夫婦ミーティング)を開くこと。
例えば、結婚式の「誓いの言葉」は会社でいうところの「行動規範」。
「会社運営のノウハウは夫婦間にも応用できる」という観点から、本書では心理学やビジネスシーンで使うスキルを組み合わせた「夫婦が建設的に対話するための技術」を紹介しています。
ほとんどの人が誤解している「対話すること」の真意、「伝え方」「マインド」「自分との向き合い方」など、夫婦の対話に必要な要素を網羅的に学べます。
モヤモヤの種類やお悩み別にパート分けされているので、一冊持っていれば結婚後も悩んだ時にパッと回答を見つけられるお守り的存在になるかもしれません。
話がスリムで理解しやすく、忙しい人や男性でも読みやすい点でもオススメです。
「夫婦どちらかがキャリアや家庭を諦めるのではなく、二人で理想の人生を築いて行きたい」そんな人は、本書を結婚式準備から役立ててみては?
2-2.『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』
おすすめ本
『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』
ハラユキ(著)/講談社
筆者の場合、夫婦ゲンカが圧倒的に増えたのが結婚式準備中と子育て中。
筆者が夫婦ミーティングを始めたのは産後クライシスがきっかけですが、結婚式準備の段階からスタートしていればもっとお互いを大切にできたかも…と今は思います。
そんな筆者が夫婦ミーティングの参考にしたのが、『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』。
著者は、イラストレーター・コミックエッセイストのハラユキさん。夫婦関係のマンガを出版するほか、「家事育児分担」「夫婦のコミュニケーション」をテーマに情報交換できるオンラインコミュニティも運営しています。
「家事育児ワンオペ生活」で心身ともに疲弊してしまった著者。そんな時、何気なく夫のビジネス書を読んでみたところ以下のことに気付きます。
「ビジネス書に書いてある具体的な方法論は全部家庭に置き換えることができて…
(略)…うちには「仕組み」がないからつかれるし ムダにケンカを繰り返してるんだ…(略)…うちに一番必要なのは「夫も私もつかれない仕組み」なんだ!!」
–『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』ハラユキ(著)・34〜36ページより引用
この考えは、先に紹介した『仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術』の著者、あつたゆかさんのマインドとも共通しています。
この後、著者は「男女の考え方の違い」や「円満なコミュニケーション方法」を研究。その末に行った夫婦ミーティングの様子は、これから話し合いの形を探る二人の参考になるはずです。
さらにその後、著者は夫の仕事の都合でスペインへ引越しすることに。海外生活で多様な家庭を目の当たりにし、「つかれない家族」の6つの共通点を発見します。
それだけでも読む価値アリですが、さらに興味深いのが海外の夫婦、日本の夫婦、ゲイカップル…など、多様なケースの「家事育児分担」と「家庭内コミュニケーション」の具体例。
日本に限らずワールドワイドに夫婦関係を紹介しているので、読めば「目から鱗」の知識も盛り沢山です。
円満な夫婦はどんな話し合いで夫婦の難局を乗り越えてきたのか…。それを垣間見ることで、夫婦ミーティングのヒントが見えてくるはずですよ。
2-3.『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』
おすすめ本
『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』
ふっくらボリサット(著)/講談社(アフタヌーンKC)
続いて夫婦ミーティングの参考書としてオススメしたいのが『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』。
今回取り上げた3冊の中で、もっとも夫婦ミーティングの方法論を具体的に紹介している本です。
特に、以下に心当たりのある人は、この本に共感できる部分がたくさんあるはず。
・自分の気持ちがよくわからないことがある
・時間が経ってから自分の気持ちに気づく時がある
・自分の気持ちを言うことに罪悪感がある
・パンク寸前まで一人で抱え込むクセがある
著者は夫・幼いお子さんとタイで暮らす漫画家&イラストレーター。
夫婦ミーティングを始める前はお互いに気持ちを丁寧に伝えたことがなく、著者はこんな風に考えていたといいます。
「相手に合わせなきゃ!相手の嫌な所見ないようにしなきゃ!そしたらきっと相手も私に合わせて我慢してくれる!それでバランスが取れる…はず!…(略)…自然にこのバランスが取り合える相手イコール「相性がいい」ってことに違いない」
–『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』ふっくらボリサット(著)5~6ページより引用
結局「我慢」は限界を迎え、著者はパートナーと大ゲンカに。ですがその時きちんと自分の気持ちを伝えられた経験から、「自分の気持ちを整理して言葉にすること」の大切さを実感。
本書では、そこから著者が獲得していった「自分&パートナーとの向き合い方」を漫画で楽しく紹介しています。
パートナーへの愛情を銀行通帳に例えた「お気持ち残高*2」、欲求の満たされ度をコップに入った水に例えた「お気持ちコップ*3」など、わかりやすい例えで夫婦や自分自身に不具合が起こるメカニズムを解説。
その他夫婦関係のメンテナンス方法のアイデアもたっぷり盛り込まれています。
*2*3『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』ふっくらボリサット(著)25~26ページ/37~38ページより引用
中でも活用して欲しいのが、本書に掲載されている夫婦ミーティングシート。オススメの議題も載っているので、夫婦ミーティングを試したい人はこちらを試してみるといいと思います(筆者もこちらを使っています!)。
夫婦関係の基本は、まず自分の気持ちと向き合うこと。
そして夫婦の相性は「いい・悪い」が元々あるのではなく、二人で築いていくもの。…そう改めて気付かせてくれる本。
自分と向き合うのが苦手な人、夫婦ミーティングのフォーマットが欲しい!という人はぜひチェックしてみてくださいね。
3.まとめ|夫婦の数だけ夫婦ミーティングの形はある
今回は円満な夫婦を目指すうえでオススメしたい夫婦ミーティングの参考書をご紹介しました。
これら3冊の本は、夫婦ミーティングには「自分の気持ちと向き合うこと」「円満なコミュニケーション方法を学ぶこと」も大切な要素だと教えてくれます。
それについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
最後に、「夫婦ミーティングを始めるにあたって大切なこと」に触れている部分を紹介します。
「まず押さえておきたい基本の大前提があります。それは、「家事育児分担や家庭内コミュニケーションに、正解はない」ということ。…(略)…「よその家庭の話はあくまでも「参考例」として、時間をかけて試行錯誤して「自分の家庭に合うやり方」を探っていくしかないのです。」
–『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』ハラユキ(著)・50ページより引用
夫婦ミーティングの絶対的な正解を求めている人にとっては、これはもどかしい言葉かもしれません。
ですが何かに自分たちを「当てはめない」ことこそ、結婚生活に一番大事なこととも言えそうです。
「「他人と自分の家族を比べること」は、家族がつかれるいちばんの原因だからです。自分自身を責めることもまた同じです。」
–『ほしいのは「疲れない家族」ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』ハラユキ(著)・156ページより引用
夫婦が前進するタイミングは人それぞれ。そして、夫婦の正解は二人で作っていくもの。
決して人と比べず、自分を責めず、二人のペース・タイミング・方法で、ベストな夫婦ミーティングのかたちを探ってみてくださいね。
トキハナでは、すべてのカップルに心から満足できる結婚式を挙げてほしいから、新郎新婦の不安をトキハナてるように、心をこめて式場選びをサポートしています。
- トキハナで結婚式場を探すメリットとは?
-
結婚情報誌ではわからないリアルな見積りや評判がわかる
元プランナーが厳選した結婚式場のみで安心
持ち込み自由な結婚式場多数(対象外の式場あり)
LINEで夜22時まで何でも相談OK!様々な診断を通してぴったりの式場が手軽に見つかる
トキハナのフェア予約で「即決不要の最低価格保証」付き
元プランナーの見積りチェックも◎
式場決定後は、準備ノートや振り返りムービー&個別サポートで準備期間も楽しめる
▼詳しくはこちら
トキハナの式場予約が【どこよりもお得&安心】な理由
結婚式や式場の気になることを「ちょっとだけ聞いてみたい」という方は、LINE相談がおすすめです。LINEで質問すると、AIではなく元ウエディングプランナーのスタッフから回答が届きます。
結婚式をするか迷っている場合も、お悩みに合わせて元プランナーがお応えいたします。ぜひ気軽にご利用ください。