前回の花嫁BOOK第5回で紹介した夫婦ミーティング。やってみたい!と感じた新郎新婦さんの多くは、次に「でもどんな議題でどうミーティングすれば?」というギモンに突き当たるはずです。
そこで今回は、結婚生活7年目の筆者が夫婦ミーティングの議題がザクザク見つかるオススメ本をご紹介。読めば今話し合っておくべき夫婦のテーマがはっきり見えてくるはずですよ。
(文:まゆ)
目次
1.夫婦ミーティングがしたい!でも何をどう話し合う?
前回の記事【花嫁BOOK|05】夫婦ミーティングを始めよう!結婚式にも役立つ、おすすめ本3冊では、夫婦ミーティングの実例が学べる本を紹介しました。
この記事を読んで「夫婦ミーティングをやりたい!」と思った人は、同時に「何をどう話し合えばいいの?」と感じていませんか?
そう、夫婦ミーティングは議題を決めるのが難しいんです…!
筆者も最初は「現状にモヤモヤしているのに、何をどう話し合えばいいのかわからない」という状態でした。
そこで立ち戻りたいのが、「そもそもなぜ夫婦ミーティングをするのか」という夫婦ミーティングの目的。それは、「二人にとっての北極星」を見つけるためです。
二人のための北極星とは、以下のようなもの。
●二人が迷った時に立ち戻れる基準
●二人・お互いの人生にとって本当に大事なこと・もの
生計・時間を共にする上で、夫婦には「お金の使い方」「働き方」「家事分担」「ライフプラン」など、価値観をすり合わせておくべきテーマがたくさんあります。
あらゆるテーマにおいて「北極星」という1つの指針を二人で見つけ出すこと。そして、そこを目指すことで「円満な結婚生活」と「二人が理想とする未来」を叶える。それが夫婦ミーティングの真の目的です。
2.”夫婦ミーティングの議題”が見つかる!オススメ本3冊
そう考えると、夫婦ミーティングの議題を探すにはまず「今夫婦で話し合っておくべきテーマ」を知る必要があるとわかります。
実は、夫婦ミーティングのテーマは大きく2つにカテゴライズできます。
①日々の暮らしについて
②老後を見据えた夫婦のライフプラン・マネープランについて
筆者は7年の夫婦生活で、この2つの話し合いが円満な夫婦生活には欠かせないと実感しました。
筆者の場合、①のミーティングは毎週土曜に定例化。以下のフォーマットで話し合っています。
・今週あったこと(仕事・活動について)
・心と体の調子について
・相手に伝えたいこと
・勉強・自己投資について
・お金について
・嬉しかったこと
・週末&来週の予定確認
・幼稚園からのお知らせを二人で確認
②を話し合うタイミングは、ライフスタイルが変化した時など、「見直すべき」と感じたタイミングです。
ただ、具体的にどんなことを、どんなフォーマットで話し合うのかは二人の価値観やライフスタイル次第。
ということで、ここからは「今話し合っておくべき議題」が見つかるオススメ本3冊をご紹介。夫婦ミーティングの議題と、二人にとっての北極星がきっと見つかるはずですよ。
2-1.『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート®】』
おすすめ本
『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート®】』
湯原 玲奈/朝日新聞出版
「相手はてっきり〜だと思っていた」これこそ夫婦に問題が生じる一番の要因。
『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート®】』は、そんなすれ違いを予防するための1冊です。
特に、こんな人は読む価値があるはず。
・ビジョンを持って結婚生活を送りたい
・パートナーの価値観をもっと知りたい
・キャリア・家事・お金・時間の使い方などを総合的に話し合っておきたい
著者は行政書士の湯原玲奈さん。色んな夫婦の「気持ちのすれ違い」を目の当たりにする中で生み出されたのが本書です。
本書では、以下のような「夫婦生活ですれ違いが生じるテーマ」を総合的にピックアップ。
・思い描く二人の未来
・お互いのキャリア観
・家事分担・ルール
・お金の管理・使い方のルール
・時間の使い方(自分の時間・二人の時間のバランス)
・お互いの実家との付き合い方
・お互いのこども観
「結婚を機に話し合っておきたいテーマが1冊で網羅できる」という点で、本書はこの上ない名著です。
ぜひ夫婦ミーティングに活用して欲しいのが、本書で紹介されているたくさんのフォーマット。
●「ふたりのクレド」:結婚式の誓いの言葉を考える上でも役立つはず。
●「ウキボリックカルテ」:二人の価値観の違いを可視化できる。「そもそもミーティングって必要?」というスタンスのパートナーとぜひやってみて欲しいワーク。
●「ふたりのみらいストーリー」:中長期的なプランを考えるミーティングに。数年おきにアップデート。
書き方のルールや具体例もわかりやすく明記してあるため、全てのワークがつまづくことなく取り組める内容になっています。
一見、膨大なワークの量に圧倒されそうになりますが、本書のいいところは「どんな読み方・取り組み方でもOK」な点。
時間のない人向けの取り組み方も紹介しているので、まずはざっと一読してみるのがオススメです。
「マリッジノートが目指しているのは、実はルールのない関係をつくること。最初は決め事だったことが、いつしか日常の習慣になる。
それは、その習慣を続ける日々を積み重ねることで、その先に目指している人生がいいものになるとわかってくるからです。」
— 『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート®】』湯原玲奈(著)・p82より引用
呼吸するのと同じくらい自然に、自分・お互いを大切にできるようになる…これこそ、理想の夫婦のカタチ。
本書を活用した夫婦ミーティングで、ぜひそんな夫婦を目指してみては?
2-2.『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』
おすすめ本
『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』
内藤 真弓(著)/東洋経済新報社
これから結婚する二人が一番話し合いたいテーマと言えばやはり「お金」。そこには必ず「働き方をどうするか」という問題がひもづいています。
『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』は、現代の賢い「働き方・暮らし方」を教えてくれる本。
本書はこんな人にオススメです。
・仕事と家庭の両立がしんどい
・働き方についてパートナーと話し合っておきたい
・将来を見据えて「お金」について話し合いたい
・結婚or出産しても共働きを続けるか迷っている
・共働きでも円満に暮らすコツが知りたい
著者は、3000件以上の家計を診断してきた人気ファイナンシャルプランナーの内藤真弓さん。本書の冒頭では、以下のように語っています。
「ファイナンシャルプランナー(FP)として家計相談をしていると、共働きのご夫婦からこんな相談を頻繁に受けます。
”共働きでやってきが、もう限界。(妻が)仕事を辞めても(あるいはパート勤務になっても)大丈夫かどうか、相談に来た”というものです。」
–『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』内藤真弓(著)・p1より引用
言うまでもなく、夫婦の資産が一番増える方法は「共働き」。ですがその大変さに心が折れ、女性がキャリアを諦めるケースが多いのが日本の現状です。
それでも著者はあえて「共働き」を推奨。「共働きをやめるかどうかの決断による影響は一生続く」と、慎重な決断を呼びかけています。
内藤さんの語る「共働きのメリット」や「共働きをやめた場合のリスク」は、夫婦のあり方を話し合う上で一読の価値があるはず。
本書では共働き世帯の「よくあるお悩み」をまとめ、解決方法を紹介。
取り上げられているのは以下5つのテーマです。
①家計管理
②家事③育児
④職場(会社の同僚や上司との付き合い方)
⑤ママ&パパ友、ご近所付き合い、両親との関係
各テーマでは、共働き夫婦の生活を改善するためのヒントを紹介。「家事の見える化・シンプル化」の部分は、どんな夫婦でも話し合う価値があるはずです。
他にもライフプラン表やお金の「貯め期」、ムダが見えてくる家計管理の方法、「自分がやった方が早い→夫が育たない」の解決ヒント…など、「今知れてよかった!」と思える議題が満載です。
本書を使えば、マネーのプロの意見を参考にしながら共働きをサバイブする方法を二人で話し合えるはずですよ。
著者は冒頭でこうも語っています。
「本書は共働きを”がんばるための本”ではありません。
一人一人は弱いから、毎日毎日がんばり続けられないから、せっかく縁あって家族になったのだから、歯を食いしばるのではなく”笑顔で支え合うためのヒント集”としてご活用いただくことを目指しました。」
–『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』内藤真弓(著)・p3より引用
「がんばる」ではなく「支え合う」が目的なら、前向きな気持ちでミーティングができそうですね。
共働きに心が折れそうになった時「今の頑張りはいつか報われる」と思える。「もっと早く知っていれば」「ああしておけばよかった」がなくなる。そんな必読書です。
2-3.『【新版】正しい家計管理』
おすすめ本
『【新版】正しい家計管理』
林 總(著)/すみれ書房
「どんぶり勘定は低収入より、恐ろしい。」
–『【新版】正しい家計管理』林 總(著)・帯より引用
この言葉を読んでドキッとした人は筆者だけではないはず…。
先に紹介した『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』/内藤真弓(著)もマネー系の本ですが、中でも家計管理に特化したオススメ本が『【新版】正しい家計管理』林 總(著)。
本書はこんな人にオススメです。
・結婚後のお金管理のしかたがわからない
・効率よくお金を使える夫婦になりたい
・お金の管理が苦手
・お金の話になると雰囲気が悪くなる
・先のことは今考えてもわからない。家計管理の必要性を感じない
著者は公認会計士・税理士・大学院教授の林 總(はやし あつむ)氏。
家計管理の目的はお金管理ではなく、楽しく二人らしい人生を叶えていくこと。
そんな著者の姿勢が前向きで楽しく、純粋に「家計をイチから見直してみたい」と思わせてくれる本です。
「『正しい家計管理』は(略)…巷の家計管理本とは一線を画しています。
ひとつは「節約ではなく、価値あるものにお金を使う」という考え方を土台にしているところです。 (略)…
日々節約したり、いちいち家計簿を付けたりと行った面倒な作業は一切必要ありません。(略)…
この本の手順に沿って実行していけば、”1回作り上げたら、自動的に家計が黒字であり続けるシステム”ができあがります。」
–『【新版】正しい家計管理』林 總(著)・はじめにより引用
この言葉通り、本書を読みながら表を作成すれば黒字を生むシステムが作れる内容。
日々の収支はもちろん、中長期の家計管理まで設計できる図表が多く収録されています。
印象的なのが『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』/内藤真弓(著)にも通じるこちらの言葉。
「「会社経営」も「家計管理」も本質は同じです。
…家計管理は会社経営より真剣に考えるべきです。会社は倒産すればそれで終わり。ところが家庭はたとえ破綻しても終わりはなく、その影響を家族全員が一生にわたって引きずることになるからです。
家計の経営は一生の仕事です。絶対に倒産は許されません。」
–『【新版】正しい家計管理』林 總(著)・p22より引用
他にも、本書には至るところに家計管理の必要性を痛感するフレーズが。お金の話に消極的なパートナーと読めば、夫婦ミーティングがスムーズに進むかもしれません。
中でも「ダブルインカム家計の管理法」「お小遣いの考え方」は、新婚さん必読の章。
とにかく解説がわかりやすく金言も多いので、筆者も読みながら「そう考えれば良かったのか!」と頭がどんどんすっきりしていくのを感じました。
今までどんぶり勘定だった人は「面倒くさい…!」と感じるかもしれませんが、そんな人向けの提案もしてくれているのが心強い点。お金管理が苦手な人にこそ役立つ1冊です。
本書のライターと編集者の8年後の家計管理をレポートした巻末の体験記も夫婦ミーティングのお手本とも言えるべき内容なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
3.まとめ|夫婦ミーティングの形は時間をかけて作っていこう
今回は円満な夫婦を目指すうえでオススメしたい夫婦ミーティングの参考書をご紹介しました。
他にも、内閣府のwebページではこんなフォーマットを公開中。
夫婦が本音で話せる魔法のシート 「○○家作戦会議」
筆者もやってみましたが、自分からは聞きづらいことも「こんなこと書いてあるけどどう?」と聞くことができ、その結果、パートナーについて新しい発見がありました。
いずれにしても、二人にとってベストな夫婦ミーティングの形に落ち着くまでは時間がかかるもの。
筆者も何度もミーティングしながらアップデートを続け、「二人に合った形に落ち着いた」と感じたのは結婚7年目です。
大事なのは、最初から完璧を求めないこと。最初は本のフォーマットにも頼りつつ、試行錯誤しながら二人に合う形を探ってください。
そうして出来上がった夫婦ミーティングの形は、円満な結婚生活に必ず役立ってくれるはずですよ。
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