ひとくちに生命保険といっても、種類は様々。結婚のタイミングで生命保険の加入を検討している方も多いですが、“掛け捨て”と“積立”の違いがわからず、保険選びに悩む方も少なくありません。
そこで今回は積立保険について深掘り。積立保険の特徴や掛け捨て保険との違い、メリット・デメリットなどをご紹介します。併せて積立保険商品を選ぶ際に注意したいポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(文:三島 莉永)
目次 open
1. 積立保険とは?
生命保険には、主に“掛け捨て型”と“積立型”の2種類がありますが、それぞれ特徴が異なります。
積立保険は、払い込んだ保険金の一部が積み立てて運用される仕組み。
月々保険料を支払うと、契約期間中ケガ・病気・死亡など不測の事態が発生した際に、契約している内容の保障を受けられるだけでなく、解約時には解約返戻金を、商品によっては満期を迎えた際に満期保険金を受け取れます。
なお、積立保険には“終身保険”、“養老保険”、“学資保険”、“個人年金”と様々な種類があるため、保険選びの際には注意が必要です。
例えば、“終身保険”は一生涯にわたり死亡保障を受けられますが、“学資保険”は子どもの教育資金を貯蓄するため子どもの成長にあわせて教育資金を受け取れます。
どの保険商品も貯蓄性がありますが、それぞれ保障内容などは異なりますので保険選びには気をつけましょう。
ちなみに、“積立型”と“掛け捨て型”の違いは、貯蓄性の有無です。
先述した通り、積立保険は解約時や満期を迎えた際に払い込んだ保険料の額に応じてお金が戻ってきますが、掛け捨て保険は保険料を貯蓄しないため、満期や解約時に戻ってくるお金はありません。
▼“掛け捨て型”と“積立型”の違いを詳しく知りたい方はこちらの記事を!
注)保険商品選びや解約については、個々の状況やライフプランに応じて慎重に検討する必要があります。保険を見直す際には、必ず各保険の特徴を理解した上で、必要に応じて専門家に相談してください。
2. 積立保険のメリット
続いて、積立保険の主なメリットをご紹介します。
万が一に備えながら貯蓄ができる
積立保険の大きなメリットは、ケガや病気といった万が一の事態に備えながら、未来に向けて貯蓄できることでしょう。
月々保険料を支払っていれば保障してもらえるだけでなく、支払った分だけ将来的に解約返戻金や満期保険金として返ってきます。
保険の加入と同時進行で将来に向けて貯蓄ができるため、貯金が苦手な方でも安心です。
実は、筆者も貯金が苦手なタイプのため、積立保険を利用しています。
銀行口座などと違ってすぐに引き出せないため、貯蓄する手段として便利です。
満期時にお金が増えている場合がある
積立保険は振り込まれた保険料を基に、保険会社が長期間にわたって運用を代行してくれるため、満期を迎えた際に振り込んだ額よりも解約返戻金が増えている場合があります。
ただし、積立保険に加入すれば必ず満期時にたくさんお金が返ってくるというわけではありません。
詳しくは後述しますが、世界情勢の変化でインフレが起こったり、保険を解約するタイミングによっては受け取れる解約返戻金が少なくなってしまったりするケースもあります。
保険会社からお金を借りられる
保険商品によって異なりますが、“契約者貸付”を利用できる積立保険があります。
契約者貸付とは、解約返戻金を担保にすることで、保険会社からお金を借りられる制度です。
もちろん借り入れには一定の範囲がありますが、この制度を利用すればお金を借りつつ、これまで通り保障も継続できます。
しかし、利息や返済のタイミングには要注意。
借りた分の金額には利息を上乗せして返済しなければなりませんし、返済が解約時・満期時までに完了していないと解約返戻金・満期保険金が残債と相殺されることを忘れずに覚えておきましょう。
3. 積立保険のデメリット
前項でご紹介したメリットがある反面、積立保険には以下のようなデメリットもあります。
保険への加入を検討している場合は、デメリットも把握した上で慎重に決めましょう。
保険料が高い
積立保険は貯蓄性があるため、月々支払う保険料に解約返戻金・満期保険金を上乗せされています。
そのため、同じ保障内容でも、掛け捨て保険よりも保険料が高く設定されているケースが多いです。
「将来に向けて貯蓄したい!」という方にはうってつけですが、「いま生活に困っているためなるべく出費を抑えたい…」という方に積立保険は不向きといえるでしょう。
インフレのリスク
インフレ(インフレーション)とは、物価が上がった際、相対的にお金の価値が下がる状態のこと。
需要と供給のバランスが崩れた際に起こる経済現象のことで、例えばこれまでは500円で買えていたものが1000円に値上がりし、実質的にお金の価値が下がることを指します。
もし契約期間中にインフレが起こってしまうと、積立保険は解約時・満期時に受け取れるお金が実質低下してしまいます。
ただし、インフレは世界情勢の変化によっておこるため、何年も前から正確に予測することはできません。
積立保険の中にはインフレの影響を受けにくい商品もありますが、一方で別のリスクもあるため加入時には注意が必要です。
元本割れのリスク
積立保険を解約するタイミングによっては払い込んだ保険料よりも、戻ってくるお金が下回る“元本割れ”が起こる可能性があります。
積立保険は長期契約を前提としているため、加入してわずかの期間で解約してしまうと解約返戻金が少額となりますし、場合によっては解約返戻金を受け取れません。
そのため、保険を解約するタイミングには要注意。
何らかの理由で積立保険を解約しなければならない際は、元本割れが起こらないようタイミングを見定めましょう。
4. 積立保険を選ぶ際のポイント
最後に、積立保険を選ぶ際に注意すべきポイントをご紹介します。
冒頭でもご紹介したように、ひとくちに積立保険といっても種類は様々。商品によって保障内容や月々支払う保険料、返戻率は異なります。
積立保険を選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。
何のために積み立てたいのか?
まずは積立保険に加入する目的を明確にしましょう。
積立保険は未来に向けて貯蓄できる仕組みですが、何のために貯蓄を積み立てるかは人によって異なります。
例えば、老後に向けて資金を形成しておきたいなら“終身保険”や“個人年金”がうってつけですし、子どもの養育・教育資金を貯めたいなら進学などのタイミングで教育資金を受け取れる“学資保険”が最適です。
また、加入目的によって保険期間や保険金の設定額も様々です。
計画的に貯蓄するためにも、“何のために積み立てたいのか?”をハッキリさせましょう。
無理なく払える保険料かどうか?
積立保険は貯蓄性があるため、掛け捨て保険より保険料が高めに設定されていることが多いです。
そのため、月々支払う保険料が払えなくなって途中で解約してしまうと、これまで支払った保険金よりも解約返戻金が下回る可能性があります。
保険料は長期にわたって払っていくもの。
長期的にみて家計を逼迫することなく無理なく支払えるか、世帯収入を参考によく検討してみましょう。
返戻率は何%か?
返戻率とは、保険会社に払い込んだ保険料の総額に対して、受け取れる保険金や給付金の総額をパーセンテージで表した数値です。
例えば100万円払い込んで返戻率110%なら、110万円受け取れます。
【返戻率の計算方法】
・将来受け取れる保険金の総額÷払い込んだ保険料総額×100
※死亡保険・高度障害保険金を除く
つまり、返戻率100%以上ならこれまで支払った保険料よりも多くの保険金が受け取れますが、100%以下だと将来受けとれる保険金が支払った保険料よりも少なくなってしまいます。
返戻率は保険商品によって異なるため、保険選びの際には忘れずにチェックしましょう。
注)保険商品選びや解約については、個々の状況やライフプランに応じて慎重に検討する必要があります。保険を見直す際には、必ず各保険の特徴を理解した上で、必要に応じて専門家に相談してください。
まとめ|積立保険なら、保障を受けながら貯蓄もできる!
人生は、いつ何が起こるかわからないもの。
どんなに気を付けて生活していてもケガや病気といった不測の事態が起こる可能性もゼロではないため、大切なパートナーのために、結婚を機に保険への加入を検討する方も多くいます。
ところが、保険には様々な種類があり、各保険会社が数多くの商品を展開。保障内容・保険料・返戻率などは保険によって異なるため、保険選びに悩む方も少なくありません。
そんなときは、まず“積立型”にするか、“掛け捨て型”にするかを選びましょう。2つの選択肢の内、どちらかを選べば保険商品を選びやすくなります。
ただし、“積立型”にも“掛け捨て型”にもそれぞれメリットとデメリットがあるため要注意。
記事内でもご紹介した通り、積立保険は将来に向けて貯蓄しながら保障を受けられますが、その分保険料が高いというデメリットもあります。
人それぞれ向き不向きがあるように、保険商品も人によって向き不向きは異なります。
保険への加入を検討している方は、メリットとデメリットをどちらも確認して慎重に選択しましょう。
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