顔合わせ食事会はいつ・どこで？両家円満な場所・時間帯・会場の選び方ガイド

プロポーズ、両家への挨拶が済んだら、手配したいのが「顔合わせ食事会」。
結納と違って新郎新婦がやることなので「場所はどこでやるべき？」「時間帯はいつ？」「ふさわしい会場って？」など、いろんなギモンが浮上するはず。
そこで今回は元ウエディングプランナーが運営する結婚式場紹介サービス「トキハナ」が、顔合わせ食事会をする場所や会場の選び方などを一挙ご紹介。
両家の両親にいいね！と言ってもらえるセッティング方法をお伝えしていきます。
(文：まゆ)

1.顔合わせ食事会とは？

お互いの両親に挨拶を済ませたら、いよいよ結婚へ向けて具体的な準備をスタートすることに。その大きな第一歩が「顔合わせ食事会」です。

顔合わせ食事会とは、両家の家族が一緒に食事をしながらお互いを紹介し合うイベント。参加するのは新郎新婦とお互いの両親だけの場合もあれば、兄弟姉妹や祖父母が参加する場合もあります。

出典:柳川藩主立花邸　御花

「結納」は親が手配することが多いのに対し、顔合わせ食事会は二人がもてなす形で行うのが特徴。
最近は結納よりも顔合わせ食事会を選ぶケースがほとんどで、カジュアルに食事を楽しみながら両家の仲を深める場に変わってきています。

タイミングは結婚の挨拶後３か月以内〜挙式6か月前までに

二人が手配するとなると「みんなはいつやってるの？」が気になりますよね。
一般的に顔合わせ食事会の時期は、親への挨拶が済んでから3ヶ月以内が目安と言われています。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2021首都圏」によると、顔合わせの時期は結婚式の平均10.3ヶ月前という結果が出ています。
6ヶ月前を境に行う人が減っていく傾向も見られ、少なくとも半年前には済ませる人がほとんどのようです。

いずれにしても、なるべく早めに「やろうと思うんだけど」と両親へ声かけをしておくのが理想的でしょう。

▼ 親への結婚挨拶完全ガイド

日時は大安・友引などお日柄の良い日のランチタイム

ある程度の時期を決めたら、まずお互いの両親に都合の良い日時をヒアリングしましょう。

大前提として、日時のお伺いは早めに立てておくのがコツ。最近は親世代も働いている人が多く忙しい場合もある上に、コロナ禍では延期せざるをえない事態も起こり得ます。
全員の都合を聞いて調整するのは時間がかかることもあるため、1～2ヵ月後をメドに都合を聞くといいでしょう。

また、予約したいお店に空きがない場合に備え、候補日はいくつか聞いておくのもポイントです。

出典:ホテル雅叙園東京

具体的に希望の日時を聞く前に、まず聞いておきたいのが「日柄を気にするかどうか」。
最近は気にしない人も増えていますが、両親や祖父母世代には「お祝い事だし大安がいいんじゃない？」という人もいます。

顔合わせは、お互いの家族への印象を左右する大事なイベント。
誰かが心に引っかかるかもしれない事はなるべく取り除いて、参加者全員が気持ちよく参加できる日時を選ぶのが大事です。

時間帯については、一般的に顔合わせ食事会はランチタイムに行う人が大半です。
「遠方から参加する場合でもその日のうちに帰れる」というのも理由の一つ。

「日中はみんなの都合が合わない」「お酒を交えながら楽しく食事したい」などの場合は、早めのディナータイムに行うことも。
いずれにしても、全員になるべく負担のない時間帯を選びましょう。

場所は両家の中間地点が理想。必ずお互いの親にヒアリングを

顔合わせの候補日を聞けたら、次は場所選びです。
みんなが同じエリアに住んでいれば場所選びはカンタンですが、難しいのが遠距離恋愛の二人や両親が遠方に住んでいるケース。

一般的なのは「両家の中間地点」ですが、すでに二人が同居している場合は二人の家や周辺のお店で行う人も。
おもてなしが負担でなければ、どちらかの実家で行うケースもあるようです。

いずれにしても、両家の両親には必ず場所の希望をヒアリングするのが大事。
交通費や宿泊費の負担が大きい場合は、二人で負担するなどの配慮を忘れないようにしましょう。

出典:ANDOHOTEL 奈良若草山

2.親に喜ばれる会場選び3つのポイント

場所が決まったら、次は肝心の会場選びです。
人生初のイベントだけに、「どれくらいのランクのお店やコースを選ぶべき？」「みんなはどんな店でやってるの？」
など気になりますよね。

ちなみにゼクシィ結婚トレンド調査2021によれば、顔合わせ食事会が親に喜ばれた理由の上位に以下のポイントがランクインしています。

とは言っても、雰囲気や料理の好みは人によって全く違うのが悩ましいところ。お互いの両親に喜んでもらいたい！と思うからこそ、会場選びはとても難しいものです。
そこで、ここからは顔合わせ食事会の会場選びで押さえておきたい3つのポイントをお伝えしていきます。

Point①個室など落ち着ける雰囲気

出典:ホテル メルパルク熊本

顔合わせ食事会は、両家だけでするプライベートなイベント。周りがガヤガヤと騒がしく「話に集中できない」「周りの目が気になる」ということは避けたいものです。

オススメは、個室のある落ち着いた雰囲気のお店。ファミリー層が気軽に利用するお店というよりは、ホテルや料亭、少し特別な日に利用するようなレストランが良いでしょう。また、下見を兼ねて二人が結婚式を挙げる会場で行うのも◎。

これらの会場はサービスの質も良いことが多く、いい雰囲気づくりをサポートしてくれるはずですよ。

Point②美味しくて高すぎない料理

出典:浅草ビューホテル

味も見た目も洗練された料理は、自然とみんなを笑顔にしてくれるもの。
「これ美味しいですね」「キレイな盛り付けですね」など会話も弾むので、いい雰囲気づくりのためにも料理にはぜひこだわって。

ホテルや落ち着いたレストラン、結婚式場の多くは、「顔合わせプラン」「お祝い膳」など、顔合わせ食事会用のコースを用意してくれています。
おめでたい食材を使った華やかな料理は、両親も「結婚するんだなぁ」と実感できてオススメですよ。

ただ、あまりに高級すぎるお店は堅苦しい雰囲気になりがちなので考えもの。二人が食事代を負担することを思うと、両親も心苦しく思うかもしれません。

ちなみに「ゼクシィ結婚トレンド調査2021首都圏」の調査によれば、顔合わせにかかった費用は5〜10万円がボリュームゾーンで、平均は69,000円。
両家両親＋新郎新婦と考えると、1人1万円〜1万5千円ほどかけていることに。

心配なら、両家の両親に「この店でいいかな？」と聞いた上でお店を決めるといいでしょう。

Point③駅近や駐車場完備など立地・アクセスが良いこと

出典:ホテル椿山荘東京

顔合わせ食事会は、両家の両親が初めて顔を合わせる大事なイベント。
お互いに「絶対遅刻できない！」とプレッシャーも感じているはずなので、会場は立地やアクセスにも気をつけて選ぶのがポイントです。

例えば、入り組んだ路地裏のお店だと迷ってしまったり、駅から遠い場所だと店に着く前に疲れてしまうことも。
また、車で来たものの駐車場が見つからずアタフタ…となると、両親にも負担をかけてしまいますよね。

お店選びはできるだけ「わかりやすい立地」「駅チカ」「駐車場完備」をキーワードに進めましょう。
もし宿泊が必要な場合は、駅や空港の近くのホテルで食事会と宿泊を手配するのもオススメです。

3.場所と会場が決まったらスグ実行！

ホテルはともかく、顔合わせ食事会となるとレストランでは多人数の扱いになります。1日に何組も予約が取れる訳ではないので、会場の目星がついたら早速手配に乗り出しましょう。
ですが普段の食事とは違い、顔合わせ食事会には予約の時に気をつけたいポイントが。また、両家が気まずい思いをしなくて済むように決めるべきこともいくつかあります。

そこでここからはお店の手配で気をつけたいポイントと、当日までにしておきたい準備について見ていきましょう。

会場の予約は少なくとも1ヶ月前には済ませよう

「顔合わせ食事会の予約と言っても、会場に電話して予約をとるだけでしょ？」
と思うかもしれませんが、当日のためにベストを尽くすならあと一手間かけたいところ。
以下5つのポイントを押さえて予約をするのがオススメです。

①お互いの両親へ苦手な食材やアレルギーがないか聞く

二人が用意したせっかくの料理を食べられないのは、両親としても心苦しいだけでなく、二人にとっても残念なはず。
心からの「全部おいしかった！」が聞けるように、お店にもぜひ協力してもらいましょう。

②お店に「顔合わせ食事会での利用です」と伝える
おめでたいフォーマルな食事会であることをわかってもらえていれば「個室の中でも奥の静かな席へ案内しよう」「当日はスタッフからもおめでとうございますの一言を」など、相応の配慮をしてくれるでしょう。

③できれば予約の前に二人で下見をしておく
アクセスや料理の味、サービスの質を確かめておけば、ホストとして当日は気持ちにも余裕を持つことができます。

④支払い方法について確認しておく
顔合わせ食事会当日は、なるべくスマートにお会計を済ませたいもの。
キャッシュレス会計できるお店が大半とはいえ、小さな料亭やレストランでは「現金のみ」のお店もまだまだあります。
どんな会計方法があるのか予約の時点で聞いておくと安心でしょう。

⑤顔合わせ食事会の日時が決まったらすぐにお店を予約する
人気のお店は何ヶ月も前から予約が埋まっている場合もあります。遅くとも1ヶ月前までには予約をするように心がけましょう。

出典:柳川藩主立花邸　御花

費用負担については「いつ」「誰が」「どこで」を話し合っておこう

好印象を残したい両親を前に、お会計の時にモタモタしてしまう事態は避けたいもの。
両親に支払うところを露骨に見られてしまうより、「あら、いつの間にお会計してくれてたの？」と思わせるくらいスマートにお会計できれば理想的ですよね。

そのためにやっておきたいのが「当日は誰が支払うか」「いつ支払うか」「どこで支払うか」を決めておくこと。

基本的に顔合わせ食事会は二人が両親をもてなす場。両親に「たくさん飲んだし払うよ」と言われたとしても、当日はいったん二人が支払う方がいいでしょう。

オススメは食事会の終盤、二人のうちいずれかがお手洗いに行くタイミング。レジ横でお会計してもらえば、支払う姿を両親に見せずに済みますよ。

出典:ヒルトン東京お台場

服装・手土産の情報を両家で共有する

お互いの両親が気まずい思いをしないために、二人が根回ししておきたいのが「手土産」と「服装」について。

マストではありませんが、顔合わせ食事会に3〜5千円ほどの「手土産」を持っていく人もいます。
どちらか一方しか用意していないと両親に気まずい思いをさせてしまうので、「手土産は持っていく予定か」は二人を通じて共有しておきましょう。

また、服装についてもなるべく差が出ないよう、二人でヒアリングと情報交換を。
フォーマル志向の女性は着物を着ることもありますが、持っていない人もいるのでオススメは「セミフォーマル」。男性はジャケットスタイル、女性は明るい色目のワンピースなどが良いでしょう。

▼ おすすめの手土産は？

出典: THE GARDEN PLACE SOSHUEN（蘇州園）

4.まとめ｜顔合わせ食事会で大事なのは両親に楽しんでもらう気持ち

出典:リストランテASO

今回は、結婚準備のスタート地点である「顔合わせ食事会」についてお伝えしてきました。
ここで、顔合わせ食事会のセッティングで押さえたいポイントをおさらいしておきましょう。

以上、色々とポイントをお伝えしてきましたが、二人にとって一番嬉しいのは両家の両親が心から笑顔で食事会を楽しんでくれることのはず。そのために何ができるかな？と考えれば、自ずとすべきことはわかるでしょう。

両親にも二人のその気持ちがきっと伝わって、お互いへの好印象に繋がるはずですよ。

顔合わせ食事会の「素敵なご両親だな」「楽しい食事会だったな」という印象は、結婚式や結婚後の両家のいい関係性にもつながります。
お互いのご両親へ二人ができる最高のおもてなしをして、気持ちよく結婚準備をスタートさせてくださいね。

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