新郎新婦の親や家族が初めて対面する「両家顔合わせ」。
新郎新婦が主催者だけに、スムーズで礼儀をわきまえた進行の仕方はもちろん、和やかで楽しい雰囲気づくりのコツがあれば知りたいですよね。
そこで今回はウエディングプランナーが運営する結婚式場紹介サービス「トキハナ」が、両家顔合わせ当日の進行で押さえておきたいポイントを解説。
場の盛り上げ方や挨拶例もぜひチェックして当日に臨んでくださいね。
(文:まゆ)
目次
1.結婚式の「両家顔合わせ」とは?
両家顔合わせとは、結婚する二人の家族で行う食事会のこと。
最近は「結納」はせず、両家顔合わせで和やかに食事を楽しみながらお互いを紹介したいと考える人が大半です。
「いつするべき?」と悩む人も多いのですが、世間的には結婚式の1年以上前〜半年前が多数派。
最近は先に入籍して同居しながら結婚式の準備をするカップルが増えているため、早めに行う人も多いと考えられます。
会場は料亭・レストラン・ホテルの個室など落ち着いた雰囲気のお店で、1人1万円ほどの予算で検討する人が多いようです。
二人が主導するイベントだけに、当日の流れや押さえるべきポイントはチェックして臨みたいもの。
両家顔合わせのダンドリについては、こちらの記事もぜひチェックして見てくださいね。
2.顔合わせ会場に到着。席順通りに着席する
出典:金沢国際ホテル
ここからは両家顔合わせ当日の流れを順番に見ていきましょう。
参加者が全員両家顔合わせの会場に到着したら、まずは二人が着席を促します。
ここで注意したいのが席の順番。どこでもいい訳ではなく、きちんと「上座・下座」を意識するのがマナーです。
基本的には部屋の奥が上座・入り口に近い場所が下座。新郎側の家族が上座、新婦の家族が下座となり、両家の親御さんから父→母の順番で着席するのが一般的です。
もし祖父母など両親より年長者がいても、両家顔合わせの主役は新郎新婦の両親なのでこれは変わりません。反対に新郎新婦はホストにあたるため、誰よりも下座へ座ります。
ですが、上座・下座は部屋やテーブルのタイプによっても変化します。心配な人はこちらの記事もぜひチェックして、いろんなパターンを予習して臨んでくださいね。
3.開会の挨拶(新郎または新郎の親)
絶対ではありませんが、両家顔合わせを主に進行するのは新郎か新郎の親が行うのが一般的とされています。
いずれにしても、予め誰が挨拶をするのかは新郎新婦で話し合って決めておき、開会の挨拶をもし親に頼むなら事前に依頼しておきましょう。
二人が挨拶を行う場合も、どんな話をするのか二人で話し合っておくのがオススメです。
最初の開会の挨拶は、顔合わせの趣旨と出席してくれたことへの感謝が伝わるフレーズを。
誰が担当するにしても間延びすることは避けて、できるだけ簡潔に伝えるのがポイントです。
「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
私と●●さんの結婚にあたり、両家の紹介と親睦のためにこの食事会を開きました。
美味しい料理をご用意しましたので、ぜひリラックスして食事を一緒に楽しんでください。
本日はよろしくお願いいたします。」
「本日はご多用のところお集まりいただきありがとうございます。
●●さんと▲▲が婚約して、こうして皆で集まれることを大変嬉しく思っております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
4.家族の紹介と家族紹介ブックの配布
開会の挨拶が済んだら、まずはお互いの家族を紹介しましょう。
二人がそれぞれの家族を1人ずつ紹介していくのが一般的ですが、自己紹介スタイルでもOKです。
ただし、その場合は事前にお互いの家族へ一言知らせておきましょう。例文は以下の通りです。
「まずは父と母を紹介します。
父の○○と母の△△です。週末は二人でゴルフを楽しんでいます。
よろしくお願いいたします。」
(二人の自己紹介に続いて)
「▲▲の父の○○です。
仕事は〜をしておりまして、週末はバイクのツーリングを楽しんでいます。
どうぞよろしくお願いいたします。」
「母の△△です。
趣味はアレンジフラワーで、主人が休みの日は一緒にゴルフを楽しみます。
どうぞよろしくお願いいたします。」
紹介する順番は新郎新婦→親御さん→きょうだいや祖父母と進めるのが自然です。
この時、家族紹介ブックなどを手作りして人数分印刷し配るのもおすすめ。
家族の人柄や趣味をはじめ、ペットのことなども盛り込めば会話のきっかけにもなり、食事も盛り上がるはずです。
5.婚約記念品や婚姻届などのセレモニー
出典:柳川藩主立花邸 御花
食事するだけでももちろんOKですが、せっかくなので場を盛り上げたい!という二人は何かセレモニー的な要素を盛り込んでも◎。
例えば先輩花嫁さんがよく取り入れるのが、婚約指輪のお披露目。
みんなに見守られる中、新郎が新婦の左薬指に指輪をはめる演出は、特に両家の両親には喜ばれるでしょう。
他にも新郎新婦の婚約記念品の交換や、親御さんに婚姻届にサイン&押印してもらう…などの演出もいい思い出になるはず。
その際は証人の印鑑が必要なので、前もってお願いしておくのを忘れずに。証人欄以外は事前にすべて記入しておきましょう。
6.食事・歓談
出典:金沢国際ホテル
最初の飲み物が運ばれてきたら、おめでたい場にみんなで集まれたことを祝して乾杯しましょう。
乾杯の発声は進行役がしてもOKですが、色んな人に積極的に話してもらえば場も温まるもの。新郎の父など、他の人にお願いするのもオススメです。
発声は簡潔にするのがポイント。以下の例も参考にしてくださいね。
「今日はゆっくり食事を楽しんで両家の親睦を深めましょう。乾杯!」
「僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。
それでは、二人の前途を祝して乾杯!」
乾杯の後は、楽しく会話しながら食事を楽しみましょう。
ただ、親御さん同士はまだお互いのことをよく知らないため、会話のきっかけが掴みづらいことも。
全員の会話が弾むように、二人が積極的に話題を提供しましょう。
オススメの話題は、二人の子供の頃のエピソード。きょうだいや祖父母も参加できる話題である上に、新郎新婦もお互いについて新たな発見ができるなど、盛り上がるケースが多くあります。
その他、オススメは以下のような話題です。
●顔合わせの会場や料理の感想
●趣味の話題
●地元の話題
●親やきょうだいの職業(年収や業績などの深堀りはNG)
●家族の好きな食べ物
反対に、顔合わせでは以下のような避けたい話題もあります。
●政治や宗教の話(主義の違いからお互いの印象が悪くなる可能性も)
●元カレ・元カノの話
●事件や事故、離婚や病気など不吉な話
●誰かの悪口にあたる話
●下ネタ
このように両家顔合わせではプライベートな部分に踏み込みすぎることなく、お互いの家族の楽しい一面を知ることができる話題を心がけましょう。
7.結びの挨拶
出典:柳川藩主立花邸 御花
料理を全て食べ終わり落ち着いた頃に、お開きの挨拶をします。
基本的には進行役が行いますが、親が進行役の場合は新郎新婦も一言挨拶することで「集まってくれたことへの感謝」が伝わります。
その場合は新郎新婦→親の順番に挨拶すれば場が締まるでしょう。
新郎新婦が進行役の場合はどちらか一方でも、二人が一言ずつ挨拶しても◎。
親の出番を増やしたければ新婦の父にお願いし、続いて二人が挨拶するのもオススメです。
それぞれ以下の例文も参考にしてくださいね。
「今日はみなさんのおかげで楽しい食事会になりました。お集まりくださり、ありがとうございました。
これから結婚準備が本格的に始まりますが、両家と相談しながら進めて行きたいと思っています。
今後とも二人をよろしくお願いいたします。」
「宴もたけなわですが、そろそろお開きの時間となりました。
このような楽しい食事会が両家でできたことを心から嬉しく思います。
これからも末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。」
お開き後はすぐ会場を出られるように、頃合いをみて新郎新婦が支払いを済ませておきましょう。
もし両家で折半するとしても、お店では二人が立て替えて支払っておくとスマートです。
8.記念撮影
出典:明治神宮 明治記念館
結びの挨拶が終わったら、ぜひ全員で記念撮影を。
思い出になるだけでなく、顔合わせ後のお礼状に同封したり、結婚式のムービーなどに使うこともできるのでオススメです。
並び方は新郎新婦を中心に、両サイドを両家の両親で挟むのが一般的です。
撮影場所は会食の会場でもいいですが、雰囲気のある庭や門構えを持つお店なら移動して撮影しても◎。
お店を予約する時に、お店の人へ写真を撮ってもらえるか聞いておくと良いでしょう。
撮影タイミングはみんなが自然な笑顔になりやすい食事の後がオススメですが、もしお酒で顔が赤くなるのが気になる場合は食事の前に撮ってもOKです。
9.まとめ|両家顔合わせは新郎新婦が理想を共有するのが大事
出典:柳川藩主立花邸 御花
以上、今回は両家顔合わせ当日の進行をざっと紹介してきました。
こうして見ると「進行役を誰にするのか」「この部分は誰が挨拶することにしようか」など、予め決めておきたいポイントがたくさんあることに気づいたと思います。
悩んでしまった時にオススメなのが「どんな顔合わせにしたいのか」二人で話し合うこと。
「両家の両親にたくさん会話して欲しい」「食事するだけでなく、演出やセレモニーも盛り込んで両家のみんなに楽しんでもらいたい」…など、二人が理想とする食事会の雰囲気が明らかになれば、お店選びや進行についての悩みも自ずと答えが出るものです。
両家顔合わせは、自分たちの家族同士が交流を始めるスタート地点。しっかり準備をして、いい雰囲気で両家の関係性をスタートさせてくださいね。
トキハナでは、すべてのカップルに心から満足できる結婚式を挙げてほしいから、新郎新婦の不安をトキハナてるように、心をこめて式場選びをサポートしています。
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