【ドレススタイリストが解説】ビーチリゾートウエディングドレス“おしゃれな着こなし”アイデア3選

開放感溢れるロケーションで特別な一日を迎える花嫁にぴったりな「ビーチリゾートウエディングドレス」。 海風になびくシルエットや自然光を受けて輝く素材感が、リゾートならではの魅力を引き立てます。
今回は「ビーチリゾートウエディングドレス」をおしゃれに着こなすアイデアを、ドレススタイリストが徹底解説！ プロならではの視点で、似合う“骨格タイプ”や“パーソナルカラー”、会場までご紹介します。
色選びに悩む方も、自分らしいスタイルを探している方も、ぜひ参考にしてみてください！
(文：立澤なつき）

1.ビーチリゾートウエディングドレスの魅力

ウエディングドレスの中でも、開放感と非日常のムードをまとえるのが「ビーチリゾートウエディングドレス」。

出典:瀬良垣島教会

海辺の風や光と調和する軽やかな素材感と締め付けの少ないリラクシーなデザインが特徴で、心地よく過ごせるだけでなく、リゾートらしい抜け感も演出できます。

風になびく柔らかなシルエットや、太陽の光を受けてきらめく質感は、ナチュラルさの中に上品な華やかさを感じさせてくれるポイント。
プリンセスラインやAラインならリゾート感あふれる存在感を、スレンダーシルエットなら大人っぽく洗練された印象を演出。

出典:白の教会

サンダルやシェルモチーフのアクセサリー、ナチュラルなブーケなどと組み合わせれば、肩の力を抜いたおしゃれなスタイルが完成します。

ゆるやかなダウンスタイルや、風を感じるラフなまとめ髪との相性も抜群。

出典:ヴォヤージュ ドゥ ルミエール 北谷リゾート

また、海や空を背景にした写真との相性も抜群で、自然光のもとでは透明感が際立ち、サンセットやキャンドルライトの演出では幻想的な美しさを引き出します。

リゾートウエディングならではの自由さと、花嫁らしさを両立できる「ビーチリゾートウエディングドレス」は、特別な1日を心地よく、そして華やかに彩る一着です。

2.[ANNA KARA]アメリカンスリーブ×スレンダーラインドレス

出典:Cli’O mariage

ドレスの特徴

クラシックなカットにコンテンポラリーとロマンティックな要素を大胆に組み合わせたデザインが人気のポーランド発ブランド、ANNA KARA（アンナ・カラ）のアメリカンスリーブドレス。

トップス部分はアメリカンスリーブのスマートなシルエットで、胸元の縦ラインの刺繍が印象的なデザインです。
目を惹きつける刺繍は、ふっくらと厚みのあるデザインがポイントになっています。

スカートは綺麗な落ち感の出るスレンダーラインで、都会的なイメージが洗練された大人の魅力を醸します。
マット素材のシンプルなシルエットがトップスのディテールをより深く印象付けます。

出典:Cli’O mariage

バックスタイルは左右対称に刺繍デザインが施された新鮮なスタイル。
フロントの刺繍ディテールと同じく透け感のある繊細なチュールの上に、厚手の刺繍をあしらったデザインです。

甘い雰囲気のドレスが苦手な花嫁におすすめなハイセンスなスレンダーラインドレスです。

おすすめの着こなしアイデア

肌見せのバランスが美しいスレンダードレスを活かし、潔く削ぎ落とした「シンプルリュクス」で魅せる大人のリゾートスタイル。

■ヘアスタイル

ドレスのスタイリッシュな雰囲気に合わせて、“タイトなローポニー”や“スリークなまとめヘア”で統一感をプラス。
センター分け＋ウェット仕上げならモード寄りな印象になり、表面にツヤを出すことでドレスのミニマルなきらめきと美しくリンクします。

顔まわりはすっきりとまとめつつ、首筋や肩まわりのラインを強調できるのもポイント。

■アクセサリー

シルエットがシンプルなドレスには、アクセサリーも引き算で洗練さを意識した、シャープな“シルバーイヤーカフ”や小さめの“幾何学モチーフピアス”がおすすめ。

首まわりはあえてノーネックレスで抜け感を出し、ドレスのカッティングの美しさを際立たせます。

出典:tinotino

■ブーケ

爽やかなグリーンを基調にしたブーケを合わせることで、リゾートらしい軽やかさと洗練感を両立。
ラウンドにまとまりすぎず、適度な動きとボリュームがあることで、抜け感のあるリュクスな雰囲気を演出してくれます。
シルバー・ホワイト・くすみグリーンの配色でまとめるとクールでスタイリッシュな印象に。

おすすめの花材は「アジサイ」「ユーカリ」「シルバーリーフ」

【このドレスが似合うのは】

ドレスショップ：Cli’O mariage（クリオマリアージュ）

3.[Inbar Freiman]ボヘミアンスタイルのプチスリーブ×Aラインドレス

出典:Felice Vita×Bellissima

ドレスの特徴

イスラエル発のNYコレクションブランドInbar Freiman（インバル フレイマン）のボヘミアンスタイルのソフトAラインドレス。

シフォンやジョーゼットなど柔らかで肌触りの良さを感じさせる生地に、繊細で美しいレースとビーズ刺繍を施したデザインは、まるでアートとファッションを組み合わせたようなハイセンスな一着です。

さりげなくウエストを見せるデザインは、八の字型カッティングと幅広のウエストベルトがウエスト位置を高く見せ、脚長効果もプラス。
プチスリーブのカジュアル感あるリラクシーなデザインも、スタイルアップを叶えてくれる絶妙なバランスです。

出典:Felice Vita×Bellissima

バックスタイルはフロントデザインと打って変わり、大胆なバックレスディテールに。
ナチュラルなムードにセンシュアルな魅力をプラスするデザインが大人の女性らしい着こなしを叶えてくれます。

素材感を活かしたティアードデザインのスカートにミニマルなトップスがバランス◎。
ナチュラルなテイストにカジュアル感を加え、力を抜いた大人のリラックスムードを演出するドレスです。

おすすめの着こなしアイデア

透け感のあるレースとティアードスカートが醸し出す軽やかなムードを、無理のないナチュラルな「エフォートレスボヘミアン」な着こなしがおすすめ。

■ヘアスタイル

動きのあるティアードスカートに合わせて、“ゆるやかな波ウェーブのダウンスタイル”や“片側を耳かけにしたハーフアップ”でラフな雰囲気を演出。
トップに高さを出しすぎず、風にふわりと揺れる毛流れを意識すると、リゾートらしい抜け感が生まれます。

三つ編みや編み下ろしをアクセントに加えると、ボヘミアンテイストがより引き立ちます。

■アクセサリー

ナチュラル素材や植物モチーフのアクセサリーが好相性。
“リーフモチーフのゴールドイヤリング“や、淡い色味の“天然石アクセサリー”で抜け感のある華やかさをプラス。

盛りすぎないことを意識しながらも、耳元にほどよい存在感を持たせるのがバランスのコツ。

出典:beek flowers

■ブーケ

柔らかく優しい色合いのラウンド×キャスケードミックス型ブーケを合わせて、全体の統一感と抜け感を演出。
アンティークカラーの花材、軽やかに垂れるグリーンの動きがドレスのラッフルデザインと呼応し、コーディネート全体を甘くなりすぎず、品よくまとめてくれます。

おすすめの花材は、「ラナンキュラス」「ポピー」「グリーン・実もの」

【このドレスが似合うのは】

ドレスショップ：Felice Vita×Bellissima（フェリーチェ ヴィータベリッシマ）

4.[Alexandra Grecco]ピンクベージュの３Dフラワーディテールドレス

出典:DRESS SALON Lu:Che

ドレスの特徴

透け感のある素材使いに程良い甘さのあるフェミニンで洗練されたデザインが特徴のブランドAlexandra Grecco（アレクサンドラ・グレッコ）の3DフラワーモチーフがあしらわれたAラインドレス。

複雑な手刺繍の3Dフラワーのアップリケを大胆に使用したデザインは、自然光の中で透き通り、美しくキラキラと輝かせます。
ナチュラルに肌に馴染むピンクベージュのカラーと3Dフラワーモチーフのバランスが良く、甘くなりすぎず、大人っぽい着こなしを叶えてくれます。

女性らしいすっきりとしたAラインが程よいフェミニンさをプラス。
型にはまらないナチュラルテイストでありながら、ふんわりとしたボリューム感のあるスカートにふんだんにあしらわれたフラワーモチーフが新鮮な印象です。

出典:DRESS SALON Lu:Che

大胆に見せるバックレスデザインとVネックのディテールがナチュラルな中にセンシュアルな色香を感じさせます。
フラワーディテールのデコラティブな雰囲気にヘルシーな肌見せがアクセントとなって、ハイセンスで洗練された1着に見せてくれます。

おすすめの着こなしアイデア

立体的な刺繍と透け感が華やかで印象的なドレスは、自然体の美しさと上質さを兼ね備えた、大人の余裕漂う「ナチュラルラグジュアリー」なリゾートコーデが似合います。

■ヘアスタイル

立体的なフラワー刺繍とやわらかなチュールに調和するのは、“ルーズなローポニー”や“後れ毛を残したゆるまとめヘア”。
あえて少し崩したニュアンスを加えることで、華やかさの中にリゾートらしいリラックス感が生まれます。

髪の毛全体に軽やかな空気を含ませることで、チュールのふんわり感とマッチします。

■アクセサリー

繊細なフラワーデザインに重ねるようなアクセサリーは避け、品のある“小粒パール”や“ゴールドのミニピアス”がおすすめ。
耳元で控えめに揺れるアクセサリーが、ドレスの刺繍の立体感を邪魔せず引き立ててくれます。

ヘッドパーツは、ドライフラワーやアンティーク調の小花アクセで控えめに添えるのが◎。

出典:YUKI YOSHIKAWA

■ブーケ

ふんわりとしたフォルムとスモーキーなニュアンスカラーでまとめたブーケを合わせるのがおすすめ。
アンティークピンクやくすみラベンダー、クリームホワイトなど優しいトーンで揃えた花材が、ドレスの透明感とナチュラルなムードをより一層引き立ててくれます。

おすすめの花材は、「ローズ」「ラナンキュラス」「スモークツリー」

【このドレスが似合うのは】

ドレスショップ：DRESS SALON Lu:Che（ドレスサロン ルーチェ）

5.まとめ｜ビーチリゾートウエディングドレスをおしゃれに自分らしく着こなしましょう！

爽やかで夏らしい魅力を引き立てる「ビーチリゾートウエディングドレス」の着こなしアイデア3選をご紹介しました。

自然光に映える軽やかなドレスは、風をはらんで動くたびに美しいシルエットを描き、海辺や緑に囲まれたロケーションにぴったり。
リゾートらしい開放感と、花嫁らしい洗練を両立できるのが最大の魅力です。

柔らかなチュールや繊細なレース、抜け感のあるシルエットなど、「ドレスのデザイン」と、ナチュラル・ボヘミアン・ラグジュアリーなど「なりたいテーマ」をうまく掛け合わせて、リゾート感を自分らしく表現するスタイリングを楽しんでみてください。

ドレス選びに悩む方や自分らしいスタイルを探している方は、ぜひ今回の解説を参考に理想のウエディングスタイルを叶えてくださいね。

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