【この記事のポイント】
●リノベーション 断熱 省エネの基本|中古物件リノベは“見えない性能”が重要
●電気代高騰対策は断熱性能 向上が最優先(冷暖房費 削減に直結)
●断熱施工による省エネ効果ランキング1位:窓 / 2位:天井 / 3位:壁 / 4位:床
●マンション リノベは管理規約の事前確認が必須
●断熱は光熱費 節約/結露防止/快適性向上につながる“暮らしへの投資”
●トキハナ経由の中古 リノベーションは、最大2.5%還元のキャッシュバック特典付き
目次
1.リノベーションの基礎知識
住宅におけるリノベーションとは、大規模な工事を行って建物を改修すること。
壁紙の貼り替えや設備の修繕などのリフォームと違って、間取りを変更したり、設備を新たに設けたりといった大規模な工事を指します。
近年では、結婚後の新居として“中古物件のリノベーション”を選択するカップルも大勢います。

ただし、リノベーションする際にはいくつか注意点があります。
その1つが、“断熱性能”への配慮です。
リノベーションというと見た目や間取りに目が行きがちですが、実は断熱性能の高さによって“自宅での快適度”に差が出てくくるため注意しなければなりません。
そして、本格的に断熱性能を高めるためには大掛かりな工事が必要不可欠。リノベーションと同時に施工を行うのがコスパ的にも、タイパ的にもおすすめです。
そこで、今回この記事ではリノベーション時に導入したい“断熱性能”を高める施工をご紹介します。
断熱性能の向上は冷暖房費の省エネや過ごしやすさの向上にも繋がるため、ぜひチェックしてみてください!
2.冷暖房費の省エネに最も効果的なのは「断熱」
まずは、“断熱”による冷暖房費への影響について解説します。
ここ20年で、一般的な家庭(4人家族)にかかる年間の電気代は30,000円以上も高騰。
年間ベースで見ると20年で年間の電気代が30,000円以上増加している可能性が高いという調査結果が発表されています。
・2004年:9,960円/月 119,520円/年
・2024年:12,805円/月 153,660円/年
そもそもなぜ近年電気代が上がり続けているのかというと、まず挙げられるのが燃料費の上昇です。
それに加えて、日本ではコストパフォーマンスの悪い太陽光発電・風力発電等による再生可能エネルギー賦課金が電気料金に上乗せされており、さらに気候変動による冷暖房需要の増加も影響し、電気料金が高騰しています。

猛暑や厳冬が続く年に冷暖房の使用時間が伸び、電気代が嵩んでしまった経験のある方も少なくないでしょう。
そんな中で、いま電気代を抑えるために注目されているのが“断熱”という家の土台づくりです。
冷暖房エネルギーの効率は“家の性能”で決まるもの。
いくら高効率かつ高性能なエアコンを設置しても、断熱が不十分な家はエネルギー効率が悪いため、冷暖房コストが下がらない可能性があります。
そのため、近年では最新設備の導入よりも先に、家の断熱性能を高めることが注視されています。
3.断熱施工をするべき場所ランキング【1位〜4位】
ここからは、断熱施工をするべき場所をランキング形式で1位から4位までご紹介していきます。
適している施工は“マンション”か“戸建て”で異なるため、今後購入を検討している住宅のタイプに合わせて参考にしてみてください。
1位:窓(マンション・戸建て共通)
まず着目したいのは、熱の出入りが最も大きい“窓”です。
庭やベランダへ通じる掃き出し窓や小窓、腰窓といった外気に直接接する窓は、家の中でも特に熱が出入りしやすい場所。
断熱性能を高めるためには、マンションでも戸建てでも窓の施工を以下のように工夫しましょう。
■内窓
内窓(二重窓)とは、すでに取り付けられている窓の内側に設置するもう1つ窓のこと。北海道や東北など、寒さの厳しい北国でよく導入されている施工です。
内窓を設けて二重構造にすれば窓と窓の間に空気層ができるため、断熱性能が高まります。
また、ガラスが冷えにくくなるため結露対策にもなりますし、防音性が高まるのも嬉しいポイントです。

内窓の設置にかかる費用は窓の大きさや材質によって異なりますが、比較的に短期間で工事を終えられるのが魅力。
1つの窓につき大体数時間から1日で完了するため、気軽に取り入れやすい施工といえるでしょう。
■複層ガラス
リノベーションを機に、既存の窓ガラスをペアガラスやトリプルガラスといった“複層ガラス”に変更するのもおすすめです。
複層ガラスは、その名の通り複数枚のガラスで構成されているもの。
2枚のガラスで構成されているものはペアガラス、3枚のガラスで構成されているものはトリプルガラスと呼ばれています。

複層ガラスは窓と窓の間に空気層を設けることで断熱性を高める仕組みのため、枚数を重ねるほどに効果UP!
ガラスの間に出来る空気層が断熱材の役割を果たしてくれるため、熱の伝わりを抑えて結露も防いでくれます。
ちなみに、複層ガラスへの変更も、内窓と同様に窓の大きさやガラスの種類によって費用相場は異なりますが、1つの窓につき30分~1時間程度で工事が完了します。
2位:天井(主に戸建て)
“天井”は、戸建ての中古物件をリノベーションしたいと考えている方にぜひ着目していただきたいポイントです。
マンションなどの集合住宅には上下階があるため、天井・床からの熱損失が小さいとされていますが、それに比べて戸建は屋根が直接外気に接しているだけでなく、中古住宅は無断熱・断熱不足の場合も少なくありません。
そのため、天井には断熱材を入れるのがおすすめです。
天井に断熱材を入れると、熱が屋外へ逃げにくくなるため、一年を通して室内の温度を一定に保ちやすくなります。
夏は天井からの熱侵入を抑え、冬は室内の暖気を保持できるため、暖房効率もUP!
光熱費も抑えられますし、内部結露が起こりにくくなるのも大きな特徴です。
断熱性を高めて内部結露を起こりにくくすれば、カビやダニの発生を防止して健康被害も防げます。

戸建ではなく中古マンションの購入を検討している際には、天井のリノベーションが可能かどうかの確認が必要です。
最上階に部屋がある場合、天井へ断熱材を入れることが可能な場合もありますが、管理会社によって規約が異なります。
中古マンションで天井をリノベーションしたい場合には、事前に問い合わせてみましょう。
3位:壁(マンション・戸建て)
断熱施工をするべき場所ランキング3位は、“壁”です。
面積の大きい壁は、マンションでも戸建てでも注力したい断熱リノベーションポイント。近年では壁の上から貼れる断熱パネルも販売されていますが、本格的に気密性および断熱性能を高めたいなら、外壁に断熱塗料を塗ったり、内側に断熱材を入れたりといった施工が必要となります。
断熱塗装は壁の熱上昇を抑えるのに、断熱材は建物内部へ熱が侵入するのを防ぐのに効果的です。
外壁への塗装や壁の内部に断熱材を仕込んでおけば、安定した断熱効果を実感できます。

出来れば断熱塗料と断熱材、両方を併用するのがおすすめですが、もし予算の問題などでどちらか1つを選ばなければならないのなら“断熱材を敷き詰める”方が良いでしょう。
一般的に、断熱材を敷き詰める方が、塗装よりも断熱性能を高めてくれるといわれています。特に、断熱材は冬の寒さ対策に高い効果的です。
ちなみに、壁の断熱には“部分断熱”と“全面断熱”の2通りあります。
■部分断熱
部分的に断熱材を使用すること。
寒さが気になるリビングや寝室など場所を限定して行う施工で、コストを抑えられます。
■全面断熱
住宅全体を断熱材で隙間なく包み込むこと。
コストは高くなりますが、住宅内の温度差が減って一定の温度をキープできるため、冷暖房費の削減に効果的です。
部分断熱はコストを抑えられるため気軽に取り入れられますが、長い目で見ると全面断熱は冷暖房費の削減に繋がるため経済的です。
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、施工する範囲を決定しましょう。
4位:床(主に戸建て)
“床”はリノベーションする際、色や足触りなどを注視しがちですが、断熱性能にも注目しましょう。
特に、地面に直接面している戸建ては要注意。寒い冬の季節、床下から冷気が侵入しやすいと暖房効率が下がってしまいます。
床の断熱性能を高めるためには、床下に断熱材を敷き詰めるのが効果的です。
断熱材を敷き詰めて熱を遮断すれば、床下からの冷気の侵入・熱損失を抑え、寒い季節でも足元の冷えを軽減できます。

床下に断熱材が敷き詰められていると、冷暖房だけでなく、床暖房などの効果を高められるのも嬉しいポイントです。
最近では気軽に設置できる断熱シートや断熱マットなども数多く販売されていますが、本格的に断熱性能を高めたいなら、リノベーションの際に断熱材を使用するのがおすすめ。
「冷え性のため、冬の寒さに弱い…」「後々のことを考えて、省エネ設計の自宅にしたい」という方はぜひ検討してみてくださいね。

ちなみに、天井と同様に、中古マンションの最下階で床のリノベーションを検討している場合には、管理会社への確認が必要です。物件や管理会社によって規約が異なりますので、床のリノベーションが可能かどうか、施工前にあらかじめ問い合わせてみましょう。
※住宅の地域・広さ・家族人数・在宅時間などの条件により、断熱による電気代の省エネ効果は異なります
4.まとめ|リノベーションで断熱を選ぶことは、暮らしへの投資
ご紹介したように、リノベーションの際に断熱性能を高めておくと、快適に暮らしやすくなります。
断熱施工は、内装の見た目や間取りの変更とは異なり、目には見えないポイント。
そのためリノベーションの際にどうしても見落としがちですが、入居前に断熱性能を高めておけば、効果がずっと続きます。
外気の影響を受けにくくなるため一年を通して過ごしやすい温度になりますし、冷暖房費の削減や結露防止にも効果的。
頻繁に冷暖房を付けたり消したり、結露を毎日何回も拭き取ったりといった手間が省けて生活がラクになります。
省エネだけでなく、快適性や将来の光熱費対策においても、断熱性能の向上は有効的といえるでしょう。
ちなみに、中古物件のリノベーションを手掛ける「リノベる。」では、今回ご紹介した断熱性能を高める施工に関するご相談にも対応しています。
専門知識を有するプロが、物件探しから設計施⼯までサポートしてくれるため安心です。
この記事を書いた人:三島 莉永
「トキハナmagazine」ライター。全国の式場紹介・取材記事の他、30代のリアルな視点から結婚後の住宅購入・保険などに関する情報も発信しています。
記事監修:トキハナ
業界を熟知した元ウエディングプランナーが、プロの視点で結婚式から新生活の準備まで、ふたりの門出をトータルでサポート。
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