結婚挨拶は、相手の親御さんとの関係づくりの第一歩。
必ず持っていきたいのが「手土産」ですが、いざ用意するとなると「選び方は?」「渡すときの作法は?」などがわからず困っている人もいるかもしれませんね。
そこで今回はウエディングプランナーが運営する結婚式場紹介サービス「トキハナ」が、結婚挨拶にオススメの手土産と渡し方の作法を解説します。
(文:まゆ)
1.手土産のマナー
結婚挨拶で持っていきたい手土産。まず「何を準備しようかな?」と考えてしまいますが、その前に「なぜ結婚挨拶に手土産を持っていくのか」を考えてみましょう。
●パートナーの親御さんへ、自分と会う時間をつくってくれたことへのお礼
●パートナーの親御さんを大切に思う気持ち
そう考えると、結婚挨拶の手土産は「親御さんのことを一生懸命考えて選んだ」ことが伝わる選び方・渡し方がとても大事であることがわかります。
ここでは、その気持ちが伝わる結婚挨拶の手土産のマナーをお伝えします。
1-1.結婚挨拶の手土産の相場
一般的には、結婚挨拶の手土産は3000円ほどが主流です。
高価すぎる手土産だと逆に相手に気を遣わせてしまうため、上限は5000円ほどにしておくと良いでしょう。
1-2.結婚挨拶の場合、熨斗(のし)はどうする?
基本的に「熨斗(のし)」とは、お祝い事の贈答品につけるもの。結婚挨拶は結婚の許しをもらうための場なので、マナー上は必要ないと言われています。
ですが、きちんとした印象を大切にしたい場合は、表書きを「御挨拶」として自分の名前を入れた熨斗紙をかけてもらっても良いでしょう。
洋菓子ならきちんした包装とリボン掛けだけでも、丁寧に選んだ印象が伝わるはずです。
1-3.手土産を渡すタイミングは?
手土産を渡すタイミングは、訪問先に着いて「初めまして」の挨拶を済ませ、部屋に通された後、着席する前に渡すのが一般的です。
ただ、なるべく早く冷蔵庫に入れてもらいたい品の場合は、初めましての挨拶の後一言添えて渡しても◎。
もし自宅ではなく外のお店で会う場合は、個室に入り、親御さんが手荷物を置きコートを預けた後に渡します。
ただ、先に渡すと置き場に困りそうな場合は食事が終わって席を立ち、親御さんが上着を着た後に渡すといいでしょう。
1-4.手土産の渡し方は?紙袋(手提げ袋)はどうする?
正式な渡し方としては、手土産を紙袋から出して渡すのがマナー。必ず包みの正面を親御さんに向け、両手で渡しましょう。
そう考えると手土産は2品くらいまでにおさめるのがベターですが、「きっと喜んでもらえる」と思える特別なものなら、細かいものをいくつか渡しても問題はありません。
その場合は「袋のままで失礼します」と一言添え、紙袋の持ち手の端と底を持ち、親御さんが受け取りやすいように渡しましょう。
添える言葉としてよく使ってしまうのが「つまらないものですが」のフレーズですが、ネガティブな印象の言葉は避けた方がベター。「よければみなさんでどうぞ」「心ばかりのものですが」などがオススメです。
外出先の場合、紙袋はどうするべき
やはり一度紙袋から出し、「持ち帰る時に使ってください」と別の紙袋を手渡すのが正式とされています。そのため、手土産を購入する際は持ち運ぶ袋の他に、もう1枚紙袋をもらうようにしましょう。
ですが「あまり仰々しくしたくない」という人は、マイバッグを使うのもオススメです。
そもそも紙袋は「ほこりよけ」の役割として使うもの。紙袋のまま手土産をマイバッグに入れて行けば、マイバッグがほこりよけになるため紙袋のまま渡してもOKです。
ですが、その際も「袋のまま失礼します」のひと言は添えるようにしましょう。
1-5.手土産は誰が誰に渡す?
手土産の渡し方でよくあるのが「お義父さんとお義母さん、どちらに渡すべき?」「彼に渡してもらうのはダメ?」というお悩み。
どちらに渡すかは「家長(義父)に渡すべき」「今後親密にやりとりする義母に渡すべき」の両派があるため、二人が揃った時を見計って義父母を交互に見て差し出すと良いでしょう。
2.結婚挨拶の手土産の選び方
手土産の選び方・渡し方のマナーがわかったところで、次は具体的な品物選びです。
一般的に、結婚挨拶の手土産で多く選ばれるのが食べ物。相手に気を遣わせないためにも、手元に残らないものが良いとされています。
「自宅ではなく外のお店で会う」という人は「持ち帰りやすさ」にも気をつけて。かさばるもの、くずれやすいものは負担になるので避けましょう。
品物を選ぶ際は、以下4つのポイントを意識するのがオススメです。
- 結婚挨拶の手土産の選び方
-
Point1. 親御さんの好物で選ぶ
Point2. 縁起のよさで選ぶ
Point3. 家族の人数や年齢層で選ぶ
Point4. 地元の名産品を選ぶ
それでは、ポイントごとに詳しく見ていきましょう。
Point1.親御さんの好物で選ぶ
結婚挨拶の手土産は、結婚相手を通じて親御さんの好みを事前にリサーチして選びましょう。ここが「私たちのことを考えて選んでくれたんだな」が一番伝わるポイントです。
選ぶ時は、親御さんの好き嫌いはもちろん、アレルギーにも注意しましょう。
Point2.縁起のよさで選ぶ
中にはマナーに厳しい親御さんもいるので、縁起のよさにも配慮して選ぶと間違いがありません。
一般的に「竿もの(さおもの)」と言われる長い1本のお菓子や、包丁を入れる必要があるものは「切れる」「別れる」などの忌み言葉を連想させるため、避けた方が無難。個包装されたものを選ぶと良いでしょう。
・カステラ:末長いお付き合い
・最中やどら焼き:合わさる
・バウムクーヘン:年輪を重ねる
※カステラやバウムクーヘンは包丁を入れる必要のない個包装タイプを選びましょう
最近では縁起を気にする親御さんも少なくなっていますが、気になるなら意識して選ぶと安心ですね。
Point3.家族の人数や年齢層で選ぶ
結婚挨拶に限らず、手土産は相手にプレッシャーを与えないよう「日持ちするもの」を選ぶのが基本。
ですが親御さんの好物で喜ばれることがわかっていたり、家族が多くすぐ食べきれそうなら、賞味期限が短くても特別感あるものを贈っても喜ばれるでしょう。
その際は、賞味期限が短いことや保存方法、その手土産をあえて選んだ理由も伝えるようにしましょう。
Point4.地元の名産品を選ぶ
結婚挨拶に伺う先の近所で手土産を購入するのは、「間に合わせ」の印象を与えてしまうので避けた方が無難。
反対にオススメなのが、自分の地元の名産品やその土地にしかない老舗の品物。話のきっかけにもなり、喜んでもらえるでしょう。
そこで、次は結婚挨拶の手土産にぴったりな銘菓を地方ごとにご紹介します。
3.地方ごとの銘菓一覧
話のきっかけになりそうな地元の銘菓はもちろん、ネットで取り寄せられるお菓子もあるので、気になるお菓子があればぜひチェックしてみてくださいね。
3-1.北海道地方の銘菓
北海道と言えば言わずと知れた「石屋製菓」の「白い恋人」。
オリジナルチョコレートを薄焼きラング・ド・シャで挟み、軽い食感となめらかさが絶妙な一品。
北海道銘菓メーカーの代表格「六花亭」の食べ比べセット。
「マルセイバターサンド」や「ストロベリーチョコ」など、ファンも多いお菓子が詰まっています。
3-2.東北地方の銘菓
宮城随一のお菓子メーカー「菓匠三全」が手掛ける、上質なずんだ餡としっとりした薄い生地が上品な味わいの「宮城ずんだ饅頭」。
宮城県定番のお土産です。
老舗「金萬」の卵入り白餡をふっくら生地で包んだカステラ饅頭。
昭和28年(1953年)から受け継がれた安定の味。
3-3.関東地方の銘菓
「ガトーフェスタ ハラダ」が手掛けるサクサク食感とバターの香りがたまらない逸品。
「東京麻布十番」の「あげ餅」は日持ちする上に甘いものが苦手な親御さんでも◎。
トマトバジルなど珍しいフレーバーも話題になりそうです。
3-4.中部地方の銘菓
中京圏では誰もが知る有名店「シェ・シバタ」の焼き菓子セット。
甘いもの好きの親御さんには季節のケーキを贈っても◎。
名古屋では有名な「坂角総本舗ゆかり」の、縁起物の海老をふんだんに使った香ばしい煎餅。
「ゆかり(縁)」の名前も結婚挨拶にぴったり。
3-5.近畿地方の銘菓
最中で有名な「たねや」が展開する洋菓子店「CLUB HARIE」が手がける、手のひらサイズのバウムクーヘン。
味はもちろん、個包装で家族構成に応じて数を選べるのも◎。
三百年あまりの歴史を持つ老舗「鶴屋八幡」の最中「百楽」。
甘すぎない上品な味が幅広い世代に人気です。
3-6.中国地方の銘菓
「尾道市農業協同組合」が販売する、因島産の八朔がたっぷり入ったゼリー。
苦味と甘味のバランスが絶妙です。
日持ちする上、子供から年配の方まで食べやすいのも◎
180年以上続く老舗菓子店「大手饅頭伊部屋」の銘菓。
薄皮にこしあんがぎっしり入った贅沢さと、上品な甘味は特別な席にぴったり。
3-7.四国地方の銘菓
ほろ苦いチョコ風味の皮と、上品な味わいの白あんのバランスに昔からファンも多い「株式会社ハレルヤ」の徳島銘菓。
和三盆を使ったコクのある上質な味わいです。
全国にファンを持つ愛媛の菓子店「西岡菓子舗」が販売する伝統菓子。
マシュマロのように柔らかな皮と上品な甘さの餡は、一度食べたら忘れられない衝撃の美味しさです。
3-8.九州地方の銘菓
人気和菓子店「鈴懸」の、鈴型をした可愛らしい最中「鈴乃最中おてづめ」。
自分で餡を詰めるタイプでパリパリの食感も楽しめます。
サクサク生地にもっちりしたマシュマロの組み合わせが新食感の「萬年屋(はねや)」のお菓子。
オレンジピールと卵の香りもクセになります。
3-9.沖縄地方の銘菓
「沖縄県黒砂糖協同組合」が販売する伊平屋島、伊江島、栗国島、多良間島、西表島、小浜島、与那国島、波照間島のサトウキビで作られた沖縄黒糖の食べ比べセット。
日持ちする上に料理に使える点も◎
沖縄で人気の高いフルーツタルト専門店「オハコルテ」のバター香るタルト生地を、かわいい鳥の形に仕立てたサブレ。
ネーミングも結婚挨拶にぴったりです。
4.まとめ|手土産のマナーや選び方は真心から生まれるもの
以上、今回は結婚挨拶の手土産のマナーと選び方をご紹介してきました。
結局のところマナーや選び方は、親御さんへの「感謝」や「喜んでもらいたい」という気持ちがあれば自ずとクリアできるもの。
ただ慣習的に用意するのではなく、「忙しい中合う時間を作ってくれてありがたいな」「こんな手土産なら楽しく会話も弾むかな」など、前向きな気持ちで用意してみてください。
しっかり気持ちが伝わる手土産とマナーで、結婚挨拶を親御さんとのいい関係づくりの場にしてくださいね。
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