【花嫁BOOK|03】男女の脳の違いを知ってケンカを防ぐ、おすすめ本3冊

結婚準備や新婚生活で、夫に対し「話をちゃんと聞いてくれない」「なんでこんなに気が効かないの?」そう感じたことがある女性は多いのではないでしょうか?
逆に、「妻への接し方の正解がわからない…!」と悩む男性もまたしかり。
今回はそんな夫婦&カップルへ、結婚7年目の筆者が発見した「円満な結婚生活」に必要な3つの知識と「男女の脳の違い」を説いたオススメ本をご紹介。
どうしても改善できなかった二人の関係性が、いい方向に向かうかもしれませんよ♪
(文:まゆ)

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1.円満な結婚生活に必要な3つの知識とは?

「いつどんな時でも、お互いを大切にする」

結婚式では誰もがそう誓うはずなのに、結婚生活のスタートと同時にその難しさを痛感する人は多いのではないでしょうか。

結婚式場の決定、家や車の購入、出産育児…結婚すると人生の大きな決断が増えるもの。
結婚当初はまだお互い「二人で決める」ことに慣れていないのもあり、

「付き合っている時は全然ケンカしなかったのに、結婚するとケンカが増えた…」

というケースもよく耳にします。

先の長い結婚生活。うまくいっている人もそうでない人も、「円満な結婚生活のコツがあるなら知りたい!」と誰もが思うのではないでしょうか。

そこで紹介したいのが、筆者がたくさんの夫婦喧嘩を経て発見した「夫婦円満のために知っておくべき3つの知識」。それがこちらの3つです。

夫婦円満のために知っておくべき3つの知識
1. “愛すること”の本質
2. 円満でいるためのコミュニケーション方法
3. 男女の脳の違い

この3つを全部知って初めて円満な結婚生活が手に入る…というのが筆者の見解。最初からこれを知っていればどれだけ楽だったか…!

本記事では、中でも3.男女の脳の違いにフォーカス。
「え…こんなことが夫婦円満の秘訣だったの…?!」と、発見した時は筆者も思わずびっくり…。多くの人にとって盲点となっているポイントに迫ります。

2. “男女の脳の違いを知ってケンカを防ぐ方法”を知るための、おすすめ本

前回までの花嫁BOOKシリーズ記事【花嫁BOOK|01】【花嫁BOOK|02】では、”愛”の本質的な概念や夫婦円満なコミュニケーションにまつわる本を紹介してきました。

▼花嫁BOOKシリーズ記事

これらの記事で紹介した本を読んだ人の中には「本の内容をちゃんと実践してるのに、なぜかうまくいかないんですけど…?」という人もいるはず。

そんな人にぜひ注目して欲しいのが「脳の男女差」。

もしかするとトラブルの原因は「本当にパートナーを愛せているかどうか」や「話し合いの方法」ではなく、単に「脳の違い」によるすれ違いかもしれません。

そこでここからは、結婚する上で知っておきたい男女の生物学的・脳科学的な違いを解説した3冊をご紹介。筆者の夫婦生活も劇的に改善された、オススメ本ばかりを揃えました!

3.『ベスト・パートナーになるために』

おすすめ本

ベスト・パートナーになるために
ジョン・グレイ(著)大島渚(訳)/三笠書房

次のような気持ちになったことがあるなら、『ベスト・パートナーになるために』は必読とも言える本です。

「彼が全然話を聞いてくれない、生返事ばかり」
「結婚式の準備、私ばかり頑張っていて彼は言ったことしかやってくれない。やる気がないの?」

著者は、世界的に著名な心理学博士のジョン・グレイ氏。人間心理の本質や男女のコミュニケーションの分野では権威とも言われ、数多くの著作があります。

その中でもダントツのベストセラーが本書。男性を「火星人」女性を「金星人」と表現し、以下のように語っています。

「お互いが根本的にはまったく異なった”人種”であることを心得ておかないと、男と女はうまくやっていけない」

— 『ベスト・パートナーになるために』ジョン・グレイ(著)/大島渚(訳)4ページより引用

男女の「してもらって嬉しいこと」の違い、ストレス解消法の違い、愛情表現の違い…など、知っておくと誤解を避けられる知識が満載。

さらに、男女ともにお互いに本当に響く愛情表現の方法や、優しさを引き出すテクニックなども具体例を挙げながら紹介しています。

「同じ人間」という目線で人を見ていると、「なんで〜してくれないの?」という気持ちが出てきてしまうもの。ですが筆者は本書を読んで

「男性と女性は、ここまで脳の作りが違うのか!」
「私はかなり無理な要求をしていたんだな…」

と目から鱗が落ち、パートナーに今までの振る舞いを謝罪したほどでした(笑)。

ジェンダーレスな時代といえど、生物学的な「違い」は確かにある…改めてそう感じさせられる本です。

4.『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』

おすすめ本

夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか
タラ・パーカー=ポープ(著)古草秀子(訳)/NHK出版

『ベスト・パートナーになるために』ジョン・グレイ(著)/大島渚(訳)は、心理学的目線で「男女の脳の違い」や「より良い夫婦関係の目指し方」を紐解いた本でした。

このテーマをもっと楽しくライトに読みたいなら、『夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか』もオススメ本の一つ。こんな風に感じたことがある二人は、謎が解けるかもしれません。

妻:「喧嘩するといつも夫が黙り込んで話し合いにならない。言いたいことがあれば言えばいいのに!」

夫:「いつも相手が感情的に喧嘩をふっかけてくるので困る…」

著者はニューヨークタイムズ誌で人気コラムも手掛けるジャーナリスト、タラ・パーカー=ポープ。
数百本の研究論文を読み、世界中の研究者へのインタビューを経て、夫婦関係にまつわる研究を徹底的にリサーチして生まれたのが本書です。

『ベスト・パートナーになるために』ジョン・グレイ(著)/大島渚(訳)と一味違うのが、医学的・科学的実験データをもとに男女差や結婚を分析している点。

パートⅠでは結婚をめぐる多くの科学的事実について、パートⅡではでは夫婦関係の健全度診断に始まり、夫婦ゲンカや子育て、家事分担や金銭問題など、問題が起こりがちな分野への解決法を科学的に紹介。
パートⅢではより良いパートナーシップを築くために今すぐ実践できる具体的な戦略が書かれています。

全編を通じて、「へぇ〜!」と呟いてしまうような科学的・医学的事実が満載で、結婚前に二人で読んでいれば、いざ問題が起こってもお互いを必要以上に責めることがなくなるかもしれません。

客観的事実が書かれている点で、いわゆる「自己啓発本」が苦手な人も興味深く読める本。パートナーにすすめても「説教くさいな」と感じられる心配がなく、一緒に笑って学べる本です。

5.『夫のトリセツ』

おすすめ本

夫のトリセツ
黒川伊保子(著)/講談社

「脳の性差」は世界共通と言えますが、国が違えば夫婦の関係性には少なからず違いがあるもの。
先に紹介した2冊のような洋書の場合、「全部に共感できる!とは言えない」「日本では実践しにくい」と感じる人もいるでしょう。

その点を加味してオススメしたいのが、日本の夫婦関係を脳科学的な視点で解説した『夫のトリセツ』。

「うちの夫、本当になんでこんなに気が効かないの…(涙)」

まさに、男性に対してそう思ったことがある全ての女性に捧げたい本。
日本の女性にとって激しく共感できるポイントが満載で、思わず「まさにうちの夫!」「よく言ってくれた!」「そうだったのか〜!」などの言葉が飛び出すこと請け合いです。

著者は日本の脳科学者・人工知能研究者である黒川伊保子氏。
本書では男女の脳の違いが原因で起こる様々なコミュニケーションのすれ違いや誤解を紹介。「妻は夫をいかに操縦すべきか」の科学的な見解や示唆に溢れています。
妻としての心構えと覚悟を決めるには、これ以上ない本…というのが筆者の感想です!

同居する夫・息子・息子の嫁を引き合いに出しつつ繰り広げられる人間味あふれる解説には、思わずクスリと笑ってしまう部分もたくさん。具体的なエピソードがたっぷり盛り込まれているので、自分自身に置き換えて考えやすいのもグッドポイントです。エッセイの形なので、忙しい人でもスラスラ読むことができるはず。

日本人男性の置かれた環境要因を加味して、自身の息子を国際的ジェントルマンに育て上げたエピソードには、思わず唸ってしまった筆者。今後子育てする人にも役立つ一冊と言えそうです。

書き口が鋭いため、著者が一見「すごい恐妻家」に見えるのですが、読み進めるにつれ、いかに夫を愛しているのかが伝わってきて思わずほっこり…。

実はうちのパートナーって、結構頑張ってくれてるのでは…?」

そんな風に、読めば急にパートナーへの愛しさがこみ上げてくる一冊です。

6.まとめ|男女の違いを知ってパートナーに優しくなろう

今回は、円満な結婚生活を目指す上で盲点になりがちな「男女の脳の違い」を解説したオススメ本3冊をご紹介しました。

共通するのは、男女は「全く違う生物」「異星人」くらい振り切った認識をすべきという教訓。
残念ながら、「同じ人間」と思っているうちは誤解やすれ違いがたくさん発生してしまう…それが男女の仲です。

筆者はこれらの本を読んで、「これ、学校で教えていて欲しかった〜〜!!」と何度叫んだかわかりません。いかに今までパートナーを誤解していたのか、いかに多くのムダな喧嘩をしてきたのかを痛感したものです…。知っておくだけで防げるトラブルは確かにある。そう断言します!

それくらい、結婚するなら知っておきたいのがこの「脳の男女差」の知識。「夫婦関係が何を改善してもうまく行かない!」「何度伝えても同じことを繰り返すパートナーにイライラ…」そんな人は、ぜひ今回ご紹介した本を読んでみてくださいね。


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